風204話、風俗嬢に恋しちゃった、ゆづるちゃん(46)

2022年6月14日、ゆづるちゃん(T153/B83(C)/W57/H83)を指名した。あと2週間で風俗嬢を辞めてしまうゆづるちゃん、会えるのはこれが最後かも、という意識をもって。
 ゆづるちゃんとお別れのタイミングでボクが障害者状態になってなしまってること、偶然でなく必然なのだろうか。ボクのほうはいくつかの病院検査にも行かねばならず、いそがしめの6月後半。こんなせわしなく、ゆづるちゃんとお別れなんて。
 ゆづるちゃんをベッドの上で抱きしめながら「ゆづるちゃーーん」
「なーに?」
「ゆづるちゃんと別れたくない」
「そう言ってもらえて、嬉しい」
「ゆづるちゃん寂しくないんでしょ?」
「わたしだって寂しいってば」
「5年4ヶ月も仲良しで1度もケンカしてない2人なのに」
 風俗嬢とのお別れはこういうかたちになることは誰でもわかってること。とはいえ、5年4ヶ月は長くて、ゆづるちゃんとの日々はボクにとって、ひとつの青春時代だ。
 世間一般的にはたかが風俗だろう。しかしボクの女の子大好き精神にかかってしまうと、女の子が風俗嬢かどうかなんて関係ない。風俗嬢だってなまのホンモノの女の子だ。
「ゆづるちゃーん」
「なーに?」
「もう終わりになっちゃうよ」
 風俗嬢ん辞めて次の人生へ向かうゆづるちゃんの表情が明るいのが救いだ。ゆづるちゃんが明るいから安心してボクは寂しさを出せる。風俗嬢はこういう点でのメンタル強い。ゆづるちゃんの強さに甘えてボクのほうは寂しん坊やってられる。
 青春時代をありがとう、ゆづるちゃん、ボクもこれからの障害者状態人生がんばるね。まだ6月にゆづるちゃんの出勤日あるんだけど、その後の、ゆづるちゃん無き人生に自分を適応させる準備しなきゃ。5年4ヶ月で46回指名、後悔はないと言えばウソになるが、まあできるとこまではやったとはいえらかな。ほんとに、ひとつの青春時代が終わった感、たかが風俗だけど、たかが風俗でここまでってのも、考えようによっては上手い生き方ってか。

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