お124話・女の子におんぶしてもらいたい男子〜冬の輝くファッション女性のおんぶに乗った

 冬から春に向かう2月、寒い日が多い中、ちょっとでも日差しに暖かみをかんじれる天気の日となると、真っ白でスラッとしたナマ足を露出してる女性が、ちらほらと出現している光景に「攻めの女性心」を感じる。周囲が寒さ対策系の冬ファッションで、どちらかというと黒系の色も多い中ゆえ、スレンダーな白いナマ足での、攻めファッションは輝いて見える。

 その日、ボクの前方やや離れていたところを元気に歩いていた女性は、クリーム色のジャケットで、金髪のセミロング~肩にはかからないていど、白系のスカートは、周囲の冬ファッションと比較すると、かなりミニスカにも見えるが、ミニスカートというほどミニではない。なるほど、周囲との対比効果が、こういう印象で出る。靴は黒の上げ底、この黒の上げ底はの女の子が、今シーズンは多い。その前方の白系で輝く女の子の上げ底靴はハイヒールになってないせいでか、大股でバンバン歩いてるのが元気でいい感じ。

 いつものごとく、ボクは、その女性に声をかけた。

「寒い冬ファッションの人たちばかりの中だからこそ、輝いてますね。歩き方も、冬の寒さなんか吹き飛ばすぞ、という感じで最高ですよ」

女性は意外なほど童顔系で「やっぱりこれだと寒いですけど・・」と。

 立ち止まってくれたので、それほど時間キツキツではないと判断し

「貴女のカッコイイ歩き方と、その綺麗な足を見ていたら、こんな魅力的な女の子のおんぶに乗ってみたいな、という気持ちになっちゃったんです。ボクをおんぶして、ちょっとその辺をカツッカツッと歩いてみてください」

「えっ? 男の人をおんぶなんて・、したことないしー。なんで私が知り合いでもない貴方をおんぶなんか・・」

 立ち止まって会話対応してくれたってことは、完全拒絶ではない。

「へんなお願いしちゃって、ごめんね、でも、ありがとう」と言うと同時に、ボクは、そのミニスカ金髪童顔女性の背中に飛び乗った。彼女は、ボクの飛び乗りの反動で1~2歩トントンと前へ出たが、安定したおんぶで、ボクの両足を躊躇なくがっちりとホールドしてくれた。

「おんぶするなんて言ってないのに・・。それに、思っていたより重いです」という女性の声を無視するようにボクは

「突き当りの歩道を右に行って、その先の横断歩道を渡って」とおんぶ上から指示。女の子は「ハイ」と言いながら歩き始めてくれた。この、

「なんだかわかんないけど、求められると尽くしてしまう」女の子の母性というか優しさというかに、ボクはいつもキュンと萌えてしまう。

 綺麗に整えられた金髪は、おんぶ上からの眺め最高で手触り感もよかったが、クチを近づけてクンクンやるには、彼女とボクの高低差が開き過ぎていた。上げ底靴だったので身長158くらいありそうに感じてしまったが、この高低差からすると彼女の身長は150センチ以下だろうか。しかし、おんぶしてもらってるボクの目線の高さは、160の女の子に乗ってるくらいの高さで気持ちいい高さだ。

 ボクは、金髪の手触りにお得感を得ていたので、両手を女性の頭の上に乗せていると、おんぶで必死になってあるいている彼女から

「頭に、手を乗せられると、ちょっとツラいんで」とつぶやくように言われたので

「ごめんなさい」とあわてて謝って、手を彼女の両肩へ移した。

 横断歩道まで着いたところで、信号が赤になってしまったので立ち止まる。ボクがそのまま能天気におんぶに乗っていると、彼女は

「信号待ちのあいだもおんぶしてなきゃダメですか?」

「うん、してて。乗ったままのほうがボク楽だし、キミのおんぶ乗り心地いいから、こうして乗ってること、気持ちいいんだ」

「上に乗ってる貴方は楽で気持ちいいかもしれないけど、私はもうキツいです」

「ごめんね、キツい思いしてる女の子の上で気持ちよくなっちゃってて」

「なんで、私こんなことしてんだろ」

「あっ、ごめんなさい、ワガママばかり言ってごめん、降りるよ」

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