お227話・金髪女性に街中で肩車してもらう豪華感〜女の子におんぶしてもらいたい男子
この冬は、女性の衣装として「白」が流行なのだろうか。白いファッションの女性がたくさんいるというほどではないが、点々と存在感があるという感じ。基本的には黒っぽいファッションの人が多いのが冬なので、点々としかいない「白」の存在が輝いて見えるのだろう。
そんなこともあって、本日デートの約束をしていたユウコには白ファッションで出てきてもらった。ユウコは最近、ロングヘアーを金髪に染めたばかりで、白+金は人混みの中で輝いていた。待ち合わせ場所に現れた165センチ以上あるとおもわれるユウコの、この輝きがボクの心を狂わせた。
「やっぱりユウコの白ファッション輝いてるよー最高」
「いくら褒めても、おんぶはしないからね」
「えーーっ、ひどいよ。おんぶしてくれないなんて、ボクにとってはイジメだよー」
「なに言ってんのよ。おんぶさせられる私のほうがイジメられてた感じよ」と前回デートでのことをおもいだしてしまったようだ。っていうか、デートで男をおんぶさせられたら、女の子としては一生忘れられないってか・・。
「おんぶはいいから、肩車してほしい」
「なんでいきなり肩車なのよ」
「ユウコの白と金髪の輝き見たら、肩車してほしくなっちゃって」
「できないよ肩車なんて、っていうかヤダ」
「ヤダと言いながら肩車してくれる女の子に乗ってみたい」
「落とすよー、落とされるの怖くないの? 嫌がる女の子の肩車に乗るなんて」
「女の子にしてもらう肩車の醍醐味のひとつは、華奢な女の子に、ボクの運命を預けてしまう怖さでもあるんだよ。女の子が、こんな男なんか落としてケガさせちゃえって思えばできる。そこをボクは、落とさないでぇぇぇぇお願いって、女の子にすがりつくの・・」
「そんなことに萌えるの?」
「萌えるよ萌えるよー、肩車してる女の子は主導権握ってる萌えするよ、たぶん」
そんなこんななやり取りから
「ちょっとだけなら・・、できないかもしれないしー」という流れに。
さっそくボクは近くのガードレールの上に立つ。ユウコの気が変わらないうちに乗ってしまうことが大切。ユウコは促されるがままにボクの股に金髪の頭を後ろから突っ込んでくれた。
このときに、ボクの股と女の子の後ろ首をキッチリと密着させることが肝要。ここでちゃんと密着させないと、乗ってるボクの重心が後方荷重になるため、ボクは、それをバランスとるために太腿にかなり力を入れなければならず、肩車に乗せてもらってるのに足が疲れちゃうてな現象になってしまう。しかも後方荷重は、下で支えてくれてる女の子の頸椎への負担も大きくなる。
ユウコはボクを乗せて、すっくと立ち姿勢まで上げてくれた。ボクの股間に挟まった綺麗な金髪が豪華な特等席感。染めたばかりの金髪はキラキラだ。このキラキラは上に乘ってるボクのためのキラキラ・・。
そして、女の子の肩車という上から目線で眺める街の景色には最高の優越感だ。高級スポーツカーなんかより優越感だよね。何人かが我々のことを撮影している。金髪の長身女性がボクのような冴えない男を肩車して颯爽と歩く姿は、さぞや絵になってることでしょう。
そんな撮影者目線は、ユウコにも良い刺激を与えたのだろうか、ユウコはイイ感じで、カツカツッと歩いてくれてるのは、カメラ意識ではないかと・・。で、そのカツカツッという振動が、ユウコの金髪ロングヘアーからボクの股間に伝わるのが、たまらなく気持ちいい。肩車という重労働サービスをしてくれてる女の子の頭は体温が上がって熱くなってるその暖かみがボクの股間に密着。たまんないよー。
しかし、ユウコは「あっ、いきなりクラクラしてきた。危ないかも、倒れそう・・降ろすよ」と、しゃがみ込んで降ろされてしまった。
「急にクラクラってきたのよー」とのこと。
「うん、ありがとね。ユウコの肩車、安心感あって気持ちよかったよ、少し休もう」と抱き支えると、両手のひらがかなりびっしょりと汗ばんでいた。
「手のひら汗かいてるの、かわいい」
「えーっ、男の人ってそんなところに感じるの?」
「だって、ボクのためにかいてくれた汗だもん、かわいいよ」
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