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ヒメボタル

6月は光るキノコに夢中でしたが、7月に入り今度はヒメボタルに夢中。夜な夜な光物を求め徘徊の寿庵オーナーです。

7月に入り、少し蒸し暑くなったころから徐々に姿を現すヒメボタル。普通ホタルと言えば、ゲンジボタルやヘイケボタルなどの水生ホタルが有名ですが、大山には陸生のヒメボタルを見ることができます。

実は水生ホタルの方が珍しく、世界中にいるホタルのほとんどが陸生ホタルのようです。日本でも種類としては陸生の方が多いようですね。

ホタルブクロが満開になるころにホタルが見られる気がします。ホタルブクロの中にホタルが点滅するときれいだろうなぁ‥などと想像しつつも実際には入れたところは見たことないですね。あと、大神山神社のもひとり神事の時期もヒメボタルと被ります。古くからの神事で、夜の祭りですが、きっとヒメボタルを見ながら参道を歩いていた‥と想像します。

今年は梅雨入りが遅く雨の日が多いからでしょうか?例年であればもっと蒸し暑くじめじめするのですが、今年は7月入ってからも気温が20~23℃くらいで、風があると寒い日が続きました。そのため、ホタルが少なく感じました。やっぱり気温が夜でも24℃くらいになってくると数が増えてきたように思います。

宿から歩いて15分くらいの神社の参道で見られるので、お客さんも一緒に出掛け観察。みなさんとても喜んでいただけます。正直私が見に行きたいだけ(笑)、お客さんもせっかくならといって私の徘徊に付き合ってくださいます。

森の中を飛ぶヒメボタル

今年、見始めからすでに2週間たつのですが、まだ飛び交う姿が見られます。ヒメボタルのオスは10日間、メスは3日間の命のようなので、2週間の間に、繁殖し、生命を終えた個体も多くいるのでしょうね。昨年はちょうどピークのタイミングで見に行ったようで、今年よりも数は多かったように思えます。今年のピークがいつなのか??梅雨の影響を受けているのか??など、観察をしてデータを取っているのではないので、わかりかせんけど、肌感覚で数が少ないかな??と思います。

私は撮影をしないのですが、一緒に夜散歩に出かけたIさんからいただいた写真です。ヒメボタルはどっと柄になるのが特徴。細かい点滅を繰り返すので、撮影するとこんな風に映るのが面白いですね。

どっと柄になるヒメボタル

今年も無事に、この光を見られてよかった。ほんと神秘的で美しい。都会の24時間の人工的な光を見慣れてしまうと、はかない光は見えないだろうけど、こういった営みがあることを忘れてほしくないですね。

話題は変わりますが、ニュージーランドで光るツチボタルを何度か見たことがあります。洞窟の中だったり、山小屋で泊まったときにも見ました。日本語でツチボタルですが、英語ではグローワームと言います。岩場に天の川のような光の筋が見え、あまりにもきれいで、本当に感動します。ただ、ツチボタル自体は何とも言えないグロテスクな虫です。繁殖行為のために光ってるわけではなく、虫を捕食するために光っているとのこと。

ツチボタルは幼虫の時の名称ですが、これが成長すると何になるか?ヒカリキノコバエというハエになるんです。つまりはハエ。

でもヒカリキノコという名前にはうっとりですね~~(笑)。さて、今夜はヒメボタルがいるのかな??今夜も徘徊に行ってまいります~~。

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