お122話・女の子におんぶしてもらいたい男子〜おんぶ上で男が感じるにムカつく女性心理

ユリコは、お31話で「私が男をおんぶするなんて絶対イヤだ」と言ってたバツイチ女性で、ボクも乗ることをほぼほぼ諦めていた。しかしその日は、なぜか、むらむらときてしまった。ボディラインがクッキリとでた赤いセーターにクロのパンタロンのユリコ、腰のクビレは強調されていて、ヒップのラインも最高の萌え曲線を描いていた。ユリコのお尻って、こんなに主張してたっけか。

「ユリコー、嫌なのわかってのお願いなんで、申し訳ないんだけど、」

「なんなのよ」

「おんぶしてほしいんだ、ちょっとでもいいからお願い」

「ええー、おんぶかぁ。気が進まないんだけど・・」

ボクはユリコの両肩に背後から両手を乗せると、もう一度「お願い」と言い、それとほぼ同時に、ユリコの背中に飛び乗った。ボクは両足をユリコの魅惑のクビレに乗せた。ユリコは、その両足を両手でちゃんとホールドしてくれた。

「絶対イヤだ」と言ってたユリコゆえに、このホールドはボクにとってはチョー嬉しい。しかも、そこそこスポーツもしてきてるユリコのおんぶの安心感はなかなかの高級おんぶガールの素質満点。

「ユリコ、ごめん。ユリコのおんぶ、すごく気持ちいい。ユリコに嫌なことさせて、ボクだけ気持ち良くなってて、ごめんなさい」

ユリコが男おんぶするのイヤなのって、そういう点だよね。おんぶが重労働だからイヤっていうより、

「私が重労働させられてる上で、男がアヘアへ気持ち良くなってるのが、許せない」なんだよね。

でもね、おんぶしてもらってるボクからすらると、そこが萌えポイントなの。悪い男で、ごめん。ユリコが、ボクの悦楽のために大変な力仕事してくれてる、っての、その状況に性的に感じちゃうの。

ユリコが、イヤなのにやってくれてる、その「イヤなのに」ってとこに感じてるなんていわれると、下で支えてる女の子としては、憎しみの対象になっちゃうのかな、ユリコ許してくれるかな、こんなボクを。

セーターだから、ユリコの体温の暖かみをじわりと感じるのが、また、たまらない。ボクがユリコの背中で感じちゃってるの、わかるでしょ?

「ユリコ歩いて。歩く揺れが、これまた乗ってる男からすると、ビンビンに感じるんで、おねがい」

ユリコは、イヤそうなため息をつきながらも歩き始めてくれた。

「うわっ感じるん、ユリコ、ありがとう」

「もういいでしょ、降りて」

「ユリコ、むかついた?」

「すっごい、むかついたわよ」

「そこまで。。どうムカついたのかもっと聞かせて・・懺悔するから」

 私の身体を単なる乗り物にされてるような気がして、玩具か道具扱いされているよう感じてしまって。でもたしかに、クロとは、恋愛関係に近い期間があったから、おんぶなんてイヤ、という気持ちが、敏感に出てしまってるのかも。他のことにも連想しちゃうのかも・・

「おんぶ以外のいろんな、してあげる行為に、これも単にクロが気持ちよくなるための道具としてになってるのかしら、とか」

 相手の男の人が、気持ちよくなって喜んでくれてるなら私も楽しい、っていう感覚は、私には少ないのかもだが、無いわけではなかった。なのにクロに対してはその気持ちになりにくいのは、濃い関係だった期間があったからかも。その濃い期間のいろんなことを、あれもこれも道具扱いの末だったのかなぁ、とは連想したくない。

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