お123話・女の子におんぶしてもらいたい男子〜・おんぶ女子と恋愛交際女子の相性相関

ボクは、この小説に記しているように、たくさんの女の子におんぶしてもらってきているわけだが、その中身に、ひとつの傾向があるのは、前話お122話やお31話に通じるところで・・・それは

「彼氏彼女としてや同棲仲のような濃い関係になった女性ほど、おんぶするのをヤダと拒絶してくる頻度が高い」だ。

 そりゃ、会うたんびとか、日常生活の日課のようにいつも「おんぶしておんぶして」と求めていれば断られるのもわかるが、前話のユリコのように、初回から断られてるケースが半数以上だ。断られてしまうと、そのあと続けざまに求めることなんてしないから、そのまま数ケ月は空くことになり、やはり、頻度だけでなくトータル回数でも、深い関係の女性に断られてる例の方が多い。

 そんな中のひとり、同棲期間も含めて1年半ほど交際していた女性の例を書いてみることにする。お51話のクミエである。

 彼氏彼女として交際を始めてから1週間以内の頃だったとおもう。まだ同棲は開始していず、ボクはクミエが独り暮らしをするアパートによく通っていて近所のスーパーに食料を買い出しに行こうと、2人で出かけたとき。

「クミエ、おんぶして」

「えっ、おんぶ? できると思うけど・・」と言いながら、乗られる構えのような立ち止まり方をしてくれたので、ボクは安心してクミエに飛び乗った。クミエはスポーツ女子ではないが、バックパック背負って旅にでていたこともある女性なので、、体幹や足腰はしっかりしている。

 ボクの飛び乗りをガッチリと受け止めて支えてくれたクミエは言う。

「女の子に乗るのに、クロは、いとも平然と飛び乗ってきて、私だからそれも大丈夫だけど、今までつきあった女性にも、あんなふうにポンポン乗ってきたの?」

 クミエの頭の中には、お1,2,3,4,12,17話などで出てきているマリコのことがあり

「マリコみたいに細い女性にも平気でおんぶさせてたんでしょ」と。

「うん、マリコはボクに片想いしてたから、けっこう歩いてくれた」

「まったく、ひどい男ねー、あんな細いコに」

 クミエは、マリコへの対抗意識もあったのか、大股でぐんぐん歩いてくれたが、マリコほど体力限界まで汗びしょ濡れになるところまでは頑張ってくれず、体力的に余裕を残してる段階で「今回は、ここまで」と降ろされてしまった。今回は、ということだから、次回があるのかと思いきや、なかなか2回目は、してもらえなかった。

 同棲を始めてからしばらくして、2人で小旅行へ行ったときに、旅館に荷物を置いて付近に出歩いた時の帰りに「クミエ、おんぶ」と言って飛び乗ったときにやっと、受け止めてくれた。しかし、旅館に帰り着く直前のところが、上り坂ということもあって「ここまで」と降ろされてしまった。

 クミエは、男をおんぶして歩くことを「イヤだ」とは言わないのだが、女の子におんぶさせようとするボクのことを「女にとっては大変なんだということを、わかってないから、そんなこと頼んでくる」と批判的。

 女性にとっては大変な重労働だとわかっているからこそ、ボクは性的に気持ちよく感じてしまうわけだが、恋愛仲のクミエに対してゆえ、そのホンネをなかなか言えない、少なくとも同棲開始期のこの時点では言えなかった。

 恋愛仲での交際になると、女性のがわとしては、今後の主従関係を意識しがちになるのだろう。つまり、あまり安易に「おんぶして」を受け入れると、将来的にいろいろな場面で、重い物を持たされるなどの労働をさせられるんではないかと。女性としてチヤホヤしてもらえなくなるんではないかと。

 だからといって、クミエは、弱い女ではない、というプライドもあるから、か弱さを売りにはしたくない。なので「できない」とは言わないし、この小旅行の数週間後には「やってみてもいいよ」と言いながら、ボクをおんぶして、駅の階段を上ってくれたこともある。しかし、乗ってるボクが気持ちよくなってることに対しては「まったく、もうコイツは・・」ってな感情のようだ。

 他の女性との例からもそう感じたのだが、おんぶ仲のパートナーは、恋愛交際相手ではないほうが相性よいようにおもう。恋愛関係でも、交際関係になってないなら、オーケーだ。


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