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中国残酷物語第三部。最強の国に目をつけられた中国。どうする!?遊牧民軍団!

中国の満州に存在していた13の部族が

ヌルハチという天才戦士の働きによって一つにまとまり、王朝の明を倒す。

そこから、清という国の歴史が始まります。

領土の拡大については、前回の記事で述べたのですが・・・


領土の拡大だけではなく、貿易面、経済面でも、清は大きな成功を収める事となります。


当時、世界最強の国と言われていたイギリスでは、紅茶の需要が爆増している状態でした。

産業革命が起こり、資本層の所得が増加し、催しなどが、たくさん行われる事になったのが原因でしょう。

そして、その紅茶の原材料でもある、中国茶を、イギリスは中国から大量に輸入している状態でした。

中国(清)からすると、大儲けですよね。


当時、世界の基軸通貨はドルではなく、銀でしたから、イギリスから中国に対して多くの銀が流れる事になり

中国は、貿易で得た豊富な銀を、国家繁栄に回し、更なる発展を続けます。


しかし


貿易で一つの国が儲けている状態というのは、国際的な視点で見ると、良くないことがお分かりでしょうか?

先程、言った通り、当時は貿易で自国製品を輸出した対価として銀をもらっていました。

しかし、輸出で商品が売れず、輸入するばかりの国は、他の国から物資はいっぱい入ってきますが、自国に銀が入ってきません。

そうなると、自国内で銀の希少性が高まり、通貨(銀)価値は上昇。

相対的に物の値段は下がることになり、国家はデフレーション状態で景気が衰退してしまいます。

そして、中国はイギリスに対して中国茶を大量に輸出し、大量の銀を獲得していたのですが

イギリスは、中国から輸入はするものの、中国に対して輸出したイギリス製品の中国内の売り上げが不調で、中国から銀を獲得する事がなかなかできません。


そこで、イギリスは考えます。


イギリスの製品が売れないのは、中国国内でその製品の需要がないからだ

では、中国国内で需要があるもの、流行している物は何だ!?

イギリスがリサーチした所、中国で流行している物が判明しました。


それは


アヘンです!!


まさかのドラックが裏で流行していたのです。

でも、ドラッグを国家間で貿易する訳にはいきません。

中国も、自国内がアヘン中毒者で溢れてしまうと、治安が悪くなってしまいますからね。

イギリスの銀獲得作戦は、ここで終了すると思ったのですが、イギリスは諦めません。


イギリスは凄いことを考えるんです。


表立って取引ができないのであれば、裏で取引すればいいんじゃね??


という事で、イギリスから中国へアヘンを流すのではなく、イギリスの植民地である、インドから中国へ、アヘンを流しちゃぇ!!

そして、中国側がインドに支払った銀を、イギリスに流せば、イギリスが銀で溢れるぜ!!


というように


アヘンロンダリング作戦を決行するのです。


流石、最強の国!考える事が違いますね。

こうして、秘密裏にアヘン取引が行われるのですが、中国が気付かない訳ありません。

中国がイギリスに対して

どういうこっちゃ!!!


と、交渉を行うのですが、その交渉の過程で事件が起きてしまいます。


イギリスさん!!このアヘン!中国にインド経由で流しましたよね!?

という証拠を突き付けるために中国が保有していたアヘンを、何と中国側が焼却してしまったのです!


カァァーーーーン・・・・・


戦争のゴングが鳴っちゃいます。


イギリスからすると、よくぞ焼却してくれた!!


という感じだったと思います。


武力衝突になれば、イギリスは最強の軍事力を保持していますし、明を破り去った遊牧民軍団が中国にいるとはいえ、中国に勝ち目はありません。


そもそも、最初から世界最強の国という印籠を掲げて


銀をよこせ!!


と言ってしまってもよかったのですが、紳士的にインドを経由して、アヘンロンダリングで銀を獲得していた訳で。


全然、紳士的な行動じゃないですけどね。笑


ともかく、こういった経緯で、イギリスと中国は、アヘン戦争という戦争を起こす事になるのです。


そして、このアヘン戦争から、中国の悲惨な時代が始まるのです・・・


続きは次回!!


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