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NHK関連ブックレビュー

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NHK関連の書籍のレビュー記事です。放送史やメディア論に関わる本を主に取り上げています。
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記事一覧

NHKニュースクリップ(2022 11/27)

NHKニュースクリップ(2022 11/27)

またもNHK周りでは異常なことが相次ぎました。次期会長を巡って流言飛語も激化していますから、メディアにもその余波が現れていますね。NHKの転勤者用住宅の敷地内にある桜も“狂い咲き”をしていまして、きっと何か不吉なことがNHKに起きるのではないかと私の“期待”も高まります。

言い出したらキリが無いのですが、私が最も注目したのはこちらです。

日本の公共放送は今後どうあるべきか検討する総務省の作業部

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【読書】ETV2001番組改編事件こそNHKでのリスク管理の教科書にすべき

【読書】ETV2001番組改編事件こそNHKでのリスク管理の教科書にすべき

NHK職員は主に組織としてのNHKに奉仕する人と、公共放送の使命に奉仕する人とに大別できます。NHKを退職して以来、元NHK職員の人たちと有形・無形の交流が増えつつありますが、改めて私は後者の道を追求してきて、幸か不幸か汚れなく退職できたことに安堵しています。

NHKを揺るがせる不祥事というのは、大概、組織体としてのNHKに狂信的に隷属する人たちと、公共放送の使命に忠実な人たちの衝突によって発生

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【読書】「メディアの闇」は現職の行末に光を照らす指南書か

【読書】「メディアの闇」は現職の行末に光を照らす指南書か

皆さまからのサポート・メンバーシップを活用して、今度は元NHK職員の方が執筆されたこの本を購入しました。

相澤記者と私は直接の接点は無いのですが、随所に出てくるエピソードや人物は私自身もよく知っているものが多く、ディテールを容易に想像することが出来ました。

「出家詐欺」のN記者についての情報などは私が知るものとは一部異なっていて、首を傾げざるを得ない点もありましたが、記述されている内容は全て事

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【読書】「ラジオ演出読本」にてキューの原点を知る

【読書】「ラジオ演出読本」にてキューの原点を知る

今日もまたメンバーシップ&サポートのお陰で購入できた本の感想文です。

1950年(昭和25年)に出版された「ラジオ演出読本」です。「らしんばん」の先祖みたいなものかな?本館1Fの書庫にもあるはずですから、ぜひ職員皆さんは一度手に取ってみて下さい。

GHQの一部分である民間情報教育局CIE(Civil Information and Education Section)に所属していたラジオ演出家

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【読書】「日本の放送を作った男」にNHKの宿痾を見た

【読書】「日本の放送を作った男」にNHKの宿痾を見た

皆さんに頂いたメンバーシップ代を活用して、NHKの原点に関連する書籍を一冊購入しました。「日本の放送をつくった男 フランク馬場物語」(毎日新聞社)、入手困難本につき¥9,371です。

NHKの職員の皆さんだったらアーカイブスなどにきっとあると思うので、ぜひ一度手に取って頂くと良いでしょう。

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【読書】NHKと「朝日新聞政治部」の相似

【読書】NHKと「朝日新聞政治部」の相似

11月はNHK問題を考える上で示唆を与えてくれる本のレビューに力を入れていきます。メンバーシップとサポートのお金を取材活動に使えて少し嬉しく思います。

実は、この「朝日新聞政治部」は少し前に買って積んでいました。が、家族が読んで「なんか権力闘争とかの話ばっかで自分ごとにならなかった」というのを聞いて、俄然興味が高まって読むことにしたのです。

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【読書の秋】「NHKの自立を求めて」ブックレビュー

【読書の秋】「NHKの自立を求めて」ブックレビュー

恐らくNHKの嫌がらせでプロモツイートが封じられてしまいました。そこで、メンバーシップの皆さまの課金分を使って資料を購入することにしました。11月はNHKやオールドメディア関連の書籍をレビューしていきます。

しかし、中には1万円近い絶版本もあるのですよね。現役職員に頼んでアーカイブスから借りてきて貰いたいところですが、そういう事をやると足がついて大変なことになるのでちゃんと買っています。

初回

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