「BCとAD」から「BCとAC」へ(1)


「BCとAD」は、B.C.(紀元前)と A.D.(紀元後)の意味である。B.C.(紀元前)は、Before Christ の略であり、、A.D.は Anno Dominiの略。
「BCとAC」は、B.C.(Before Corona ビフォアーコロナ)と A.D.(After Corona アフターコロナ)の意味である。※と、私の投稿内容では、定義することとする。

現在(2020年4月20日)、全国で非常事態宣言が出されている中、かつ全世界的に感染者が拡大し、新型コロナウイルス(COVID-19)の収束がされていない中であるが、インターネット上では、After Corona (以下、AC)や With Corona (以下、WC) の話題が出されている。

私自身も1日の8割がCOVID-19に時間を割いている中で、現状の分析や短期、中長期戦略等も含めて考えてつつ、ACの事を想像してみた。(あくまでも、個人的な考えや経験からの note であり、組織や何かしらを代表して記載しているものではない)

1.生活

社会的距離(ソーシャルディスタンス)やリスク管理からも、テレワークが盛んになり、私自身も残業を一切せず、移動は自宅と職場のみになった。買い物は、リスク管理の観点から妻に任せており、週末はまったく家から出ない状況である。また、残業はしない代わりではないが、夕方からCOVID-19のWeb会議による対策ミーティングやリサーチ、資料作成などを行っている。

この生活のリズムは、今後、ワクチンや薬などが開発されない限りは、半年から1年間ぐらいは変わらない可能性もあるが、週末に家から出ないことを除けば、今のところ、困っていることはない状況である。

私自身は問題はないが、きっと医療従事者や介護の現場、スーパーや飲食などの販売などその場所に行かなければならない人、資料や押印などをする必要があるオフィスワークの人などは、やはりリモートでできないものも残っているのが実情だろう。

ただ、これも本当に必要な職種は、半年から1年以内ぐらいには絞り込まれて、それぞれのライフスタイルは変わってくる可能性もある。

参考までに、日本にはひきこもりと呼ばれている方々が100万人はいるとされている。この状況が半年から1年、もしくは2年続くとしたら、ひきこもりと定義される人の数は、100万人ではすまされない数になると思われる。

2.教育

子どもたちの学校をみてみると、春休み明けから完全にオンラインクラスになり、1週間分のそれぞれの科目のスケジュールや先生がYouTubeで課題をだし、それをそれぞれが配布されているノートPCを活用して、インターネットで調査したり、課題を文書にまとめ、プレゼンテーションの資料を作成している。毎週、成績もオンラインで情報提供されているので、子供たちの学習環境は把握できている。

ただ、学校でのコミュティ生活やクラスメイトの会話がないのは、可哀そうであるし、体育、休み時間や放課後に運動できないというのは、肉体的なストレスもあるように感じている。仲の良いクラスメイトとは、オンラインゲームで一緒に遊んでいるようであるが、オンラインは全世界の人とつながっているので、そのコミュニティは作られているような気がする。

今後、半年から1年間は、オンラインと感染者が落ち着いた場合に登校して、学校に通うという形になるかと思われる。子供たちに聞くと、オンラインだと宿題や課題が多くて、学校でみんなでクラスを受けて、クラスメイトと一緒に考える方が良いとのことである。

もし、仮に早期に学校が再開される際にも、ソーシャルディスタンスを考えながら、机は1.5mぐらいは距離を保って座らなくてはならないかと思われる。また、体育のクラスも接触を避けるため団体競技ではなく、ランニング、マラソン、対戦のバトミントンや卓球、もしくは空手の型のような形での種目が中心になるかもしれない。

オンライン学習で学校や世界とつながる、団体競技ではなく個人競技などの子供たちの教育環境の変化よりも、教える側の先生が教育方法を考えていけるかどうかが心配である。文部科学省が全国一律の教育カリキュラムを提供するのではなく、それぞれの学校、もしくはそれぞれの子供たちに合わせた形の教育プログラムが必要になってくる可能性がある。

3.働き方

1の生活と重なる部分もあるが、働き方も変わってくるかと思われる。これまで、働く場所を一緒の空間で、同じ時間に勤務し、決められた時間で働く、という形のものはなくなっていくのではないだろうか。

職場に出勤しても、大抵の職場はパソコンを開いて、業務を行っており、医療や福祉、飲食や宿泊など接客が伴う形の仕事以外は、何処にいても、ネットワークのセキュリティがしっかりしていれば、働ける環境が創れるかと思われる。

実際に、約15年前に米国のフェルミ国立加速器研究所で客員研究員として働いていた際には、同じ場所にはいたが、それぞれの時間で、それぞれの研究したい場所で研究をしていた。また、長男が生まれた際には、3週間リモートワークを行っており、世界の最先端の研究データが流出したら大変ということも気にせず、VPN(Virtual Private Network)でアクセスして、データ解析を行っていた。

もしかしたら、ACの時代は(2年後ぐらい?)には、育児休暇という概念もなくなる可能性がある。実際に、米国在住の際には、3週間ほぼ家にいてリサーチができ、家事や育児をサポートした経験があるので、自分の時間で働くことができたのである。

4.福祉・介護

育児や子育ての話がでたので、福祉や介護の話を続ける。ACの時代には、最も心配されるのはこの分野である。福祉や介護は、人とのつながりで成り立っている。どんなにテクノロジーが進化しても、例えばロボットが発達したとしても、そこには人と接することが重要だと思われる。

福祉や介護施設では、ソーシャルディスタンスをとることは、とても厳しい状況である。また、保育園や幼稚園などの小さな子供たちにとっても、人との距離を保つということは難しい状況である。

そうであるのであれば、福祉や介護を担う分野に、人を投入するしかない。テクノロジーが加速して、AIやIoT、ロボットや自動化などが進めば、オフィスワークや製造業、運送や公共交通などもテクノロジーで人手を担っていけると思われる。

福祉や介護の分野でも、ある程度はテクノロジーは活用されるかと思われるが、それは2次的な使用であり、実際には人と人とのつながりで行うことが必要である。

現在、自宅自粛で外に出られない状況である。様々なメディアやインターネットでも、子どもの虐待や家庭内暴力、DVなど、外にSOSを出せない人たちも増えているといわれている。

また、そのようなSOSだけでなく、ずーーーっと家にこもっていると、同じ空間にいる家族がギスギスした関係になり、家の中でもある程度のソーシャルディスタンスが必要になってくると思われる。

特に、幼い子供たちに、とっては家が安心した快適の空間になれば良いが、そうではない可能性がある場合には、誰かが介入してソーシャルディスタンスを創る必要があるかと思われる。


さて、続きは、明日以降に書きたいと思う。

5.医療

6.農業

7.産業

8.ビジョン


追伸

ちなみに、4月20日は、アドルフ・ヒトラーの誕生日である。また、英語スラングで、420は、大麻に関することで、気分がアガっていることに関して広く用いられる言葉であり、「気分が向上する記念日」とも言われている。


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