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意味を汲めなかった演劇を観て

演劇が好きです。

夜暇ならフラッと1人で下北沢に行き、当日券のある劇場にとりあえず入ります。

そんなんだから当然見るジャンルは選べず、
下調べも何もなく座席につきます。

なんだこれ!面白いぞ!という時もあれば、
これは一体何を見せられたんだ?という時もあります

昨日は後者のパターンでした

先に言ってしまうと、僕は前者も後者も、どちらのパターンでも満足して帰ります

演劇の構造、雰囲気が総じて好きだからです

演劇は、他のエンタメと比較し、
世界観の展開力が圧倒的に秀でています

本には豊富な描写表現があり
映像にはセット、編集、CGといった多彩な手段があります

それに対し演劇が持つ手法は、
限られた空間と小道具、美術の背景描写のみ。

故に演劇には、世界観の展開力が他のエンタメ以上に求められます

観客を引き込み、壇上の空間に各々の想像力を注いでもらう為に

この創意工夫が、僕は好きなのです。

昨日見た演劇の意図を、僕は最後まで汲むことができませんでした。

進行されるお話の中に、明確に何かが示されている気配を感じ続け、その正体が分からないまま幕が降りました

そういうパターンの時は、お話を頭の中で振り返り、色々と邪推に近い考察を繰り返すのも醍醐味の一つです

そしてその反芻の最中、
自分が物語に引き込まれたのは何故か、いつか?
何故あの板が、あの棒が、自分にはそれに見えたのか?
といった、演劇内に散りばめられた創意工夫にも目を向けます

そしてその創意工夫が
僕の小説の表現にも活かせるのでは、
といった興奮に身を投じます

フラッと立ち寄る演劇
自分にとって
この振り返り会こそが本番なのかなと、

ここまで書いて気づけました

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