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職場とジェンダー

独身女性で高校教員をやっていると、産休の穴埋め的な仕事が増えてくる。今揉めているのが、来年2月3月の産休代替教員がいなくて、三年生の教科担当が行けばいいやんってなったこと。私は三年メインで授業に行っているので、私に白羽の矢が立った。三年生は1月で自由登校になるため、2月3月は時間的に余裕がある。中途半端な時期だから、代わりが見つからないっていう理由も理解できる。友達に相談しても、「困っていたら助けてあげたらいいと思う」と言われ、たしかにそうだなあと。

まあでも、なんか嫌だなと。何が嫌かって、最初から管理職が「探すのめんどくさいし、私に頼めばええやん」って体の決め打ちだったこと。いっそ命令してもらえたらさっぱりするなと思うのだけれど、その分何か優遇するからとか、交換条件とか出してもらえたら尚わかりやすかった。しかしその話の持っていき方が「困ってるから助けて」の人情論で、「ほんままじで頼むわ」的曖昧スタンスをとってきたことだ。その産休の人やその管理職を助けても私に何のメリットもなければやる意味がないと思った。で、話を聞いてメリットがなさそうだったので、断ってみた。そしたらあーだこーだ言い出して、話を変えたり戻したりしてきたので、「いっそ命令したらいいんじゃないですか?」というと、「そう言ってもらえると助かる」とわけわからんこと言い出した。このやりとりに5時間ぐらい費やした。そもそも代替が探せない時点で管理職として微妙だというのに、現職員の管理もできんのかと思って、その人のことが平たくいうと「嫌い」になった。仕事は仕事、人情は人情。産休は仕方ないことだけれど、その権利を守るだけの体制を整える力が現場にない。子どもも少ない、教員も少ない。管理職ならばその実態をもっと上に進言し、打開策を探る一助とするべきではないか。

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