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お171話・男性上司をおんぶさせられてる女性社員の表情〜女の子におんぶしてもらいたい男子

 3人で、エレベーターに乗り込んで屋上に出ると、他には誰もいなかったので、さっそく上司さんんは、新入社員女子クミのおんぶに乗ることにした。クミは、新入社員の立場で、上司さんには逆らえないようで、おんぶの体勢で構えて待つものの、

「私、おんぶなんかしたくないのに・・」というイヤイヤ感な困り顔。

 いつも自分が女の子に乗っていたため、他の男をおんぶしている女の子の姿や表情を、こんなに間近でじっくりと観察する機会はなかった。そういう目で眺めてみると、イヤイヤ感な困り顔ってのは萌える。この「イヤがる顔に萌える」という性癖は、やはり犯罪的な感性なのだろうか、と女の子には申し訳ないと思いつつ。

 上司は、ボクよりもやや痩せていて軽そうだったが、女の子のおんぶへの乗り方はわかってないようで、後方へズリオチしながら、ぶら下がる感じになっていて、これでは、女の子への負担も大きいうえに、乗ってる上司も、快楽には至れていないだろうな、と。で、案の定、早々に、おんぶから下りてしまい

「俺、乗り方がへたなのかなあ」と。

ボクが「そうですね。もっと高い位置に乗らないと・・・」と答えると

「もう1度、手本を見せてくれますか?」と上司。

「はい、いいですよ」と、女の子の意向はほとんど無視したまま、ボクはそれでも、一応は彼女には「乗るよ、いいかな?」と。大人の男2人に、もうここまでで合計5回も乗られて、女の子としては、もうイヤ、だったかもしれないが

「ハイ」と、か細い声で、ちょっとふらつきながら・・

 ボクは、そんな女の子に遠慮なく飛び乗ると、クミは、バッチリと最適のポジションでボクの両足を彼女の細腕で支えてくれたので、ボクの身体はズリオチせず、乗り心地快適のところに止まった。

 ボクは上司さんに講釈すように説明した。

「飛び乗るときは、やや高めにジャンプして、女の子の高い位置に乗ることです。両足は、女の子の腰のクビレよりちょっと上がいいかな。乗ってる男の両足を持つ女の子の腕は、うしろのほうの位置でホールドしてもらったほうが、乗ってる男の身体はズリオチしない」

 こんな感じで、ボクは、新入社員の女の子のおんぶに乗りながら、彼女の上司に講釈ってな図式に、この状況に萌えてしまう。

「ほらね、安定したおんぶになると、ボクが両手を彼女の肩から離しても、ズリオチしないでしょ。クミさんのおんぶは、なかなか良いおんぶなんですよ。だからこのおんぶなら歩いてもズリオチしないんじゃないかな。クミさんちょっと歩いてみて」

クミは、ボクをおんぶして屋上の端まで歩いたところでUターンして元の位置まで戻ったが、その間、一度もズリオチしなかった。ホントに良いおんぶだ。

「クミさんのおんぶは、まれにみる乗り心地のいいおんぶですよ」と、ちょっとゆらしてみたり、彼女の上に乗った状態で背伸びしたり、クミの頭をギューッと抱きしめたりと、おんぶしてくれてる女の子に負担をかけることを、あえていろいろやって見せる。

 上司は「わかった。やってみますよ。交代してくれ」とボクにおんぶから降りるように促す。ボクは「こんな風に、男2人で、新入社員の女の子のおんぶに、交代で乗りっこしてていいんですか?」と訊くと、クミは明らかに「イヤなんですけど・・」という疲れ果てた表情でしたを向いていたが、そんなクミの表情には気づいてない上司さんは、高めにジャンプしてクミのおんぶに飛び乗った。クミは歯を食いしばって支えて耐えている。

 ボクは、いつもボクが乗ってる女の子も、こんなツラそうな表情してボクを気持ちよくしてくれていたのだろうか、と反省の心と、罪の意識、懺悔、感謝、お詫び、いろいろな感情が交錯し、そして萌え心に。。

 上司さんは「おおーっ、たしかに、この位置だと乗り心地いいねぇ。ちょっと歩いてみてよ」と嬉しそうに、そして満足気なニタリ顔。この・・ニタリ顔とクミのツラそうな顔の上下セットが、天国と地獄を具現化していて、眺めているボクの性癖を萌えさせる。

 ボクが、他人のおんぶ姿にこんなふうに萌えれるのは、自分もいつも女の子に対して、こんなにひどいことさせてるんだよなぁ、という連想が働くから。しかもクミの場合、すでにボクが存分に乗って、彼女の身体の感触をボクの身体が体得しているから「だから、わかるんだよ」ってとこ。

 女の子におんぶ初心者の上司さんは、女の子にとって、どれほど大変なことがわかってないようで「もっと歩いて歩いて」とクミに命令し、歩かせていた。上司と部下というセクハラ・パワハラ要素もあり、という関係が、眺めていて萌えさせる。

 ボクは、こんな光景を見せつけられて萌えちゃったクミには、もう一度ボクも乗りたい、という心に火が点いてしまったが、それは今この直後ではなく、別の機会にすべき、との冷静さは働いた。それにしても、新入社員の女の子ちゃんは、大人の男をもう何回おんぶさせられたことになるんだろう? ー7回??

 にもかかわらず、上司さんはまだ、楽しそうに、クミを歩かせていた。そしてついに、クミは「もう限界です、おんぶは終わりにしてください」としゃがみこんでしまったが、よくここまで頑張ったよね。従順なクミは、今後、この上司さんのおんぶガールになってしまうのかと思うと、ちょー嫉妬なので

「ボクはこれで立ち去りますが、最後にクミさんと5分だけでいいんで、話す時間をください」といい、2人で隣ビルの喫茶店へ向かった。

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