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【アズレン】各勢力とその関係

皆さんこんにちは、雪ノ下です。
今回はゲーム「アズールレーン」の考察をしていこうと思います。既に誰かがしているとは思いますが…。

今回は、アズールレーンにおける勢力と、各勢力同士の関係について、2023年現在の情報でまとめてみようと思います。
今回はネタバレ上等な内容になっていますので、閲覧の際はご容赦願います。
それでは、どうぞ。


1.アズールレーンにおける勢力

一口にアズールレーン(以降、略称の「アズレン」と呼称)の勢力と言っても、いくつかの定義があると思います。今回は、国家内派閥や各部隊といった範囲、国家ごとなどではなく、各連合勢力同士での関係について記述します。

現在、存在が確認されている勢力は、次の通りです。
・「アズールレーン」
・「レッドアクシズ」
・「セイレーン」
・「META」
・「エックス」
・「テンペスタ」

順に見ていきましょう。

2.勢力「アズールレーン」

ゲームタイトルにもなった本勢力は、外宇宙、および異次元からやって来た侵略者から、地球を守ることを目的とした組織です。
作品やストーリーの設定によって多少変化しますが、チュートリアルの操作キャラがこの勢力所属であるため、味方勢力と考えていいと思います。

アズールレーンは、複数国家勢力の連合組織です。現在、次の国家勢力の所属が確認されています。
・ユニオン
・ロイヤル
・アイリス
・東煌
・北方連合

一つずつ簡単に見ていきましょう。

ユニオン

イーグル連邦という国家の組織で、ユニオンとは英語で「連邦」を意味します。イーグル連邦のモデルはアメリカ合衆国です。
科学と自由を理想とする立憲民主制の国家の所属なだけあり、本作の最大勢力となっています。自由を履き違えている者がいないとは言いませんが…。
初期艦空母ロング・アイランドや、日本でのアイコンになった空母サラトガ、海外版アイコンになった空母エンタープライズはいずれもユニオン所属です。

ロイヤル

ロイヤル帝国という海洋帝国の組織で、意味はそのまま「王家」です。ロイヤル帝国のモデルは大英帝国で、イギリス連邦本国だけでなく、カナダ、インド、南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドといった、大英帝国所属の他の国についても言及されています(例:アキリーズがはっきりニュージーランドという地名を出している)。
女王クイーン・エリザベスと側近のウォースパイトを中心に、チュートリアルのサフォークとノーフォーク、アニメ版主人公のジャベリンなどが所属しています。

アイリス

自由アイリス教国という宗教国家の組織です。自由アイリス教国は現在二つの勢力に分かれて内戦しており、現在は停戦状態ですがにらみ合いが続いています。自由アイリス教国のモデルは第二次大戦中のフランス亡命政府「自由フランス国」だとされます。
内戦の関係で知名度と比べて組織は小さく、枢機卿リシュリューを中心に数十名が所属しています。

東煌

東煌国という謎の多い国の組織で、海洋国家としての歴史そのものがほとんどないため組織は非常に小さいですが、レッドアクシズの重桜とは古い時代からの因縁があるようです。東煌国のモデルは中華人民共和国だと思われますが、第二次大戦中の中華民国の要素も見られます(現在の中華民国は台湾であり、当時とは政治体制や近隣諸国への考え方が違う)。
とても小さな組織で、戦艦も空母もいませんが、代わりに水上機母艦の鎮海、華甲姉妹が出てきています。また、鞍山級四姉妹のうち、鞍山と太原は改装するとミサイルを使えます。

北方連合

北極圏に存在する複数の社会主義国家の連合勢力に所属する組織です。北方連合のモデルはソビエト連邦海軍だとされます。謎の多い組織で、ソビエト連邦のような複数国家の連邦制なのか、それともEUのような国家連合なのかもわかっていません。他のアズールレーン所属組織とは別行動していることも多く、セイレーンやMETAの起源との関わりを匂わせる描写も見られます。艤装が鉄血に酷似することも特徴です。
とても小さな組織で、生放送で人気のメスガキことパーミャチ・メルクーリアはここの所属です。他国から移籍してきたというメンバーも見られます。

3.勢力「レッドアクシズ」

考え方の相違から、最近アズールレーンから分離独立した、もう一つの防衛組織です。セイレーンの技術を研究し、逆に利用しようとしているようですが、組織内でも対立が続いています。
作品やストーリーの設定によって多少変化しますが、プレイヤー視点では味方と認識していいと思います。チュートリアルでは敵として出てきますが、ストーリー中では敵としても味方としても描かれています。

レッドアクシズも、複数国家勢力の連合組織です。現在、次の国家勢力の所属が確認されています。
・重桜
・鉄血
・サディア
・ヴィシア

こちらも一つずつ見ていきましょう。

重桜

重桜帝国という海洋帝国の所属組織です。長らく鎖国状態だったため、アズールレーンからは「謎の国」扱いされています。かねてからの東煌との対立、そしてユニオンやロイヤルとの方針の違いにより、レッドアクシズに入りました。重桜帝国のモデルは大日本帝国とされます。
中国版ではこの組織はタブー扱いされ、正しい名前で出てくるのは敵で出てきた時だけのようです。
空母赤城が率いる急進派と、戦艦長門が率いる穏健派に分かれ、内部で激しく対立しています。急進派は時にセイレーンに近づくことすらある一方、長門や三笠など穏健派は、今なおアズールレーン側との和解の道を探しているようです。

鉄血

アイアンブラッド帝国という独裁制軍事国家の所属組織です。アイアンブラッド帝国のモデルはナチスドイツ帝国だと思われます。セイレーンの技術を研究するために、セイレーンに近づこうとして、ロイヤルと対立した末にレッドアクシズを立ち上げました。その後隣の自由アイリス教国でクーデターを扇動し、アイリス、ロイヤルとの対立は決定的なものとなりました。ロイヤルとは現在も仲が悪い一方、北方連合とはつながりがある可能性が示唆されています。
中国版ではこの組織もタブー扱いされ、正しい名前で出てこなくなったようです。またナチスドイツがモデルとされるために、ドイツ版でもタブー扱いされている可能性があります。
怪獣のような艤装が最大の特徴です。戦艦ビスマルクが率いており、海外版の初期艦Z23、戦術教室のケルンなどが所属しています。

サディア

サディア帝国という元老院制国家の所属組織です。比較的最近存在が判明した組織で、モデルはファシスタ独裁政権下のイタリア帝国だとされます。
鉄血からは下に見られているようで、アズールレーンからもあまり重要視されていません。なぜレッドアクシズに入ったのかはわかっていません。アズールレーンとの和解の道も模索しています。
あまり大きな組織ではありませんが、ヴィットリオ・ヴェネト、リットリオ、インペロの三姉妹が率いており、これ以外にマルコ・ポーロがよくわからない単独勢力として動き回っています。

ヴィシア

アイアンブラッド帝国の傀儡勢力で、自由アイリス教国にクーデターを起こした反政府勢力「ヴィシア聖座」の所属組織です。モデルはフランス南部のナチスドイツ傀儡政権「ヴィシーフランス」だとされています。現在もアイリスとは内戦状態にあり、にらみ合いが続いています。
こちらもとても小さな組織で、リシュリューの妹ジャン・バールを中心に数十名が所属しています。

4.セイレーン

外宇宙から現れた侵略者で、時空を超えていろいろな世界を侵略する極めて迷惑な連中です。アズールレーンとレッドアクシズを決裂させた張本人であり、「再現」と称する戦争ゲームを繰り返しては、これまで様々な文明を滅亡に追いやってきました。
最初からデストルドスを持ってきたセレブロみたいな奴らだと言えば、特撮がお好きな方にもよくわかるかと思います。あるいは、初手でワルプルギスの夜を持ってきたキュゥべえみたいな奴らだと言えば、アニメ好きの方にもよくわかるかと思います。
アズールレーン、レッドアクシズ両上層部に接触し、双方の文明を異常発展させ、戦争を加熱させようとしています。劇中のほとんどの事件の直接の原因で、「鏡面海域」という異常空間を利用して他の世界に出入りしています。

現在、セイレーンは生命体だとは考えられていません。全ての個体は「ボディ」と呼ばれるロボットであり、これだけ倒しても討伐はできないからです。「意識」と呼ばれる本体がどこにあるのかは、まだ判明していません。記憶などを引き継がないことから、キュゥべえやミズウォルムのような全機共有バックアップ式ではないと思われます。

本来は、「ソウゾウシュ」たる、審判者Dr.オースタという人物が司令官だったようですが、自らが生み出した「ボノム・リシャールMETA」の裏切りで暗殺されてしまったため、現在はオースタの「愛娘」であり、原初のセイレーンでもあるオブザーバー零が司令官代理を務めています。

セイレーンもまた、後述のエックスという勢力と戦争をしており、エックスによって母星を失い、対抗するための兵器となる文明を探して侵略を繰り返しているようです。本来の名前は「アンチエックス」だったようですが、現在もエックスと戦っているかどうかはわかっていません。

5.META

闇堕ちした艦船からなる第三勢力です。全員が「META化」という難病に冒されており、強力な戦闘能力を持ちますが、病気が進行するとやがて無差別破壊兵器と化してしまいます。
正体は、セイレーンやエックスによって滅ぼされた世界から、何らかの理由でこの世界に飛ばされてきた艦船であり、セイレーンへの直線的な恨みを抱いているとともに、病的で退廃的な暗い性格が特徴です。
作品やストーリーによって多少変化しますが、多くはセイレーンやエックスと戦うため、プレイヤーの味方になってくれます。一方、セイレーンの故郷で生まれたボノム・リシャールMETA 、高雄META、コードGことエンタープライズMETAは、まだ自我があるにも関わらず、誰彼構わず無差別に襲いかかってきます。

META化

Dr.オースタがメンタルキューブに仕込んだ、破壊コマンドを原因とするとされている難病です。セイレーンが放つ黒い霞のようなものを浴びることで発症すると考えられていますが、この黒い霞を使えるセイレーンが今のところ「アビータ」と名乗る連中しかいないため、正確な発症原因はわかっていません。そのため、META化を確実に予防する方法は不明です。
META化を発症すると、艦船の兵器としての側面が強くなり、途方もない戦闘能力や、セイレーンのジャミングに似た電磁ステルス能力などを手に入れますが、使えば使うほどその力は体を蝕み、やがて自我を喪失し無差別殺戮兵器と化して暴れ始めます。この症状をMETA現象と呼ぶことがあります。
METAに直接触って、新たにMETA化した艦船は現在確認されていません。そのため、現在META化には伝染性はないと考えられています。

現在、META化の治療方法は確立していません。U-556がMETA化した時に、ビスマルクのZwei艤装とヴェスタルMETAの力で治すことはできましたが、このZwei艤装について詳しいことは不明で、しかも現在黒い霞の分を含めてかなり大きな負荷がかかり続けているため、いつ何が起きてもおかしくない状態です。同じくU-556も、今なお再発の危険性を抱え続けています。
一方、ある程度進行を遅らせる方法については、仮説の段階ですが可能性が示されています。METAを他者と関わらせることで、METAの自我を保ち続けられる可能性が示唆されています。対症療法でしかありませんが、この方法ならMETAの力はそのまま、自我を喪失するまでのリミットを遅らせることができるかもしれません。ただし、確実なことは何もわかっていません。

Dr.オースタがこのようなものを仕込んだ理由はわかっていません。ただ一説には、Dr.オースタはセイレーンを超える究極の存在を創り出そうとしていたのではないか、とも言われています。

余燼

一部のMETAは、「余燼」と名乗っていることがあります。これは何かの組織である可能性が示唆されていますが、余燼の活動目的などはわかっていません。ヘレナMETA曰く「過去を懺悔し続ける集団」とされていますが、そのヘレナMETA自身も過去を引きずっているような描写が見られるため、具体的なことは不明です。

当初、余燼所属の飛龍METAが敵対してきたことや、セイレーンの故郷で生まれた三名が余燼を名乗ったことから、余燼も敵対組織だと考えられていましたが、同じく余燼所属を名乗ったアーク・ロイヤルMETAが遭難したユニオン艦隊を救助したことで、余燼だから敵とは限らないことが判明しました。
その後も数多くの余燼所属を名乗るMETA艦船が姿を現しましたが、ほとんどは敵意や害意はなく、基本的に協力的です。また、飛龍METAも最終的に考え方を変え、自分の邪魔をしないなら協力すると宣言しています。

こうしたことから、余燼という組織にはこれと言った行動方針などなく、各々好き勝手に自分の信念のままに戦っているものと思われます。これは余燼を名乗らないMETAも同様です。

6.勢力エックス

劇中では、「「何か」」(鉤括弧込み)と表現されていることもあります。かつてセイレーンの故郷を襲った正体不明の侵略者で、これ以上のことは何もわかっていません。セイレーンは現在、この侵略勢力と戦うための兵力を求めて様々な世界を侵略しています。
まだ劇中には直接出てきていない唯一の勢力です。

その正体については、今のところ何一つわかっていません。もしかすると、エックスもまた現在のセイレーンのように、より強力な軍事力を求めてセイレーンに戦争を吹っ掛けたのかもしれません。

7.勢力「テンペスタ」

以上のいずれの勢力にも与していない、ごく最近存在が判明した正体不明の勢力です。長らくロイヤル・フォーチュンのみの存在が確認されていましたが、2023年10月最後のアップデートにより、一気に五名が追加されました。さらに多くのメンバーが所属している可能性があります。
現在確認されているメンバーは、全て帆船で、かつ海賊船や幽霊船など、どこの国の軍隊にも所属していない者ばかりが発見されています。メアリー・セレストなど、軍艦だったことすらない者までいます。

テンペスタの正体や目的は一切わかっていません。作品やストーリーによって多少変化しますが、特に敵意などがないため今のところ味方だと考えられています。しかし、瞬間移動能力など、明らかに人智を超えた能力を日常的に使用しています。

8.各勢力同士の関係

ここまで、アズレンの6大勢力を見てきました。ここからはいよいよ、各勢力同士の関係について見ていこうと思います。

・アズールレーン↔レッドアクシズ

前述の通り、両者は本来、一丸となってセイレーンと戦う組織でしたが、内部での考え方の相違やこれまでの対立により、一時敵対していました。
しかし現在はある程度対立が収まり、本来の目的である、セイレーンとの戦いのために共闘しています。

・アズールレーン↔セイレーン

完全な敵対関係にありますが、上層部はセイレーンとつながりがあります。オブザーバー零が「TB」の名でオペレーターをしている可能性があります。

・レッドアクシズ↔セイレーン

基本的には敵対関係ですが、中にはセイレーンと仲良くして、セイレーンからの技術供与を狙っている勢力もいます。こうした勢力と、それに反対する勢力との間で摩擦が起きつつあります。

・アズールレーン&レッドアクシズ↔META

当初は敵対関係にありましたが、完全に敵意を向けてくるMETAは少数派であることが判明し、現在はそれぞれ独自に味方関係になりつつあります。グナイゼナウMETAのように、住み着いた者もいます。

・セイレーン↔META

完全な敵対関係にあります。しかし、ボノム・リシャールMETA、エンタープライズMETA、高雄METAだけは、他のMETAとは明らかに行動目的が違うため、この三名だけは独自に接触している可能性があります。

・セイレーン↔エックス

完全な敵対関係にあると考えられていますが、情報が不足しています。

・META↔エックス

完全な敵対関係にあると考えられています。しかし、まだ直接接触したわけではないようです。

・アズールレーン&レッドアクシズ↔エックス

まだ直接接触はしていませんが、完全な敵対関係にあります。

・アズールレーン&レッドアクシズ&META↔テンペスタ

テンペスタの正体や目的が全くわかっていないため、今のところはっきりとは定まっていませんが、とりあえず味方関係ではあるとされています。

・テンペスタ↔セイレーン&エックス

テンペスタの正体や目的が不明なため、はっきりとはわかっていません。しかし、少なくともアズールレーンやレッドアクシズと共闘する際は、セイレーンやエックスは敵対関係にあるものと考えられています。

まとめ

以上、アズレンにおける各勢力と、それぞれの勢力同士の関係について、軽く紹介してみました。
とはいえ、何度も述べた通り、作品やストーリーにより、これらの関係は変動します。アズールレーンとレッドアクシズがほとんど敵対していない、クロスウェーブのような作品もあります。また、いまだに立ち位置がわかっていないブリや、本来どれにも関係ないコラボキャラのような存在もいます。
こうした様々な要素を内包して、アズレンのマルチユニバースストーリーがそれぞれに進行しています。今後どのように物語が進行していくか、楽しみですね。

もちろん、今後新しい事実が判明していくこともあると思います。また大きな動きがあれば、ぜひまた本稿とその時の様子を比較しつつ、リメイクしてみたいものです。
それぞれの組織についても、またいずれ細かく語りたいものですが、それを始めてしまうと一見さんお断りな長さになってしまう自覚があるので、今回は割愛させていただきます。

それでは今回ここまでとさせていただきます。最後までお付き合いありがとうございました。

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