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フレキシブル・パラレルワークの世界. その2


組織に勤めているナレッジワーカーの「越境日雇い労働」の在り方!

などというと、「あり得ない!」と思われる方々も多いのではないでしょうか。

少し言い方を変えると、「正社員」として組織に「雇用」されている方々が、雇用契約で認められている範囲の中で、自組織以外で報酬を得て活動(労働)する『スポット時間労働』です。

私は、パラレルワークには、大きく分けると、小遣い稼ぎ的な「副業」と、キャリアメイクを目的とした「複業」があるように思います。
一般的に、組織と雇用契約を結ぶと、就業に関する詳細な取決めに従い、多くは「副業」
は禁止されています。(まぁ、資産運用的な領域はグレーゾーンかもしれませんが..)

一方で、最近の潮流は「複業」を解禁される企業等組織が徐々に増えてきています。
組織側の事情からすると、コロナパンデミックがもたらした、劇的な社会情勢の変化に適応すべく、人材の社会流動化(要は、余剰となってくる人材のソフトリストラクチャリング)とも言えます。

私の古巣であるメガバンクも、週労3日ないし4日の働き方バリエーションを制度化されています(報酬調整が前提ですが)

こうした「社会の就労システム」がトランスフォームしている今こそ、「複業」のパターンの一つとして、ナレッジワーカーの越境タイムワーキング(日雇いあるいは週一ワーク等)システムを社会に取り入れてみるのも意味のあることではないでしょうか。

考えられるメリットは 

・越境仕事経験による「井の中」からのテンポラリー脱出
→ 世間の広さを体感できるとともに、様々な人生の気づきを得られます。

・生活資金等の補完
→ 日給制のシステムも可能なモデル(タイミー等)もあり、本業(主業)組織からの給料調整を補完できます。

・マルチキャリアを習得してゆけるきっかけになります。
→ 組織にとって、社員の定年が近づいてくると、シニア研修等を実施しますが、セカンドキャリアに関しては「ご自分で考えておいてください」的な話が多いのが日本社会。
シニア社員は定年後の自己防衛が必要です。

・人脈ネットワークの広がり
→ この価値こそ、「人生100年時代」を生きてゆくのに必須の要素です。

一方でデメリットや課題は、
・本業(主業)とのバランスの取り方が難しい
→ 本業がおろそかになる懸念

・時間マネジメントの課題
→ 働き過ぎ!となる懸念

・複数箇所からの所得収受に伴う確定申告等の事務的負担増
→ 当たり前のことですが、年末調整に慣れているサラリーマンにとっては負荷がかかります。

などなど!
次回には、これらのPros and Consを考察してゆきたいと思います。

-続く-

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