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Google Analytics だけで分析したら? 令和になってからGAの使い方を学んだ人の話2

Google Analytics を 2020年から使い始めて、思ったよりもよかったという話をしました。

今回、使いにくいと思ったところをお伝えできればなと思います。逆にGoogle Analytics (GA)でできないことを知っておくと、他の分析ツールを使うかどうかの判断材料になると思います。

Google Analytics + Google Tag Manager の3つの気になるところ

1. 後から再集計がむつかしい
2. マジックナンバーを探すのが苦手
3. ちょっとした経路の探索も苦手

少し工夫した集計をしようとすると、いきなり壁にぶつかります。それぞれ説明していきます。

1. 後から再集計がむつかしい

Google Analytics はウェブサイトの目標を設定できるコンバージョンの機能があります。例えば、特定のページに到達した場合や特定のイベントを行った場合などです。これを使うことで、簡単に設定した目標を確認できます。

サイトの分析を途中から任されると、サイトの目標なのにGA上で設定されていないことがあります。GA だけで分析を行うと、テクニカルな集計を行いながら、コンバージョン数やその達成率を確認する必要が出てきます。GAの画面上でパッと確認することができず、GAの良いところが奪われてしまいます。

一旦、DBにユーザーの行動履歴を格納していると、後から目標の変更が容易です。

Google Analytics は「何を見るか?」がある程度決まった上で、その指標を確認するのは便利です。無料だしタグを入れておけばいいか、でサイトの運用が始まってしまうと、あまり役に立ちません。タグを入れる工数とほんの少しの管理コストの分だけ無駄になってしまいます。

2. マジックナンバーを探すのが苦手

マジックナンバーとその分析については、下のサイトがわかりやすいかなと思います。

マジックナンバーを見つけてアプリの継続率を上昇させよう(リテンション分析を用いたアプリのグロースハック③)

漫画アプリだと、

- 閲覧した話数
- お気に入りに入れた漫画の数

が多いと定着に繋がりそうです。けれど、具体的にいくつ閲覧すると良いのか?がわわからないと、具体的な施策や達成状況を図ることが難しいと思います。

例えば、5話以上の漫画を見たユーザーの定着率はユーザー全体の定着率の1.5倍になると分析で見えてきたとします。目標が「できるだけたくさん見てもらおう!」ではなく「5本以上見てもらおう!」になります。こうすると、

- 最初5話分だけは待ち時間なしで無料で見れるようにする
- 5つの漫画をおすすめできる機能を開発する

など施策を具体的に落とし込めるし、達成率がわかるようになります。

Google Analytics はこの分析がかなり苦手です。標準的な機能でできるのか、よく分かってないですし、いくつもある仮説を検証していくのも苦しいと思います。

3. ちょっとした経路の探索も苦手

分析依頼でたまにあるのが、どのページを見てコンバージョンをしたか?みたいなことを聞かれることがあります。

一応、Google Analytics にフローを見る機能がいくつかあります。洗練されていなくて、リロードやページを戻ったりすると、それも記録されます。見れる経路数が多くないです。ノイズとして除去するページが多いと、肝心のページに行ったかは謎です。

事前に経路の仮説をしっかり持って、流し込むユーザー数の確保もしないと、使える結果を出すのが難しいです。それを行うために、DBに行動履歴を格納して人の目を通して行う必要があります。それでも難易度は結構高いですが、、、

まとめ

Google Analytics が苦手な分析を3点紹介しました。後から柔軟に分析内容を変更したり、サイト内の行動を分析してサイトの成長を促す知見を出すことが難しいです。

広告やSEOなどの流入経路の確認や、コンバージョンの状況確認は非常に便利なので、DWHなどとの使い分けを意識しておくと良いかなと思います。

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