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ボクは忘れたくない【5月23日(土)】

キーンコーンカーンコーン♪
5月23日(土) 朝の会始めまーす。

今日はボクが最近読んだ本でこれは伝えといたほうが良いなということを報告します。

ボクが最近読んだ本は「コロナの時代の僕ら」です。

出会ったきっかけは芸人をしているオリラジのあっちゃんYou Tubeです。

結構、話題になっている本です。

、、、当然ですよね。“コロナ”という単語を使った本なんて今、全人類が興味があると思います。

イタリア人の有名な作家さん(パオロ・ジョルダーノ)がコロナの渦中に日記のように書き留めていった構成になっています。

あくまでもボクはですが、この本は直訳感があって文脈に違和感があり、少し読みにくさを感じました。

内容よりも速さを重視したように感じ取れて、世界的に緊急事態の今、とにかく速くみんなに届けたいっ!という気持ちが感じさせられました。


“今” 出会えて良かった本です。


このコロナをきっかけに、自分たちの生活自体を見直さなければならないようなことがたくさん書いてあります。

この本の中で、著者からボクに問われているような文がたくさんありました。
これから地球上のみんなで考え直さないといけないような言葉があったので、少しでもこの本に出会えるきっかけがあればいいな、という気持ちで紹介したいと思います。

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僕は忘れたくない。
ルールに服従した周囲の人々の姿を。
そして、それを見た時の自分の驚きを。
病院のみならず、健康なものの世話までする人々の疲れを知らぬ献身を。
そして夕方になると窓辺で歌い、彼らに対する自らの指示を示していた者たちを。
ここまでは忘れてしまう危険はない簡単に思い出せるはずだ。もう今度の感染症流行にまつわる公式エピソードとなっているから。


でも、僕は忘れたくない。
最初の数週間に、初期の一連の控えめな対策に対して人々が口々に「頭は大丈夫か」と嘲笑ったことを。
長年にわたるあらゆる権威の剥奪により、 様々な分野の専門家に対する脊髄反射的な不信が広まり、それがとうとうあの、「頭は大丈夫か」という短い言葉として顕現したのだった。
不信は遅れを呼んだ。そして遅れは犠牲をもたらした。


僕は忘れたくない。
結局ギリギリになっても僕が飛行機のチケット1枚キャンセルしなかったことを。
どう考えてもその便には乗れないと明らかになっても、とにかく出発したいその思いだけが理由で諦められなかったこの自己中心的で愚鈍な自分を。


僕は忘れたくない。
頼りなくて、支離滅裂で、センセーショナルで、感情的で、いい加減な情報が今回の流行の初期にやたらと伝播されていたことを。
もしかすると、これこそ何よりも明らかな失敗と言えるかもしれない。
それは決して取るに足らぬ話ではない。
感染症流行時は明確な情報ほど重要な予防手段などないのだから。


僕は忘れたくない。
政治家たちのおしゃべりが突如静まり返った時のことを。
まるで、結局乗らなかったあの飛行機を僕が降りたら耳が両方とも急にもげてしまったみたいなあの体験を。
いつだって聞こえていたあの耳障りで常に自己主張を止めなかった政治家たちの声が、少し先を見据えた言葉と考察が本気で意見を言うことをことごとく妨げてきたあの横柄な声たちが、ぱったりと途絶えたときのことを。


僕は忘れたくない。
今回の緊急事態があったという間に、自分たちが望みや抱えている問題がそれぞれ異なる個人の混成集団であることを、僕らに忘れさせたことを。
みんなに語りかける必要に迫られた僕たちが、大概、まるで相手がイタリア語を理解しコンピューターを持っていて、しかも、それを使いこなせる市民のみであるかのように振る舞ったことを。


僕は忘れたくない。
ヨーロッパが出遅れたことを遅刻もいいところだった。
そのうえ、感染状況を示す各国のグラフの横に、この災難下でも僕らは一体だとせめて象徴的に感じさせるために、もうひとつ、 全ヨーロッパの平均値のグラフを並べることを、誰一人として思いつかなかったことを。


僕は忘れたくない。
今回のパンデミックのそもそもの原因が、秘密の軍事実験などではなく、自然と環境に対する人間の危うい接し方、森林破壊、僕らの軽率な消費行動にこそあるということを。


僕は忘れたくない。
パンデミックがやってきた時、僕らの大半は技術的に準備不足で、化学に疎かったことを。


僕は忘れたくない。
家族を一つにまとめる役目において自分が英雄的でもなければ、常にどっしりと構えていることもできず、先見の明もなかったことを。
必要に迫られても、誰かを元気にするどころか、自分ですらろくに励ますことができなかったことを。

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『すべてが終わった時、本当に僕たちは以前と全く同じ世界を再現したいのだろうか。。。』




めちゃくちゃおもしろい本です。

これから、全人類の課題が少し理解できる本です。

できれば、みんなで考えたいです。。。


さいごに、、、

この本はボクにとって、もうひとつ価値があります。

表紙のデザインがかっこいい!!(メイド・イン・イッタリー)

横向きに家においておきたい本です。


“今日もワクワクしようぜ!”

朝の会終わりまーす🎶


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