おきらく一目均衡表 後編
1. はじめに.
このNOTEは私ダニエルが執筆した「おきらく一目均衡表 前編」の続編です。前編同様に私見ですので、経済変動総研さまの解説する内容とは違いがあることをあらかじめお断りいたします。
また本書ではダニエルが把握している一目均衡表の特徴および各ラインの意味と、それらの動きが何を表すかに特化していますので、波動論、値幅観測論や売買シグナルについて触れることはありません。あまり難しいことに触れることなく、なるべく「おきらく」に一目均衡表を読み取れるよう心がけて執筆してみました。
本書は2部構成となっており、それぞれ以下の内容が記載されています。また後編については有料とさせていただきました。ご興味のある方は読み進めていただければと思います。
前編
1.はじめに
2.一目均衡表を使う理由
3.一目均衡表の準備
4.簡単な一目均衡表の読み方
後編
1.はじめに
2.一目均衡表のなぞとき
3.一目均衡表の活用例
2. 一目均衡表のなぞとき
前編では一目均衡表の簡単な読み取り方について解説しました。簡単ではありましたが、個々のラインがどのような意味をもってどのように反応する可能性があるか、雰囲気だけでも掴めたかもしれません。
後編では一目均衡表の各ラインを読み解いていきます。一目均衡表自体は5本のラインと株価を表すローソク足だけで構成されていますから複雑というほどでもありません。それでもチャートに一気に5本も新しいラインがひかれるとすこし複雑に感じることでしょう。
ただし、それぞれのラインの意味や伝えてくる情報を整理し、とりあえずはあまり気構えずに「そういうものなんだ」程度で俯瞰的に眺めていると、徐々に慣れてくるでしょうし、いろいろな閃きがあるかもしれません。
また後にも解説しますが、日数やラインとの距離などはあまり厳密に考えない方が良いでしょう。「だいたいこのくらい」とか「このあたり」といった感じで十分です。一目均衡表のラインが描かれた根拠を知ると、この点は分かってきます。
2ー1. 転換線
まず「転換線」から見ていきましょう。
現在の位置、チャート上のそれぞれのローソク足から自身も含めて過去9日間のローソク足が表している天辺(高値)と底辺(安値)を足し合わせて2で割った値にチャート上で点を打ちます。これを毎日続けて繋げて行くところ転換線となります。天辺と底辺はローソク足のヒゲの先端部分ですから、その期間の最高値、最安値となります。これを足し合わせて2で割る、つまり高値安値の平均値となります。
わかりやすくするために転換線だけ描いてみました。
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