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ぉ198話・薬物中毒っぽい女の子がおんぶしてくれた〜女の子におんぶしてもらいたい男子

 病的なほどの前傾姿勢で、パタパタと大きな足音をたてながら歩く金髪女性の姿に、女の子大好きなボクとしても、びびってしまった。その前傾姿勢の、つんのめるような歩き方に、ヘロインかなにかの薬物中毒者を感じてしまった。女の子のことは気になるが、薬物事件には巻き込まれたくない、と。

 すると、パタパタ歩きをしていた彼女が急に路上にしゃごみ込むと、スマホを路面に置いてタッチ操作を始める。明らかに、身体ぐだぐだな感じ。明らかに病的な感じなためか、通行人は誰も彼女にかかわろうとしない。というわけで、ここはやはり、女の子大好きなボクの出番かっ。

「どこか身体、悪いのですか? 体調不良ですか?」

「身体は大丈夫です。道に迷ってて、自分の家へ帰れないんです。〇―○○―○○」と住所を言うので、スマホで検索すると、それほど遠いところではない。

「見つかったよ、行こうか」

「連れてってくれるんですか?」

「うん。それより、身体の具合は大丈夫なの? 歩き方が前傾姿勢なもんで、身体悪いのかなと・・・」

「身体は大丈夫、ちょっと疲れてるだけ」

 とはいうものの、やはり彼女は薬物常習者っぽい。そのことを悟られたくないがゆえ、身体は大丈夫と言い張っているのだろうか。彼女の家まで案内してあげるのはいいんだが、そこに踏み入れることで、薬物事件に巻き込まれるのは避けたいとおもいつつも、薬物中毒女子というものにも好奇心が湧き始めてる自分。そんなこんななこと思いながら歩いていると、もうワンブロックで彼女の住むアパートというところまで近づいてしまった。

「あっもうわかる近所の景色、あそこよ。ありがとう」

「そうなんだ。ならちょっとしたお願いなんだけど、身体大丈夫なら、ここの最後のワンブロックだけでいいんで、ボクをおんぶしてくれるかな」

「ええっ?おんぶ?わたしがあなたを?」

「うん、身体悪いならいいよ」

「悪くないよ、おんぶするよ、送ってくれたお礼に」

 飛び乗ると、前傾姿勢の彼女は、前のめりに転んでしまう気もしたので、女の子には道路にしゃごんでもらい、そこにボクが背中に跨るように立ち、路面から持ち上げてもらうことにした。この病的な女の子にこの持ち上げおんぶ、できるだろうか。

 案の定、女の子はボクを背負っては立ち上がれないで、「うーんうーん」とうめき声を上げながら頑張ってくれるも、持ち上げられない。それでもこの「うーんうーん」を繰り返してるうちに、ボクの股間のアレは性的に感じ始めて大きくなってしまった。そんなこんなな約5回目くらいで、女の子はなんとか立ち上がってくれ、ボクの両足は宙に浮いた。

 しかし立ち上がってそこに立ってるだけでも、70キロのボクをおんぶして立ってるだけでも、女の子にとっては、ふらふらの限界のようでゆらゆらと揺れつつ、その揺れにうながされるように2~3歩トントンと前に歩み出ていた。

 いろいろな女の子のおんぶに乗ってきてるボクでも、病気でふらふらの女の子に乗ったのは初めてだ。病気の女の子のこのふらふらした不安定感にボクの股間のアレは、びんびんに感じてしまってる。

「歩いてよ」と要求してみると、トントンと前へ出てくれたが、すぐに立ちすくんでしまった。立ちすくんだ姿勢も前傾姿勢なので、前のめりにかがみこんでしまい、なんと、四つん這いのお馬さんスタイルになってくれた。

「あっ、お馬さんのほうがいいかもしれない」と言いながら、ボクは、女の子の背中のうえに跨った。

「おんぶより、お馬さんのほうが楽なら、これでキミの部屋の前まで歩いてくれる?」

「いえ、おんぶにします。私の部屋2階なので、階段上がるんで・・」

「おんぶで階段のぼってくれるの?」

「はい、私身体は大丈夫ですから」


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