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雨予報

梅雨明け後の酷暑が来るのもちょっとビビるし、でも、湿度が高くムシムシとする梅雨時もなんだか気分が乗らない。でも、雨の中ぐんぐん成長する草木や花に潤う森、飛び交うヒメボタルを目にすると、きっといい季節なんだろうなぁ‥と、思いにふける寿庵オーナーです。

「雨降るんでキャンセルさせてください」

『雨が降れば来ない』最初から心に決めているのでしょう。ほとんどの人は3日前の予報を見てさくっとキャンセル。3か月前の予約の時点ですでに『雨の時は来ません』と宣言されるので、こちらもそのつもりで予約を承る。

安全第一ですし、せっかくなら晴れの日に楽しんでいただきたいので、私もしょうがないよね‥って思うけど、やはり満室になっていた予約帳が白紙になるときほど、テンションが下がり悲しくつらい時はありません。

例えるとしたら、夏のボーナスがもらえる!と思ってワクワクしていたら、会社の業績が悪いので、ボーナスがありません!と言われる心境。ん?ちょっと違うけど、でも、了承いたしました‥とメールを返しながらも、え~~~~~うそ~~~~~!!!と思わず絶叫していると、みなさんご想像くださいませ(笑)。

今回、そんな雨の中でも予定通り来られたお客さん。

「この程度の雨なら合羽で大丈夫ですよ。風の予報がないので、行ってきますね」

天気予報では「前線の影響で不安定で、雷を伴って激しく降る‥」とネガティブワード盛りだくさんに大げさ気味に注意喚起。実際は山も見えるし降っていない。もちろん、道中100%降ってくるだろうから、お客さんもしっかりと装備をして出かけていかれました。

以前、毎週末予約をするけど、雨マークがついた瞬間にキャンセルを繰り返すお客さんがいました。気持ちは十分理解しているから、私も「了承しました、またお願いいたします」と淡々とメールを送る。しばらくそんなことが続いたので、

どんな条件なら来られるのですか??

と聞いたことがあります。すると

「快晴で景色がばっちり見えること」

もちろん、想定内の返事でしたが、

人生の半分はお天気が悪いって思うのですが、山を趣味とされるのであれば、これから先、雨や曇りをかわすことはできないので、雨は雨でも楽しく感じられるのでそんなに気にせず、来て見られたらどうですか?

趣味だからこそ、雨の日にわざわざ登りたくないだろうし、リスク回避として、天気予報を見て行動することは当たり前。90%はお客さんの意見を理解しつつ、でも、自然を楽しもうとする人が、100%完璧を求めることに違和感も感じ、思わずそう書いてメールを返信。

お客さんに対し、ちょっと苦言を呈したのですが、最後には、天気予報を見て、晴れマークがついたら予約してくださいね、と伝えました。※この時はキャンセルを繰り返されたのでメールしています。

しばらくしてから、予約が再度入りました。その時は、私の苦言(アドバイス)を理解し「いわれる通りですね、今度は来ます」とおっしゃってくれました。

お天気は今一つな予報だったので、今度は私の方が気になってそわそわしたのですが、予報は前日に好転!実際は来てみたら満足いくお天気で登山を楽しまれました。

自然を楽しむのであれば「雨の日=天気が悪い」という考えをちょっと変えてくと行動制限が少し解除され、行動パターンが増えていくはず。もちろん、危険を冒すという意味ではないので、暴風雨とか注意報や警報が出ているのに来てください‥という意味ではありません。

濡れない対策をとって森の中を歩くと本当に気持ちがいい。でも、そういうことが楽しめる人は割合としては少ないし、達人の域なのでしょうけど、それが出来てほんとの山屋で山の人で自然を愛す人だろうなぁって思います。

さて、今現在雨降り。(私は達人じゃないので)出かけたくないから本でも読んで過ごすか(笑)?それとも、雨だからこそ出てくる植物もあるので、掃除洗濯終わったら、傘をさして出かけてみようと思います。

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