東武@ダイセンブ
【氷瀑から灼熱まで(山エッセイ)】
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【氷瀑から灼熱まで(山エッセイ)】

東武@ダイセンブ

勝沼ぶどう郷駅は電車を降りてすぐ目の前に南アルプスの名峰が飛び込んでくる。ホームからの景色は抜群で、駅を出て歩いていもずっと眺めの良い時間が続く。

勝沼に行ったのは2月の終わりで、甲州高尾山に登るつもりだった。途中にある大滝不動尊では冬の間は水が凍りついて氷瀑が見られるらしい。これを見てから山頂を目指すつもりだった。

ところが日の当たらない山道は滝どころか道まですっかり凍りついていた。軽アイゼンくらいでは太刀打ちできず大滝不動尊に行くのは諦めた。幸い、日の当たるところでは雪も溶けかけていて甲州高尾山の山頂までは辿り着けた。目的の一つは達成できた。

勝沼は山に囲まれているし、勝沼ぶどう郷駅の標高は490mで里山の山頂くらいの標高はある。真冬になれば滝が凍るくらいなのだからやっぱり寒いのだろう。夏に避暑目的で来たら涼しくて過ごしやすそうだ。何よりも山に囲まれた地形が最高に気持ちが良い。いつか山の近くで暮らしたいと思っているがこの辺りに住むのも気持ちが良いかも知れない。

なんて思っていたが今日の天気では40.2℃と規格外の暑さを叩き出した。

調べてみると地形的にフェーン現象の影響をもろに受け、盆地で熱がこもりやすいため夏の日中は過酷な暑さになるのだとか。冬は滝が凍りつき夏には40℃を越える灼熱地帯と化す。

ただその気候のおかげで、ぶどうや桃が育てやすく名産になっている。熱がこもりやすいおかげで灼熱になり、冷えやすいおかげで氷瀑が見られる。良し悪し。どんな場所だって良いこと尽くめとはいかないらしい。山に囲まれた暮らしも大変だ。

甲州高尾山、登山途中の景色


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東武@ダイセンブ

また新しい山に登ります。

東武@ダイセンブ
山のエッセイを書いたり小説を書いたり。山男兼・文筆家。小説サークル「ペンシルビバップ」の代表をしています。身体が動く限りは山へ登り、頭と指が動く限りは小説を書き続けます。毎日更新中。