野村克也さん死去で思う事

野村克也さんが死去されました。

彼はプロ野球南海(現ソフトバンク)で
捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、
楽天でも指揮を執り野球界に大きな貢献をしました。

峰山高時代は無名の存在でテスト生として
南海に入団し、レギュラーを自らで手にし
名捕手としてだけではなく三冠王を獲得するなど
現役時代に華やかな結果を出しました。

さらに、監督時代にも頭脳を使ったID野球を
提唱し数々の球団を優勝にさせたりと
名実ともに野球界の宝と言えるでしょう。

長嶋さんと比べると華が薄いと認識し
「長嶋はヒマワリ。私は浜辺に咲く月見草だ」
と例えた話しは有名です。

野村さんの考え方は野球だけではなく
ビジネスやFXなどの相場世界にも役立ちます。

事象には必ず原因があり、仮説を立てて検証し
次に生かしていくことはPDCAの考え方に
通じるものがあり、だからこそ多くの人にも
信頼を寄せられ結果も出したのだと思います。

おそらく、たたき上げでのし上がって来る時に
自問自答しロジックを積み重ねて来られたので
結果に裏打ちされたものだった事でしょう。

そういう丁寧に築き上げてきたことだから
隙が無いし応用が効くため盤石なものと
なったことだと思います。

また、彼の考え方を象徴していることが
投手と捕手の関係です。

投手は自信満々に思い切った投球をさせ
捕手は悲観的にリスクを考えて管理をする
いわば、+と-だからバッテリーと言う。

これがベースにある事から役割分担を強く意識し
どういうタイミングで何をすべきかを把握して
効率的な行動をしていたと思われます。

自分が動く事もそうですが、他人をいかに
思うとおりに動いてもらうかに尽力して
お互い良い結果に繋がったと思います。

これはビジネスでもFXでも同じことです。
自分の力より他人の力と方向を読み取って
後押しするほうに回り利益を得るのが鉄板です。

また、彼は別の名言も残しています。

「勝ちに不思議の勝ちあり、
 負けに不思議の負けなし」

負けは科学的に解明する事が可能で
人為的に防ぐ事は比較的可能です。

一方、勝ちは芸術のように正解がありません。
理由がわからず勝つことがあります。
それを運と呼ぶのでしょう。

スキル度合いにより解明できる余地は
増えていきますが、最終的には神の領域です。
だから相場は誰にもわからないと言われます。

しかし、負けを防ぐ事ができれば有利になります。

野球も相場もビジネスも勝負事です。
もう一度野村さんから学ぶことは多いでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。

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