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学校では教えてくれない世界の秘密②

『苦しかった時の話をしようか』 森岡 毅 (著)

以前一度書いた本をトークイベントの題材に使ったら、予想以上に学びが深かったので、もう一度書き始めたら、やめられないとまらない笑。

伝えたい内容にタイトルを変えて、書き直しています。

第一回の記事はこれ↓

今回は、上の記事の続き。

前回を端的にまとめると、『世の中は不平等である』こと。

法的に(殺されない権利という意味で)すべての人の命を平等に扱うのは人権の基本概念ではあるが、人の命の価値がみんな平等だと心の底から信じている人は、完全にお花畑に住んでいることになる。                                     現実には人の命の価値は同じではなく、厳然とした差がある。概念的な話としてどう思いたい人がいても構わない。私の目はただ現実を見ている。 その人が死んで周囲が困る度合いは、人によって雲泥の差がある。            社会的に死ぬことが期待されている死刑囚のような命さえもある。            現実を見よう。                                                                                             人の命の価値は社会にとっての有用性において歴然とした差があるのだ。なんども言うが人間は平等ではない。


その上での今日のテーマはこちら!

資本主義の本質とは?

たしかに学校では教わらないこと。

「教わらない」のではなく、「教えない」が正確だ。

資本主義の本質とは何か?                      私は、資本主義の本質は、人間の「欲」だと考えている。
資本主義は、人間の「欲」をエネルギー源にして、人々を競争させることで社会をさせる構造を持つ。
欠陥も問題もあるので完璧には程遠いが、他にいくつもある失敗した社会構造よりも人間の本質を相対的により満たしやすい。だからこそ結果的に資本主義が最も発展してきたのではないかと私は考えている。

経済の歴史を専攻していたこともあり、この考えにも賛同している。

需要がないものは消え、必要なものが残る。そういうものだ。

「お前は欲張りだなー」といわれたとき、どう感じるだろうか?

「褒め言葉」より「釘をさされた」という印象になりやすいが、「所得倍増計画」と銘打って経済復興した日本は、間違いなく「欲張り」だと思う。

『欲の存在』を認める。『その感情に正直であること』が改めて大切だ。

資本家とサラリーマン

自分の24時間を使って稼ぐ人と他人の24時間を使って稼ぐ人。     前者を「サラリーマン」といい、後者を「資本家」と呼ぶ。       資本主義とは後者の資本家のためにルールが作られた社会であることを知っておかなければならない。                      わかりやすくいうと、資本主義とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造のことだといえる。                     サラリーマン側で人生を過ごした人と、資本家側で人生を過ごした人の生涯年収の平均値を比較すると桁数がいくつも違う結果になる。       この極端な差には本当に驚くが、それが現実だ。            ではサラリーマンと資本家では、生涯年収ほどの能力が違うのだろうか? 例えば、知力なども大きく違うだろうか?私は決してそうは思わない。
資本主義とは、「無知であること」と、「愚かであること」に罰金を課す社会のことである。よく考えてみれば、日本の教育システムも大量の優秀なサラリーマン(労働者)を生産するように作られている。

この辺りは嫌悪感を感じる人もいるだろう。

世界的なベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」のシリーズをぼくが初めて読んだ時、その考え方をすぐに受け入れられずに反発心があった。

ただ、全部を鵜呑みにしなくても、事実や理にかなっている部分は受け入れた方がいいと思っている。

今の「サラリーマン」=かつて「奴隷」

かつての資本家が大量の奴隷を使って儲けていた構造と、今の資本家が大量のサラリーマンを使って儲けている構造は、本格的には大きく変わらない。
日本の教育システムでは、こういう視点を一切教えない。〜中略〜    生産された子供の多くは、勤勉に働くサラリーマンとして生きていくことに何の疑問も持たず、大人しく会社に就職し、社内で認められていく自分に満足し、サラリーマン階層の中で少しずつ昇格していく自分に次第に気持ちよくなっている。

「エレファントシンドローム」を知っているだろうか?

象がまだ子供の時に足に鎖を付けて丈夫な木に繋いでおく。 その子象は最初は必死に逃げようと試みるものの、やがてそれを諦めてしまう。 すると、その像は大人に成長してからも、細い木に繋いでおくだけで決して逃げようとしなくなる。というものだ。

人間も象も同じ動物だ。

「気づいた時には、牙を抜かれている」のは、30代半ばをすぎると顕著に感じている。

「ゆくゆく起業するけど、まず会社でスキルを磨く!「経験を積むだけでずっと会社にいるわけじゃない」と学生時代や20代の時に言っていたのに、30代半ばになって、「会社の仕事にやりがいを見出した」とか「家族を養うためにリスクはとれない」とか真逆な公務員に転職した人もいる。

自分が計画した上でなっているならいいと思う。

ただ、無知であることでそもそもの計画のたて方を誤っているケースもあると思う。

【今日のまとめ】

1:人間の本質的に「欲」がエネルギー源で、欲の存在を認める。

2:社会構造的にサラリーマンと資本家の世界がある。

3:自分の能力を生かす上で、無知は大きなハンデになる。


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