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同調圧力の正体

同調圧力の強い社会では”誰もがそうだと信じられる真実の中心があり、幾つかの障害はあっても努力していけばそこに辿り着けるはずだ”という前提があると思う。つまり、あなたが私と同じように見たり感じたり考えたりしていないとしたら、あなたか私の努力がたりないからだ。さあ話し合おう。または同じような認識に立っていない人たちはただ知らないだけだ。さあ教えてあげよう。となる。しかし現実ではいくら話し合っても同じにはならない。

多様な社会はそれぞれが個性的でなければ成り立たない。皆同じであればいくら集めても集団は多様にはならない。それぞれが違う考えをするからこそ多様な社会が成立する。しかしながら、同じ組織や社会の中で、多様性を求めながら、同調圧力を強めるということが起き得る。このような社会において多様性を信じて本当に個性的になった場合、同調圧力によって迫害を受けるか排除される。

私たちは違う世界を生きていて、同じものを見ても決して同じには見えない。決して同じにはならないけれど、なんとか折り合うことはできる。一番怖いのは、自分は偏ってなんかいないし今後偏ることもないと信じている人で、そうした人の偏りがもっとも過激になる。

2015年06月28日

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