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Brilliant Corners Jazz Orchestra - Kobe - を聴いてきた

ビッグバンドを聴いてこんなに満たされたことがあったでしょうか。

きっかけ

Facebookでお友達になってもらっている、ジャズ・トロンボーン奏者の 村上和帆さんが出演されるということで、私の Facebookニュースフィードにこの Brilliant Corners Jazz Orchestra - Kobe - の案内が流れてきました。

村上和帆さんは、今年(2021年)3月に大阪のSubでお会いした際は、大学卒業されてプロに進む道を選択されたとのことでしたが、関西ジャズシーンで非常に積極的に活躍されています。

ライブミュージックに飢えていたころでもあり、ほぼ即決でPeatexからキャンセル不可の『チケット』を購入しました!

ポンコツ全開

Peatexから購入したチケットをよく見ると、『Live streaming & archive ticket』と書いてあるではありませんか。
私は、ストリーミングやアーカイブではなく、生で聴きたいのです。

「やってしまった~!」

ということで、100BAN HALLさんに、メールで大人1名の予約をお願いしました。

まさかの李さん

すぐに100BAN HALLさんから予約受け付けのメールをいただいたのですが、ご担当者名がジャズピアニストでビッグバンドリーダーでもあるあの『李 祥太』さんではないですか!

実演をしながらホール運営もされているとは…… 正直、驚きました。

沈んでいく夕日に向かってかっ飛ばす新快速で野洲から神戸三ノ宮へ

京都以西の人からは「最果ての駅」とも言われている野洲駅が私の家の最寄り駅2です。(最寄り駅1は草津線石部駅)
その野洲駅から京都、大阪を通って神戸の三ノ宮駅まで 100kmくらいの距離がありますが、いったい何時間かかるのでしょう?

正解は、 1時間24分(新快速)です。

東京駅から東海道線で熱海駅くらいまでの距離ですけど、東京駅から熱海駅は東海道線で1時間44分かかります。

12月9日の16時前に野洲駅で姫路行の新快速に乗り込みました。乗客は車両に一人か二人しかいません。

やはり新快速は、速くて快適です。

オプショナルツァー神戸テクテクアンダーグラウンド

早めに三ノ宮駅に到着し、「きらびやかな街なんやろな~」と思いながら南口に出たのですが、JRの敷地内が期待に反して暗い……。

「コロナやししゃーないな~」と2台のキッチンカーを横目にキラキラした歩道橋を渡り、阪急デパートの前を通って神戸三宮センター街へ。

夕食を求めてセンター街をフラフラしていると、地下にレストランがたくさんあるらしいので、地下に潜っていきました。

地下には、ベトナム料理とかマレー料理とかラーメンとかトンカツとか、食欲をそそるお店が立ち並びます。どうも三宮センター街の北側3つのビルの地下がつながっていて、巨大な食堂街になっているらしいのです。地下街は決してオシャレではありませんが、そのアジア的な佇まいに気を引かれました。

30分かけてその地下街を巡り尽くし、西端では『Lead Man』というギターリペアショップも発見!

センター街地下街の西端より、左手に LeadManさんあり

センタープラザB1にある『金蘭』という中華料理店で八宝菜(パッポーツァイ)セットを食したのでした。

秘密基地 100 BAN HALLへ

神戸三ノ宮センター街から100 BAN HALLのある高砂ビルまで、10分弱くらいでしょうか。Google Mapとにらめっこしながら目的地である高砂ビルまで到着しました。

100BAN HALLのある高砂ビル。由緒ある建物らしいです。

ビルの入口には、本日の目的である Brilliant Corners Jazz Orchestraの看板があるので間違いありません。

案内の通り階段を登り、右に曲がると…… 誰もいない。

私とほぼ同じタイミングでエレベーターを使った人たちがいて、「エレベーターを使うべきだったか」と思っていると、左の奥にその人影が見えました。

そそくさとその人たちの方に歩いていき、無事 100 BAN HALLにたどり着いたのでした。

かぶりつき席ゲットやけど

入場者数50名限定のライブだったんですけど、客入りが本格的になる前だったので、一番前の真ん中が空いていて迷わずそこに座りました。

ここだったらバンドの音にかぶりつきです。

かぶりつき席よりステージ全景 リードセクションの持ち替えが半端ない


が、しかし始まってみると……。

音はバッチリ聴こえました!

音はバッチリ聴こえました。非常に良かったです。

Program

1st set 19:05

  1. Re: Second Time (Sakiko Masuda)

  2. One, Two, Three (Shota Lee)

  3. Migration (Noriaki Mori)

  4. The Butterflies (Sakiko Masuda)

  5. Red Ladders and the Blue Planet (Kyoko Satoh)

2nd set 20:35

  1. Biophilia (Kyoko Satoh)

  2. Egret (Kyoko Satoh)

  3. White Note Exercise (Noriaki Mori)

  4. Levitation (Sakiko Masuda)

  5. Wind Suite #1-#3 (Shota Lee)

出演者(敬称略)

  • 作曲・指揮:李祥太、森紀明、佐藤恭子、枡田咲子

  • Tp: 広瀬未来、中村葉月、猪子知暁、中田博之

  • Tb: 礒野展輝、細川涼介、村上和帆、藤井司郎

  • Sax: 横山未希、柏谷淳、武井努、佐藤絵美里、岩持芳宏

  • Vo: 東かおる

  • Gt: 金子友宣

  • Pf: 牧知恵子

  • Bs: 米澤毅風

  • Dr: 永山洋輔

今回のコンサートのポイント

  • スタンダード無しオリジナル楽曲のみで、作品そのものを楽しむことができる

  • 作曲者自身から作曲の背景を教えてもらいながら演奏を聴ける

  • 4名の作曲者の個性を知ることができる

感想

アンケート用紙には、「作曲者もバンドメンバーも最高!」のようなことしか書けませんでした。(語彙の無さよ……残念)

コンサート中は、『オリジナル作品の持つ緊張感』と『バンドが持つべき一体感への意思』にあふれた音に身体全体が包まれていました。「(音楽的に)こんなことやあんなことが!生きていて良かった!」という感動に一人で打ち震えていました。

ぜひ将来も、Brilliant Corners Jazz Orchestraのプロジェクトを続けてもらいたいですし、何かできることがあればお手伝いしたいと思っています。

作曲家、演奏者、プロジェクト関係者の皆さま、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございます。


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