お167話・初々しくて素直な新入社員女子のおんぶに乗った〜女の子におんぶしてもらいたい男子
4月も中旬になると、濃紺なタイトなスーツに黒系ハイヒールで、まだ世慣れてない初々しさのある女性の姿が増える。新入社員研修を終えて社会に放たれた新人OLさんたちだろうか。そのような初々しい新人さんたちの肩に掛けられているカバンは、重そうなことが多い。ノートパソコンや書類の束とかが入ってるのだろうか。
新人さんの型にはまった濃紺スーツには、個性を型で抑え込まれている束縛された女性って感じのエロス。天気が晴れてると、この季節の日射は、スーツではちょっと汗ばむくらい眩しい。
首都高速の高架下のため日陰になっている交差点で信号待ちをしている、そんな新人っぽいスーツの女性の後ろ姿には、初々しいんだけど疲労感も漂うような背筋の曲がり方、そこにセクシーさを感じてしまって、声かけを。
「あのー、」
「ハイ?」
「ちょっとしたお願いなんですけど、ボクをおんぶしてください」
ボクは単刀直入にアタックしてみた。そのほうが新人さんは、自分が疲れていることなんか忘れちゃうんではないかと。新人らしき女性は
「えっ、おんぶ? お怪我とかで歩けないわけではないですよね? なぜ私に?」
「キミの後ろ姿に、女性としての魅力というか色気なのかを感じてしまい、こんな女性におんぶしてもらいたいな」と。
「えっ、そんなの困ります」
「困らせちゃって、ゴメンなさい。。じゃあ乗りますよ」と言いながら、ボクは、彼女のおんぶに乗る態勢で、女性の両肩に自分の両手を掛ける。女性は
「ホントに乗ってくるんですか? 男の人なんか私おんぶしたことありません」
女性は逃げもせず、ボクのことを払いのけもしなかったので、ボクは
「この女の子は最高のおんぶガールしてくれる」との確信を持って飛び乗った。
スーツ女性は、ボクの飛び乗りの衝撃で2歩ほどとんとんと前に歩み出たものの、バッチリとボクの両足を彼女の細腕でホールドしてくれた。この瞬間が、女性におんぶフェチのボクとしては、まず第一の「たまらない」なのだ。
「うわー、ありがとう。乗り心地いいよー」
「えっ、そんなこと言われても。。重いですよ、男の人ってこんなに重い・・」
「信号青になったよ、向こう側へ渡るんでしょ」
「ハイ」と言いながら、女の子はボクをおんぶしたまま、横断歩道をカツカツと歩き始めてくれた。女の子は、70キロのボク以外にも、重そうなカバンを右肩に掛けていて、華奢な女性の身体には大変そうで姿勢がやや猫背になっていたのだが、この大変そうな女の子の上に能天気に乗せてもらってる、この状況にボクは、萌え萌えに感じてしまっている。
猫背になってる彼女の後ろ首・うなじのところに手を触れてみると、じんわりと汗をかいていた。そんな彼女の後ろ姿を上から眺めていると、新入社員の女の子の一生懸命な純真無垢さを感じ
「新入社員ですか?」と訊いてみる。
「はい」
「新入社員のこんなかわいい女の子におんぶしてもらえて、ボクすごい幸せ。かわいい女の子のおんぶは気持ちいい。しかもピカピカの新入社員だなんて・・」
交差点は、中央分離帯が広めだったので、道路の向こう側までが意外と長く、重いボクをおんぶして歩く女の子は途中で「もうムリです、降りてください」と。
「降りるのヤダ。いま気持いいんだからちょっと休んでいいから、このまんまボクをおんぶしたまま休んで」とワガママを言ってみる。
すると女の子は「ハイ、わかりました」と素直すぎるところが、初々しい新入社員って感じで、もっとイジメたくなっちゃう。けど、こんな素直で純真無垢な女の子をイジメてはいけないと思い・・・・
「ウソだよ、降りるよ」と降りてあげた。
あああ、疲れたぁぁ。もともと疲れてたのに・・。ありがとうね、乗り心地すごく良くて。。ボクも駅からここまで歩いてきてて足が疲れてたところだったから、おんぶしてもらえて、楽ちん楽ちんさせてもらって助かったよ。
「私も疲れてるところだったのに、男の人なんか、おんぶさせられて、ひどいよ」
こんな華奢な女の子が、疲れてるのにボクを楽ちんにするためにおんぶしてくれたってとこ感謝感激ぃぃ。
疲れてる女の子って色っぽくてセクシーだよね。
そうなの? うん、そうだよ。
ボクをおんぶして疲れちゃった今のキミ、すごく色っぽいよー。そんな色っぽすぎるキミに、もう一度、おんぶしてもらいたい。
えーー、もうおんぶはヤダぁ。
イヤでもしてほしい、じゃあ乗るよー。
ボクは再び、重いカバンを肩掛けしている女の子のおんぶに飛び乗った。
女の子は素直にボクの両足を両手でホールドしてくれた。このホールドは、女の子からの「おんぶしてあげてもいいっか」のサインと解釈。女の子って、なんでこんなに優しいんだろ・・
疲れてる身体での2度目のおんぶでは、やはり女の子の身体が柔らかくなっているように感じるのと、汗と体温上昇によるしっとり感。女の子がツラい思いをしてくれて出たその現象が、ボクにとっては、愛おしいことになってるって・・・
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