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次世代NEMブロックチェーン、Symbolに迫る(3) ~機能編 その1~

このシリーズでは、NEMを簡単に振り返ると共に、NEMの次期バージョンのSymbolの特徴、Symbolのローンチまでの流れ、そしてSymbolがどのように活用されていくのかをなるべく分かりやすく紹介していきます。

前回はSymbolの性能についてフォーカスしましたが、今回からはSymbolで追加・改良された機能ついて紹介していきます。

なぜSymbol / NEMはネイティブで機能を持たせているのか?

NEMを振り返る回 でも紹介しましたが、NEMやSymbolではトークンの発行やマルチシグアカウントといった機能をネイティブで備えています。

具体的な機能を紹介していく前になぜ、これらの機能がネイティブに備えられているのか、それによってどんなメリットがあるのかを紹介したいと思います。

スマートコントラクトはすごいが難しい

(ブロックチェーンにおける)スマートコントラクトはブロックチェーン上に契約条件(プログラム)を書き込み、特定の条件を満たしたら、それらを自動で執行する仕組みとなっています。

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これにより、信用できる第三者機関を介することなく、信頼をおけない当事者間で契約の執行を行うことが可能となります。これにより中間コストや不正を排除することができます。

一方で、スマートコントラクトの契約条件たるプログラムはブロックチェーン上に書き込まれるため、一度書き込んだ内容を変更するのは難しく、場合によっては不具合が原因で資産を盗まれたり、資産がロックされたまま引き出せないという事態が発生する懸念があります。

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そのため実際のスマートコントラクトの運用においては、リリース前に監査を実施して、問題箇所の洗い出し、修正を繰り返して、問題がないことが確認されてようやくリリースとなります。

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それゆえ、スマートコントラクトを本番リリースすることをロケットの打ち上げに例えられることもあります。

ブロックチェーンでやりたいことって何だっけ?

スマートコントラクトを実行できるブロックチェーンプラットフォームでは基本的にそのプラットフォーム上である程度どんなプログラムでも実行することはできますが、わざわざ一度書き込んだ内容をおいそれと書き換えられない環境を使ってまで、やりたいこと(できること)は限られてくると思われます。

一方で、ブロックチェーン上で何かアクションを起こすには、署名が伴います。この署名を含めて自分のアクションをブロックチェーン上に書き込むことで、自分のアクションが揺るぎないものである証跡を残すと共に、責任を持たせます。

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ブロックチェーンの行為の重さは、近頃何かと話題になるハンコと同じようなものですw

そして、ブロックチェーン上でそれらのメリットが活かせるのは主なシーンは以下のものではないかと考えます。(これらの詳細はまた別な機会で紹介できればと思います)

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NEMやSymbolはこれらのブロックチェーンが担うべき役割をパッケージ化し、署名によってそれらの機能を安全にかつ容易に利用できるようにしたものと言えます。

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弱みのような強み

NEM/Symbolでは任意のプログラムを実行させることはできません。一見すると弱みのように見えますが、ブロックチェーンが担うべき役割をしっかり抑えてあり、どこにブロックチェーンを使うべきかのヒントを与えてくれます。

そして、ブロックチェーンの力を使うべき所に対して、APIやSDKを使って手早く安全に適用させることができます。

これにより、NEMやSymbolは既存のサービスや新たに作るサービスにブロックチェーンによる信頼、新たな価値の創造・交換をもたらすことが可能になるでしょう。

ここまでのまとめ

この記事では、NEM/Symbolがなぜネイティブに機能を持たせているのか、それによってどのようなメリットがあるのかを解説しました。

NEMやSymbolはネイティブに機能を持たせることによって、様々なシーンでブロックチェーンの力を本当に必要な箇所に・手早く・安全に適用させることが可能です。

次回はいよいよSymbolで追加された機能を具体的に紹介したいと思います。

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