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お134話・女の子におんぶしてもらいたい男子〜立ちスマホ女性にながらおんぶの色気

 立ちスマホやってる女性の姿勢って、おんぶで乗りたくなる色気たっぷりだよね。特に斜め後ろから、そうだなあ、身長160センチくらいの女の子なんか見ちゃうと、ボクに向かって、乗って乗って、って誘ってきてるように感じちゃう。

 いや、もっと背の高い女性の立ちスマホのほうが、誘惑度高いかも。背の高い女の子が、ボクのために、飛び乗りやすい姿勢になってくれてるように見えてしまう、あのちょっと猫背な立ちスマホ姿勢。

 スマホに熱中している女性の立ち姿が色っぽいのは、「心ここにあらず」の無防備感というか、無防備であるがゆえの自然体。女性の心はここにはなく、スマホで繋がってる遠くの誰かのところに。

 そんな「心ここにあらず」のスマホ女性の心を「ここ」という現実に引き戻す、もっとも密着度の強い言葉は「ボクをおんぶしてください」だろうか。

「えっ? なんで私が見知らぬ男の人をおんぶなの?」

「あなたが見知らぬ女性だから、感じちゃったのですよ。家族などの近い関係の人だったら、今のこの状況では、おんぶしてほしいなんて感じないんじゃないのかな」

 166センチ以上はありそうな背の高い女性だったので、飛び乗ると女性に与える衝撃が強くなりそうなのでしゃがんでもらうことにした。長身女性のしゃがみこむ姿ってのが、これまたボクにとってはドキドキドックンドックンだ。

 しゃがんでくれた女性の背中にボクは抱き着くように体重を乗せると、彼女は、スマホをハンドバッグにしまって立ち上がろうと踏ん張ってくれるも、なかなか立ち上がれない。

「あっ、重い。立てないです。男の人をおんぶなんてしたことなかったし、こんなに重いなんて。女性におんぶさせるなんて、あなたどういう神経してんですか・・」

 貴女のようにスラッとした美しい女性にだからこそ、こんな女性におんぶしてもらえたら、男として最高の幸せだろうな、って妄想してしまうのは、男女の役割逆転ゆえの「萌え」なんでしょうね。

 今回は、スマホに熱中していて「心ここにあらず」の貴女に、心ここにあらずの状態で、おんぶしてもらいたいんです。しゃがんだ状態から立ち上がるのはムリのようなので、立った態勢に飛び乗りますね。と言いながらボクは、その女性に飛び乗ると、彼女のおんぶは、なんとも素晴らしい安定をしていた。細くはあっても身体の大きい女性は安定の魅力。

 ボクは、彼女が肩からかけているハンドバッグの中からスマホを取り出して

「スマホで熱中して、歩きスマホで、ボクをおんぶして歩いて。友達に電話してみる? 私いま、男をおんぶして歩いてんのよーって」

 彼女には、両手でボクの両足をちゃんと持っていてもらいたかったので、ボクは片手でスマホを持って女性の耳にあてた。通話が始まって

「私いま、見知らぬ男の人をおんぶして歩かされてるのよー、それがさぁ・・・」とガールズトークの会話を始めてくれた。

 スマホ会話をしながら歩く女性のおんぶって、なんかすごくいいなぁ、とそう感じたことの1つは、女の子に重労働させて大変なことさせてるという罪悪感が、かなり軽減されること。

 現実には、おんぶという力仕事をしているのに、心ここにあらずで、遠くの友達と電話で話してる。その「心ここにあらず」の女性の身のこなしが、妙にボクを包み込んでくれてるような母性愛のようなものをかんじさせ、女性に甘えたいフェチのボクに火を点けた。火を点けたというのは、新しいフェチに目覚めそうってこと。

 スマホ会話の片手間にボクをおんぶしてくれてる女性に・・・、片手間であるがゆえに愛を感じてしまう「片手間フェチ」。赤ちゃんを抱っこベルトで抱っこしているヤンママにおんぶしてもらいたい。そんな心に火が点いてしまったよー、どうしてくれるん? このままずーっとおんぶして歩いておくれ。

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