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お142話・タイトスカート女性におんぶの極上感〜女の子におんぶしてもらいたい男子

 3月らしい暖かみの日が多くなってきたことと関係してるのかどうか、ここ数日間、ロングのタイトスカートの女性よく見かけるようになってきた。このように、なにか変化が起こると、その変化ポイントに、萌え心を奪われてしまうのは、オスとしてのサガだろうか。オスは動くものに反応する、という狩猟本能ゆえ、女性たちのファツションには、揺れるモノが多いとも。。

 で、ロングのタイトスカートだが、これは、カツカツッて大きな歩幅で大胆に歩けないように足の開きが制限されてるところが、今回のボクの萌えポイントとなった。

「歩きにくいファッションの女の子におんぶしてもらいたい」

 この萌え心は、ハイヒール女性におんぶしてもらいたい、上げ底靴の女性におんぶしてもらいたい、などにも通じるものでもあるが、たぶん「歩きにくい」ことに重要ポイントがあるのではなく「目的の逆転現象」萌えというヤツのようだ、と、自分の萌え心を心理分析してみた。

 女性たちのそうした「歩きにくい」ファッションは、歩きにくくすることを目的としているわけではなく、「あまり歩かなくていい」を前提としたファッション。隣の男性に「こんな素敵な女性を歩かせてはいけない、重い荷物なんか持たせてはいけない」と思わせることを目的の1つとしているような。

 目的の逆転萌えは、ギャップ萌えと類似だろうか。歩かせてはいけない、重い荷物なんか持たせてはいけない、そんな女性におんぶして歩いてもらえることに萌える。そんなこんなで悶々していたときに、すれ違ったロングのタイトスカート女性に声かけしてみた。

「あなたのそのタイトスカートでの歩き方にすごいセクシーさを感じてしまったのですが、そういうふうに男から見られるのって嫌ですか? それともちょっとは嬉しいとこもあるますか?」

「えっ、いきなりそんなこと言われても。。でも、そういうふうに観られたことに興味はあるかも」

「ギャップ萌えの一種なのかな・・・」

と、ボクは、上述したようなことを、べらべらとしゃべってみたのだが、女性はいきなりそんなこと語られても、その何割が頭に入っただろうか。まあ、頭に入ったかどうかはそれほど重要ではなく、ボクをおんぶしてくれればいいわけで・・

「というわけなんで、ボクをおんぶしてくださいね、じゃあ乗りますよ」

 茶色のタイトスカートに、クリーム色の上着、髪はグレーに近い茶色、全体的にクリーム色系で統一感のセンスに、おしとやかで高級感。「こんな女性のおんぶに乗りたい」と思わせるには十分すぎる。

 飛び乗ったボクを、タイトスカート女性は、ちょっと左前方によろけながらも、ガッチリと支えて踏みとどまってくれた。ちょっとボクの飛び乗り方が粗くて、申し訳ない乗り方をしてしまった。

「乗り方がヘタで、ごめんなさい。貴女のファッションとスタイルが素晴らしすぎて、身長を見誤りました。背の高い女性に乗る飛び乗り方をしちゃったんです、すみません。。身長いくつですか?」

「157です」

「素敵な女性って、背高く見えるんですね、161あるかと思ってしまいました」

「ところで、なんで、貴方は私におんぶさせてんですか?」

「タイトスカートの女性におんぶしてほしくなっちゃってるところに、貴女を見つけて、この子だ、この子が最高だ、乗りたいって、ピピッときちゃったんです」

 ボクは、おんぶ上から、ほぼ真下ばかりを見ていた。タイトスカートでの女性の歩き方の足さばきを見て、感じたかったのだ。歩いてる女性が足を前へ出すと、タイトスカートの布がピンっと張って、女性の足にまとわりついて足の動きを制限している光景には、いくつかの意味で萌えた。

 1つは、こんなふうな歩行に不向きなスカートの女性が、ボクを楽させるためにおんぶして歩いてくれてること。もう1つは、タイトスカートによって、女性の体格が、よりスリムに見えること。上から眺めてると、ボク自身の太い足が女性の細腕に支えれて宙に浮いてるのも併せて見れるのがいい。太い足が楽ちんしてて、女性の細い足と手が力仕事をしている、これぞ逆転萌え、ギャップ萌え。

「タイトスカートでのおんぶは歩きにくいですか?」

「大変ですよ。もともと歩きにくいのに、こんな重いの担がされて」

「乗ってるボクは、貴女がタイトスカートであるがため、高級な女性に乗ってるんだという極上感なんですよ。乗り心地はすごく良くて、幸せすぎる」

「シアワセだとかいわれても・・・、私バカみたい、もう降りて」

「はい、降ります。だけど、私バカみたいは取り消してください。貴女は、ボクという一人の男を極上の幸せにしたんだから、すごく意味のあることをしたんです」

「そんなこといわれても、なんだか、もやもやが・・」

「素敵なおんぶを、ありがとうね」

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