前衛批評集団「大失敗」

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前衛批評おまけ雑誌『小失敗』(Note版)

※このテキストは、二〇一九年一月に前衛批評集団「大失敗」によって発売された批評系同人誌『大失敗』創刊号のおまけとして、二〇一九年五月に発売された『小失敗』のNote版です。本体五〇〇円、本誌と合わせてご購入の場合三〇〇円でした(完売しており、おまけなので再販の予定はありません)。 ※もともとA468頁あり、文字数にして56000字以上もあります(「おまけ」としては長大ですね)ので、少しずつ読まれるのをお勧めします。なお、三つほど書評の試し読みができます⇨赤井浩太:スタイルを

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    • 【書評】赤井浩太:スタイルをめぐる闘争(津村喬『戦略とスタイル』)

      ※このテキストは、二〇一九年一月に前衛批評集団「大失敗」によって発売された批評系同人誌『大失敗』創刊号のおまけとして、二〇一九年五月に発売された『小失敗』のNote版から抜粋されたものです。 スタイルをめぐる闘争(津村喬『戦略とスタイル』、初出一九七一)  現首相である安倍晋三がことあるごとに「日本のかたち」や「国の形」といった言葉を使うことはよく知られている。この「かたち」という語がきわめて政治的な意味合いを持つことは、たとえば国旗の「日の丸」をひとつの国民的シンボルと

      • 【書評】しげのかいり:「批評家」になんかなりたくない(金井美恵子『夜になっても遊び続けろ』)

        ※このテキストは、二〇一九年一月に前衛批評集団「大失敗」によって発売された批評系同人誌『大失敗』創刊号のおまけとして、二〇一九年五月に発売された『小失敗』のNote版から抜粋されたものです。  批評再生塾の放送を見ていると批評家になんかなりたくないという気持ちが湧いてくる。正確にいうとこのような人間たちが批評家になりたいと思っているのなら、ぼくは口が裂けても「批評家になりたい」とは言わないと決意を新たにするのだ。特に批評家になりたいと思っている男はこの世でもっともロクで

        • 【書評】左藤青:一億総批評家社会(東浩紀『郵便的不安たちβ』)

          ※このテキストは、二〇一九年一月に前衛批評集団「大失敗」によって発売された批評系同人誌『大失敗』創刊号のおまけとして、二〇一九年五月に発売された『小失敗』のNote版から抜粋されたものです。  解説で宇野常寛がきっちり述べているように、本書は『郵便的不安たち』(二〇〇〇)、『郵便的不安たち♯』(二〇〇二)を経た三度目の書籍化(二〇一一)である。その過程で、「批評」に関わる文章は概ね削除され、そして宮台真司との対談などの新しい文章が追加されており、当時の東の「読者」を意識した

        前衛批評おまけ雑誌『小失敗』(Note版)