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週末デジタルデトックスと「まず話してみる」 − NPOコンサルタントの働き方月次レビュー(2021年8月分)

こんにちは。天気の悪い、というか急な肌寒さが気になる日が続いていますね。暑すぎるのは全然好きじゃないですし、残暑がいつまでも厳しいのもいつも困っているのですが、9月頭に急に涼しくなりすぎるとそれはそれでどこか寂しさを感じるものです。さて、今月も月次レビューをお送りします。

8月の仕事の振り返り

稼働時間推移

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業務内容内訳推移

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業務内容の予定と実績

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7月、8月の稼働時間は以下のようになりました。

7月
時間枠 133.0h
予定  120.7h
実績  130.2h
8月
時間枠 140.0h
予定  146.0h
実績  133.6h

8月は稼働時間の実績ベースでは7月と同じくらいの着地となりました。ただ、予定していた稼働時間を10時間超えての着地だった7月に対して、8月は予定が146時間に対しての133.6時間でしたので、感覚としては少なめな稼働時間でした。

稼働時間が少ないというより仕事に対しての集中力やモチベーションがあまり高くない、という方が近いです。休憩時間が多くなりがちだったり。

もちろん一つ一つのクライアントワークに対しては集中もしていますし、モチベーション高く楽しくやっているのですが、仕事全体や生活全体の中での気分の落ち込みを感じている状況です。まぁこれはある程度仕方がないかなとは思っています。

コロナ禍での生活が一年半を超え、外出をしたり、家族や友人と会うことも控えて、という生活が続いています。デルタ株が中心となって以降の感染拡大状況の中では近所のカフェなどで読書をするといったちょっとした息抜きの外出も避けるような状況になっています。つまり、一言で言ってしまえばストレスが溜まっている、ということです。

これは多かれ少なかれ日本中、世界中で似たような感覚の人が非常に沢山いると思います。現状はみんな楽しくないし、プチ抑うつ状態にみんなが陥っている、ということ。もちろんこの生活の中での楽しみ方や息抜きの仕方を見出していくことも大切ではありますが「いまは楽しくない状態なんだ」ということをまず受け止めることも大切なのかなと、やる気のでにくさを感じるたびに思い返すようにしています。

少し業務の話からは逸れてしまいましたが、このような感覚とともに過ごしている最近です。クライアントワーク自体は概ね滞りなく進めていますが、ブログやABD、その他新規事業的に検討していることなど、自分自身のためにやりたいと思っていることがなかなか手につかない日々が続いています。一度どこかで長めの休みを取って、心身ともにスッキリできればなと思っているのですが、年末までは難しいかなという状況です。

案件状況

【コンサル・業務代行など個別伴走案件】
 ファンドレイジング   3件(うち1件休止中)アドバイザリー的契約1件、デジタルFRの施策ディレクション1件
 Webマーケティング    2件(うち2件休止中)
 マーケティング     1件 広報・マーケティング戦略全般
 中期事業計画策定    1件 中期事業計画策定ワークショップの企画・ファシリテーション
 組織基盤・マネジメント 1件 ボランティアマネジメントや人事周りのご相談
【研修講師】
 NPOマネジメント    2件 地球環境基金若手PL研修講師、第5期アクサ地域リーダープログラムwithブラサカ
 ファンドレイジング   1件 NPOサポートセンター「デジタルファンドレイジング基礎ゼミ」
 マーケティング     1件 某市マーケティング講座ご相談中
 Webマーケティング    1件 にいがたNPOカレッジ2021
【新規ご相談(お問い合わせなど)】
 ファンドレイジング   5件 メールでご案内して先方検討中2件、打ち合わせしてクローズ1件、まずは講座受講をおすすめ2件
 中期事業計画策定    1件 契約に向けて相談中
 その他         3件 メールでご案内した後返事なし
 研修講師        3件 講座企画内容についてメールで相談中1件、年明けの講座・登壇が決定2件

件数だけでなく、大まかな内容も記載してみました。改めて見てみると本当に幅広く関わらせていただいてますね。ありがたいです。研修講師の仕事はここ最近は単発セミナーのご依頼はかなり減っており、現在いただいているお話の多くは複数ヶ月に渡る連続講座です。連続講座といえば以前はPubliCo時代から扱っていたNPOマネジメント全般(事業計画立案系)の講座が多かったのですが、最近はマーケティング特化での連続講座だったり、自由度高く受講者の育成に関して内容を組ませていただいている講座も多くやりがいがあります。ほとんど書き下ろしネタになるのでその分準備に時間はかかりますが、こういうのは良い忙しさです。

今月も新規のご相談が多かったです。SNSやメールで知人からのご紹介を受けるケースは以前から多かったですが(というかほとんどの案件がそうでした)、最近はブログからのお問い合わせがとても増えています。特に夏頃は下期からのコンサルティングを希望される方が多いのかお問い合わせが特に増えました。が、なかなか新規のご契約にまでつながるものは少ないです。もちろん私の側にキャパシティが足りなかったり、期待されている専門性と異なっているところもあるのでそれは仕方ないのですが、(私の主観では)丁寧にメール等でご案内した後、まったく反応をいただけないケースがけっこう多くてわりと悲しい気持ちになります。

あとは、休止中の案件が複数あることが地味に頭のメモリを奪っています。団体側の状況に合わせて待ちの状況の案件ばかりなので、無理に進めることもできないのですが、新規の案件の始動がいくつもありそうな中で「いつ再開するのだろう、すぐだったら大変になるな」などと頭のどこかでちょっとした懸念事項になっている感じです。こういうのもストレスの原因になっているのだな、とまずはこうして受け止めることができたのは良いことかなと思います。

最近考えていること

毎週土日はデジタルデトックス期間に
8月から試し始めたことの一つが土日のデジタルデトックスです。金曜の仕事が完了したら、各種SNSやメッセ、メール等からログアウトして土日は見ないようにしています。これまでも土日は休みにしてよほど急ぎの連絡でなければ対応するのは週明けにしていたのですが、それでも通知が何件も溜まっていくとどうしても気になってしまいますし、SNSなんかも心が疲れてしまう情報も多いなと感じていたので、休みの日はログアウトしてしまうことにしました。動画やゲームは見たりやったりするので完全なデジタルデトックスではないのですが、とにかく仕事からは頭を切り替えよう、ということです。外出もできない日々が続いてストレスが溜まっていることを自覚する中で、休暇としての土日を自分の幸福度を上げるためにどうすれば良いかなと考えて始めたことでした。
始めてから3週間程経ちますが、「見ない」「気にしない」とはっきりと意識したことで確かに気が休まる効果は出ているように感じます。YouTube見たりスマホでできるリラックスまでは制限していないのですが、本を読んだり、ギターを弾いたり、ランニングしたり、スマホではできないことに意識が向かいやすくなったように感じています。
一方で気づいたのは、SNS、特にFacebookやTwitterはほとんど無意識に開いている、ということ。ログアウトだけしてアプリはそのままにしてあるのですが、なにか別の用事があってスマホを開いた際に、気づくとFacebookを開いていて「あ、ログアウトしてるんだった」と気づくことが日に何度もあります。Facebookを見ようとしていたわけではないのに、習慣的に開くようになってしまっているということです。それだけ普段から自分の意識や時間をSNSに使ってしまっているというのは改めてもったいないことだなと気づくことができました。
こうしたデジタルデトックス的な取り組みや考え方は今年読んだ『スマホ脳』の影響もかなりあるなと思っています。スマートフォンやソーシャルメディア利用に関する研究成果をわかりやすく読ませて、生活の幸福度を知らず知らずのうちに落としているのかもしれない、と考えるきっかけをくれる良い本でしたので、ご興味ある方はぜひお読みください。


「まず話してみる」ことの大事さ
最近やりたいなと思っていたことが実現に向けて動き出すことが続いています。

例えばNPO支援者の育成。NPOサポートセンターさんが新規事業として始める「NPOキャンパス」というソーシャルセクターの若手育成講座にゲスト講師として登壇させていただくことになりました。(登壇は来年の3月。詳しくは→ https://www.daisuketsutsumi.com/entry/npo-campus-2021

このnote記事を続けていることもそうですが、自分自身の記録の意味もありますが、後から続く方に参考となる足跡を残していきたいという思いが強いです。(だから前向きだったり完璧な姿だけでなく、悩んでることやテンション下がっていることも含めてなるべくありのまま書こうと思っています)とはいえ、まだまだ自分一人で食うのが精一杯なフリーランスではなかなか若手育成に時間とお金を投資するのが難しいなと思っていたのですが、育成をやりたいと思っていることや時間やお金の制約的に困難があることなどは事あるごとに人に話すようにしていました。今回はあくまでゲスト講師ですし、NPOコンサルや伴走支援者の育成という私自身のチャレンジ自体は別途作っていかなければとは思っていますが、まずはやりたいと思っていたテーマについてお話させていただく機会を得られたことに感謝しています。

他にもABDの企画も実施の機会を得ることができそうです。認定ファシリテーターの講座を受講したっきりなかなか実際にやる機会を作ることができていなかったのですが、その悩みを含めてお話をしたところ一緒に企画をつくるというお話になりました。ありがたいことです。こちらについては公開情報はまだ調整中なので、来月のこの記事かブログかで別途お知らせできればと思います。

さらに、デジタルファンドレイジングやWebマーケティングに関して、初心者NPO向けのパッケージメニューを作りたいと思っていたのですが、それも近いことを考えている複数の支援者の方と一緒に企画を練らせていただけることになりそうです。

いずれもやりたいことがまだ明確に自分の中で固まりきってはいないものだったのですが、やりたい気持ちや意思をまずは表明することで、動き出すものがあったり機会をいただけるということの強さというか素敵さを最近続けて感じています。考えるのが癖というか、なんでも徹底的に考えてから出ないと動けない質なのですが、考えてみると自分のキャリアや生活に大きな影響を与えているような動きのきっかけはいつも考えきったときよりも、まずは口に出したことや動き出したことがきっかけになっていることが多いように思います。もちろんまとまりきっていないだけで、普段から考えていた蓄積があったからこそ動き出したときに成果にもつながりやすいということもあるので、考えること自体は自分の強みとしてゆるがないのですが、予言の自己成就というか、そういう潜在意識の効果も効かせながら動いていけるとスピード上がって良いなと思います。何より「口に出す」というのは独り言ではなく相手あってのものなので、誰かと一緒に考えたり動いたりすることに繋がりやすいのも良いことだなと思います。

ということで、色々新しい動きについて書きながら考えていたら少しワクワクしてきました。9月も張り切ってやっていきます!

最後までお読みいただきありがとうございました。

NPOコンサルや伴走支援者になりたかった数年前の私のような方に向けて仕事をする中で感じたことや考えたことを書いています。 支援者育成やNPO支援の仕組み化などに取り組んでいくために、もしいいなと思ってもらえたら、サポートしてもらえると嬉しいです。