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塗装業界の総合技術誌『塗装技術』(毎月1日発刊)

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『塗装技術』各号の内容を紹介します。定価1,690円(1月号のみ1,820円)、春夏別冊号2,470円、秋冬増刊号2,990円 年間定期購読25,870円(別冊号・増刊号を含む計…
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記事一覧

塗装現場からのメッセージ《第21回》高品質な塗装製品は安全で快適な作業環境から

塗装現場からのメッセージ《第21回》高品質な塗装製品は安全で快適な作業環境から

塗装工場では、作業者の健康と安全を確保するためや、事故などから守るためにさまざまな基準や規則がある。これらの基準は、有機溶剤をはじめ、化学物質の取り扱いから、作業場所の設計、防護具の使用、そして塗装設備の適切な管理まで、さまざまな規定があり、守る必要がある。
取り扱う塗料の種類や使用量、塗装する製品により違いはあるが、工業塗装に関わる業者として最低限知っておくべき内容を自社の考えも取り入れ以下にま

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塗装現場からのメッセージ《第20回》潤滑塗装の特徴と用途

塗装現場からのメッセージ《第20回》潤滑塗装の特徴と用途

日々の業務を行っていると、機能的な塗装に関する問い合わせを数多く受ける。塗装膜には何かしらの機能が付与されているのが当たり前であるが、わかりやすい特徴を持つ塗装の1つに、潤滑性を付与する塗装=潤滑塗装がある。
オイルやグリースを使用せずに製品の摩擦を軽減させることが可能な潤滑塗装、潤滑コーティングは、さまざまな分野・用途で使われている。部品の摩擦や摩耗は製品の寿命や性能に大きく関わる場合も多いため

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塗装現場からのメッセージ《第19回》塗料起因の塗料不良|内容・対策・塗料の管理

塗装現場からのメッセージ《第19回》塗料起因の塗料不良|内容・対策・塗料の管理

製造業における塗装工程は重要な部分であり、その品質は製品の最終的な外観と耐久性に大きな影響を及ぼす。
塗装工場内での塗装不良は、さまざまな要素が結合して生じる可能性がある。その要素を大別すると以下の5 項目が挙げられる。その中でも塗料自体の不具合について少し深く掘り下げてみる。
塗料の不具合は、塗装不良の原因に自社で管理できない項目もあることで、見落としやすいものの1つと言える。
ここでは、「塗料

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塗装技術 COATING TECHNOROGY 2025年2月号

塗装技術 COATING TECHNOROGY 2025年2月号

2024年2月1日発売

【特集】現場で役立つ塗装機器・周辺機器ガイドブックアネスト岩田㈱

クロスパターンガンで実現する高効率ロボット塗装

塗装現場のカーボンニュートラルを実現する電動ベローズシールポンプ

Elcometer㈱

自動車補修塗装用ハンドスプレー SAGOLA社4600

サメス㈱

エアミックス塗装技術

最新二液自動混合機 サイクロミックス・エボ

最新粉体塗装機 イノガン

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塗装現場からのメッセージ《第18回》シリコーン塗装の特徴と使用例

塗装現場からのメッセージ《第18回》シリコーン塗装の特徴と使用例

シリコーン塗料と聞くと、ハジキや、付着不良などの塗装不具合の可能性を連想する方も多いのではないだろうか。だが、これは何の知識もなくシリコーン塗料を使用した場合である。塗料としての特徴を正しく理解しておけば、不具合なく使用することができる。
今回は、当社(㈱技研)で行っている塗装の例と対策や注意点を紹介する。

シリコーン塗料とはシリコーン塗料はシリコーン樹脂を主成分とする塗料のことである。
耐熱性

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塗装現場からのメッセージ《第17回》耐候性を高める塗装

塗装現場からのメッセージ《第17回》耐候性を高める塗装

フッ素・シリコーン・セラミック塗装塗装における耐候性塗装における耐候性とは、気候や環境変化に耐える塗膜性能のことである。
塗膜が屋外の環境に晒された際の紫外線や太陽光、季節による温度変化、日照時間の変化、雨・風など、自然環境の中で受けるストレスに対する耐性を指している。
このような環境条件に対応できる塗膜を、耐候性の高い塗膜と表現される。これに似た性能で光(紫外線)に的を絞った耐光性という評価項目

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塗装現場からのメッセージ《第16回》塗膜の付着性を高める方法と工夫

塗装現場からのメッセージ《第16回》塗膜の付着性を高める方法と工夫

当社(㈱技研)では金属・樹脂製品など、さまざまな材質への塗装依頼があり、日々さまざまな素材へ塗装を行っている。
塗料の性質から、そのままの使用では塗装の付着性が悪い素材でも、塗装前処理を行うことで塗装を可能にするケースが多くある。
塗膜の付着性を高めることは、塗膜の性能向上に影響する最重要事項である。塗膜がしっかりと基材に付着していなければ本来の塗膜性能は発揮されないため、素材と塗料に見合った塗装

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塗装技術 COATING TECHNOROGY 2025年1月号

塗装技術 COATING TECHNOROGY 2025年1月号

2024年12月27日発売

【特集】2030年まであと5年~塗料・塗装のカーボンニュートラルの今「自動車塗装カーボンニュートラル研究会」の取組/自動車塗装カーボンニュートラル(CN)研究会 村田 亘

超低温型カチオン電着塗料の開発/日本ペイント・インダストリアルコーティングス㈱ 田澤翼人

『遮熱塗料』による省エネルギー、CO₂削減の実現に向けて/大日本塗料㈱ 櫻田将至

表面改質技術によるサ

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月刊『塗装技術』 2025/年間企画のご案内

月刊『塗装技術』 2025/年間企画のご案内

貴社の優れた製品・技術・システムを『塗装技術』で発表しませんか!

2025年1月号:2030年まであと5年~塗料・塗装のカーボンニュートラルの今【キーワード】

環境問題/環境・法規制/CO2削減技術/VOC対策/環境対応技術/SDGs/カーボンニュートラル/GX/業界団体の取組/低温化/水性・粉体・ハイソリッド塗料/UV・EB硬化塗料・硬化技術/バイオマス塗料/顔料/樹脂/添加剤/前処理/塗装

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塗装現場からのメッセージ《第15回》お客様のための同業他社との連携

塗装現場からのメッセージ《第15回》お客様のための同業他社との連携

同業他社はライバルではない!得意分野がそれぞれ違う塗装会社一概に塗装会社と言ってもさまざまであり、普段の業務で関わっている業種や製品、使っている塗料、塗装品質の違いなどがある。
たとえば塗装会社をインターネット検索した場合、当社(㈱技研)と同様の塗装会社は全国各地にあるように見える。しかし業務内容を確認したりすると、金属素材が得意な会社、プラスチック素材が得意な会社、小物部品が得意な会社、あるいは

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塗装現場からのメッセージ《第14回》小ロット多品種生産に対応するためのレイアウトや特徴

塗装現場からのメッセージ《第14回》小ロット多品種生産に対応するためのレイアウトや特徴

近年は、20年前の製造業界のものづくりと比べて大量に同じ物を生産することが少なくなり、小ロット多品種生産化が大きく進んでいると感じる。
20 年前、当社(㈱技研)では平面レシプロ塗装機での塗装や塗装ロボット、コンベヤー式の乾燥炉で塗装加工が主力であった。現在は小ロット多品種生産へ対応できることを主軸にして、社内の設備やレイアウトを行っている。
今回は、当社の特徴の一つである小ロット多品種に特化した

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塗装現場からのメッセージ《第13回》耐擦傷性塗装3種塗膜の硬度強化と自己修復性

塗装現場からのメッセージ《第13回》耐擦傷性塗装3種塗膜の硬度強化と自己修復性

塗装することで得られる性能は、「防錆」「装飾」「機能性」など、さまざまである。それらの性能の1つに、素材をキズから守り製品の価値を高める目的のための塗装、耐擦傷性塗装がある。
耐擦傷性塗装にはいくつかのやり方・考え方があるが、今回は当社(㈱技研)で行っている3つを紹介する。

⑴ ハードコートで耐擦傷塗膜の表面硬度に重点を置いた塗装膜塗膜表面を硬く強固にすることで塗膜表面の擦りキズを防ぐ塗装である

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塗装現場からのメッセージ《第12回》素材に適した塗装と塗料選定の提案

塗装現場からのメッセージ《第12回》素材に適した塗装と塗料選定の提案

当社(㈱技研)には、塗装に関するさまざまな相談が日々持ち掛けられる。その中でも特に多いのが「塗料選定」「コスト削減」である。
これらの相談を受ける際には、製品の使用用途・必要な塗膜スペック・予算などを伺い、要望に合わせた塗装を提案している。その中でも、簡単にコストダウンや効率化が図りやすい塗装についての提案例を紹介する。

ダイカスト品への低温1 コート塗装で塗装不良削減の提案ダイカスト品へ塗装を

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塗装技術 COATING TECHNOROGY 2024年12月号

塗装技術 COATING TECHNOROGY 2024年12月号

2024年12月1日発売

【特集】木材・プラスチック用塗料・塗装の最前線常温硬化型無機・有機ハイブリッドコート剤の用途展開/日東紡績㈱ 土澤健一

CNFを配合した水性木材保護着色塗料「もくぬ~る水性WPエナメル(開発中)」の紹介/玄々化学工業㈱ 上田紗也

木材塗装におけるtatara撥水セラミックシリーズの活用例Ⅱ/    tatara-hanbai(同) 佐々木 武

非石油由来材料を使用

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