お121話、女の子におんぶしてもらいたい男子~女の子に抱っこしてもらいながら抱きしめる冬

「汗が冷えて寒いから、コート返して」と、ボクが羽織っていた彼女のコートは持ってかれてしまうと、たしかに寒い。
「あそこのベンチに座ろ」と誘う。背もたれのないベンチだ。
 ティモテ女性を先に座らせてボクは、彼女に向き合うように立っていると女性は
「えっなんですか?」と。ボクは
「抱っこして」と言うのと同時に、彼女の太ももの上に向き合うように座る。
「ええーっ、また乗っかってくるのー?」と。
「ああー、あったかい。座り心地も、やわらかくて気持ちいい~。両手でもっと
ギューッと抱きしめてェェ」
「重いよー。なんで、そんなふうに女の子の上に乗りたがるの? 隣に座ってよ」
「ベンチは、冷たくて固いんだもん、ヤダよ。キミにこうして抱っこしてもらえば、暖かくて柔らかくて、座り心地こんなにいいんだもん」
「なにそれー、私は、その冷たくて固いベンチに座らされてるのよ」
「うん、ごめんなさい。で、ありがとうね。こんなワガママなボクを暖かく抱きしめてくれて。おんぶも気持ちよかったけど、いまのこの抱っこも気持ちいい、お尻が暖かいのって、気持ちいい。名前教えて・・」
「なんで、こんな無礼な男に、名前教えなきゃなんないのよ」
「ホントの名前じゃなくてもいいから。ボクたちこんなに親密な仲良しになってんのに、呼び方がわかんないって、今後の長いおつきあい考えると・・。ボクはクロ」
「じゃあ私はアオ。でも、長いおつきあいなんてしないからね」
「えっ、そうなの? じゃあ・・短いおつきあいでもいいから。アオさんとは離れたくないよー。ずーっとこうしていたい。冬の寒空のベンチで、こんなふうに温かく包み込んでくれる女性。こんな優しくしてくれる女性を失いたくないよ」
 アオの柔らかい太ももの上にボクは跨るように座ったまま、アオを両腕で抱きしめると、上に乗ってるボクの顔の位置はアオの頭より30センチくらい高くなるため、ボクの唇はアオの脳天よりやや後頭部がわに当たるーーつまり、マフラーしまい髪ティモテのもっとも魅力的なふくらみヘアーのところに、くんくんできる。
 さらに強く抱きしめて自分の顔を前かがみにすると、おでこが、アオの後頭部を巻いてるマフラーに触れる感触が、これまた、たまらない。ティモテ女子の抱き方というか、ティモテ女性に抱かれ方。
「アオーっ、離れたくないよー」
「苦しいよー、そんなに力入れないで」
「あっ、ごめん、つい幸せすぎて」と言いながら、抱きしめてた腕を解いて、その両手を彼女の両肩に乗せて、アオの目と見つめ合った。考えてみると、おんぶフェチのボクは、、女性と目と目で見つめ合う機会は少なかったかもで、また急に別の種類のドキドキが始まってしまった。しばらく無言のまま経過したが、アオは気づいてしまった・・ボクのアレが大きくなっていることに。
「なんで私こんなことしてんだろ。ちょょっとぉぉ、いつまで私の上に乗ってる気なのよ。重いんだから、もうどいてください」

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