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日々の臨床や医学勉強の中での素朴な疑問にお答えするマガジンです。論文や成書の情報をもとに、わかりやすく解説します。フォローして是非定期購読してみてください。
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記事一覧

ROSC後のTTM(体温管理療法)とは?【目的と必要性について】

ROSC後のTTM(体温管理療法)とは?【目的と必要性について】

今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

ROSC後のTTM(体温管理療法)【目的と必要性について】

についてまとめました。

心肺蘇生を懸命に取り組んで、ROSCした後ホッと一息付きのではなく、

その後の神経学的予後を考慮した管理をスムーズに行えるよう理解を深めましょう◎

BLSやACLSのポイントについて改めて勉強したい方は
こちらを参考にしていただければ幸いです👇

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【疾患】アナフィラキシーショックのまとめ【随時更新中】

【疾患】アナフィラキシーショックのまとめ【随時更新中】



救急の現場で出会うことも多い、アナフィラキシーショックについてまとめました。

初療で気を付けるべきこと、治療法、入院後に注意することなど覚えることはかなり多いです。

1.ポイント

2.言葉の定義・疫学
●アナフィラキシー

アレルゲン等の侵入により複数臓器に全身的にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与え得る過敏反応

●アナフィラキシーショック

アナフィラキシーに血圧低下や意識障害

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脳内出血部位による外科治療の適応の違いは?

脳内出血部位による外科治療の適応の違いは?

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【疑問】

今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

高血圧性脳内出血部位による外科治療の適応

についてまとめました。

脳出血の初期診療をしていて、手術適応になるのかそれとも保存的治療になるのかについて疑問を持つことはありませんか?

今回は脳卒中ガイドラインを用いてその手術適応について改めて学んでみました。

中でも、出血部位による適

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【意外と臨床で経験する! 】ウェルニッケ脳症のポイントまとめ

【意外と臨床で経験する! 】ウェルニッケ脳症のポイントまとめ



本日は、臨床においても経験したり、鑑別に上げることも多いWernicke脳症についてまとめました。

時に医原性に生じてしまうかもしてない疾患であり、リスクを意識した対応が大切となります!しっかり現場の判断に使える知識やスコアリングを学んでおきましょう。

ウェルニッケ脳症(Wernicke脳症)

1.ポイント

2.疫学

Wernickle脳症は決して珍しい疾患ではなく、一般人口で2%、

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ビタミンB1(チアミン)のまとめ【生化学・具体的投与量・合併症を中心に】

ビタミンB1(チアミン)のまとめ【生化学・具体的投与量・合併症を中心に】



今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

ビタミンB1の特徴や具体的投与量、治療に用いた際の副作用

についてまとめました。

普段からERやICUでよく使用する薬剤であるからこそ、これを機会にしっかり学んでおきましょう◎

1.チアミン(ビタミンB1)の生化学まとめ

まず、ビタミンB1について臨床で役立つ生化学について簡単にまとめました。

まず注意しておかなければならないこ

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【徹底解説】「BLS」「ACLS」「ICLS」の違いと要点まとめ【すべての医療従事者に知ってもらいたい内容です!】

【徹底解説】「BLS」「ACLS」「ICLS」の違いと要点まとめ【すべての医療従事者に知ってもらいたい内容です!】

今回の記事のターゲットは、若手医師、看護師、救命救急士などの医療従事者の方です!

みなさん、授業などでBLSやACLSというのは聞いたり学んだりしたことが有るのではないでしょうか?

特に医学生の先生方は、BLSはOSCEでも学習していることと思います!

では、その2つの違い、明確に説明できるでしょうか…?

そして、それら2つについて学ぶことのできるシミュレーションコース、ICLSは知ってい

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【2021年最新】初期研修医になりたての方に是非読んでもらいたい記事まとめ5選

【2021年最新】初期研修医になりたての方に是非読んでもらいたい記事まとめ5選



という研修医になりたての先生方は多いと思います。

急に「研修医として働きなさい!」と言われても不安ですよね…?

そんな先生方にぜひ読んでいただきたいおすすめの記事をつまとめました!

参考にしていただければ幸いです◎

1.医学生が研修医になったらまずするべきこと10選【簡単・コスパ◎なものをまとめました】
研修医になったらやるべきことを10個まとめてみました!

業務の効率化や、社会人と

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敗血症の頻脈・頻脈性不整脈コントロール【βブロッカーが1stです】

敗血症の頻脈・頻脈性不整脈コントロール【βブロッカーが1stです】

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【疑問】

今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

敗血症の頻脈性不整脈コントロール方法

についてまとめました。

しばしば経験する敗血症及び敗血症性ショックに伴う頻脈及び頻脈性不整脈…

対応方法について学んでいきましょう。

1.HRコントロールの第一選択はβブロッカー

日本版敗血症診療ガイドラインにおいての推奨は上記のとおりです

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【USMLE】薬剤耐性マラリアが出現する機序とは?【PfCRTを中心に解説】

【USMLE】薬剤耐性マラリアが出現する機序とは?【PfCRTを中心に解説】

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【疑問】

今回は、USMLEの勉強をしていて感じる疑問の一つ、

薬剤耐性マラリアが出現する機序とは?

についてまとめました。

USMLEの勉強をしている日本人医学生や医師にとって、日本国家試験の勉強としてはあまり触れてこなかったであろう原虫感染症マラリア。

一方でUSMLEの感染症分野においては一つのヤマともいえるかなりhigh yieldなト

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動脈触知と収縮期血圧の関係のまとめ【橈骨動脈が触れればショックではない?】

動脈触知と収縮期血圧の関係のまとめ【橈骨動脈が触れればショックではない?】

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【疑問】
今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

動脈が触れればショックではないのか?収縮期血圧と動脈触知の関係についてまとめました。

教科書で学んだ内容と臨床での判断は果たして妥当なのでしょうか??

1.動脈が触れれば大丈夫?
「橈骨が触れるからショックではありません!」

よく、臨床の現場でも聞かれることの多い一言かもしれませんね

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酸素運搬量(DO2)と酸素消費量(VO2)の考え方【VA-ECMO】

酸素運搬量(DO2)と酸素消費量(VO2)の考え方【VA-ECMO】

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【疑問】

今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

酸素運搬量(DO2)と酸素消費量(VO2)の考え方

についてVA-ECMOの概念を中心にまとめました。

ここの部分が理解できていると、臨床で輸血をすることがいかに重要なのかが理解できる、集中治療の根幹の理解につながる部分になると感じたのでまとめてみました。

ECMOについての記事も

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ミキシングポイント(Mixing Point)とは?【ECMO】

ミキシングポイント(Mixing Point)とは?【ECMO】

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【疑問】

今回は、ECMOの勉強をしていて感じる疑問の一つ、

ミキシングポイント(Mixing Point)とは?

についてまとめました。

VA-ECMOの管理上とても重要な概念の一つです。

これを理解できると、ECMO管理中に脳へ還流している血流が酸素化されているか常に意識することが出来るので、興味があれば是非参考にしてみてください。

また

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ECMO回路の仕組みと構成要素について

ECMO回路の仕組みと構成要素について

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【疑問】

今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

複雑に感じるECMO回路の仕組み

についてまとめました。

構成要素をそれぞれ分解してわかりやすく端的にまとめていきます。

1.ECMO回路は何で構成されている?

まず、合併症を防ぎながらECMO回路を用いて重症患者を管理する際に大切なのは、回路をできるだけシンプルにすることです。

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【研修医・若手医師必見】Carenetでポイントを貯めて医学書を買おう!【期間限定のお得な登録方法もご紹介】

【研修医・若手医師必見】Carenetでポイントを貯めて医学書を買おう!【期間限定のお得な登録方法もご紹介】

世間では、医師はお金持ちのイメージがありますよね。

実際は、研修医や若手医師の間はそこまでの余裕、なくないですか?

少なくとも、僕にはありませんでした…笑

特に、医学の勉強をする時に必要になる参考書の値段は高い!

お金を気にせず存分に勉強したくても、ちょっと医学書を買う分を節約したいなという気持ちになったりしませんか?

そういう方におすすめなのが、ポイントサイトを利用したポイ活です!

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