地瓜球:地瓜球の作り方動画の調査

ここまで何回か試作を重ねてきましたが、中々勘所を得ずに上手くいかないのでお手本を探すことにしました。


①さつまいもボールの作り方☆少ない材料で簡単♪サクサクもっちり!やみつき食感♪一度食べたら止まらないさつまいもボールです☆-How to make Sweet Potato Ball【料理研究家ゆかり】
料理研究家ゆかりのおうちで簡単レシピ / Yukari's Kitchen様

分量は私が参考にしているレシピ(https://cookpad.com/recipe/5249349)と類似しており、生地の作り方もおおよそ一致しています。
ただし「生地を潰さない」という点が異なりました。さつまいもボールの中は生地が詰まっていました(6:00)。やはり潰さないと中身が空っぽにはならないみたいですね。これはこれで美味しそうでしたが、私が目指している地瓜球とはちょっと方向性が異なりました。


②一分鐘教你做出地瓜球
Vincent Liao様

本場系のレシピ動画と思われます。
1分で地瓜球の作り方を教えてくれます。

サツマイモ1本(300gくらい?)に対して地瓜粉が120gなのでサツマイモに対して地瓜粉が少ないですね。私のレシピの場合には、サツマイモ300gに対して地瓜球180gです。地瓜粉はタピオカ粉なので、食感がもっさり(モチモチ)するのは粉が多いからかもしれませんね。

生地の作り方はほぼ同じでした。
生地を揚げている途中で潰していくのも同じです。最初揚げ始めてから生地が浮いてくるまでは潰さずにあげているようでした。ただ残念なことに、潰す回数、揚げ時間などは動画からはわかりませんでした。
途中で生地を割って断面を見せてくれますが(1:05くらい)、皮は厚めの印象ですね。モチモチしていそうです。


③夜市の定番!もちもち食感サツマイモボール【台湾グルメ2】地瓜球(スイートポテトボール)寧夏夜市
儲かる飲食〜あの店主に会いに行こう〜様

こちらは台湾の寧夏夜市の屋台で撮影した動画のようです。寧夏夜市は、私が以前訪れた夜市なのでもしかすると同じ屋台かもしれません。

こちらの動画では生地は出来合いのものを使っているため生地の分量はわかりません。見た感じ冷凍品のようにも見えますが、詳細は不明です。
気になったのが揚げ前の生地の形状です(1:20)。揚げ前の生地は、俵型(マシュマルのような形状)でした。てっきり、丸く整形しないと地瓜球にならないと思っていましたが、この形でも丸くなる(出来上がりは、蚕の繭のような形)のが意外でした。

油の温度を気にしており(1:14)、油の温度は重要みたいです。おそらく低温(120~140℃)で揚げていると思われますが、残念ながら動画からは温度はわかりませんでした。

潰し始めるまでに低温でゆっくり揚げています。
揚げ始めてからはしばらく何もせず、ひたすら穴開きお玉でかき混ぜています。動画は編集されているので正確な時間はわかりませんが、少なくとも3分間以上で5分間くらいは揚げているんでしょうか(1:20~4:30くらい)。

ある程度膨らんできてから、大きい穴開きお玉(中華鍋と同じくらいのサイズ)で潰し始めました(4:30~)。潰したらお玉でかき混ぜる、という作業を繰り返しながら何度も潰しており、確認できるかぎり5回以上は潰しています。
潰した後にお玉でかき混ぜる」という作業が行われており、この作業により、地瓜球の向きを変えて同じ方向から何度も潰さないようにしているのかもです。今の私のレシピには無い工程ですね。

その後、何回か潰して膨らんできたら今度は地瓜球を選んで小さいお玉で潰していました(7:05~)。潰し足りないものなのか、潰す回数が最適かを確認しているのかはわかりませんが、仕上げ作業みたいな印象を受けました。

こちらの動画では試食をしているものの断面はわかりませんでした。やはりもう一度台湾まで行って試食してみたいですね。


④台湾夜市屋台第一弾:さつま芋ボール(地瓜球)(QQ球)
福珠料理教室様

こちらはレシピ紹介の動画です。
最初の食べだしの部分で「サクっ」と音がしており、目指している地瓜球に近いのかな?という印象を受けました。

分量、作り方の手順はおおよそ同じですが、私が使っているレシピよりも地瓜粉が少ないかなーという印象でした。

こちらの動画では油の温度を明記してくれていました。「130℃」だそうです(4:05)。やはり低温でゆっくり揚げるのがポイントみたいです。潰し始めの時間は動画が編集されていてわかりませんでしたが、「生地が浮かんできてから」みたいです。3~5分間くらいでしょうか。

潰す回数は1粒あたり「3~5回」とのことです。このあたりは他の動画と一緒ですね。そして、潰し終わったら(生地が大きく膨らんだら)、火加減を「強火」にしています(5:05)。強火にして揚げきることで、皮がカリッとするのかもしれません。新しい発見ですね!

最後に、生地を割って皮を見せてくれています。思ったよりも皮が薄くなくて、半生の部分が残っていそう(≒モチモチしていそう)でした。皮の薄さ等がカリカリ感に寄与していると考えていましたが、どちらかというと生地の組成のほうが影響が大きのかもしれません。


⑤必成功QQ地瓜球做法|跟夜市賣的一樣好吃|輕鬆在家自己做
什麼瑞瑞 What's Ray様

地瓜球の達人によるレシピ動画です。
サムネイルを見る限り、地瓜球の形や色といいとても美味しそうにできています。

作り方は概ね同じです。ただし、こちらのレシピでは「地瓜粉(サツマイモ粉)」ではなく、「木薯粉(キャッサバ粉)」というものを使っています。何か違いがありそうなので、今度購入して試作してみたいと思います。

分量は、「サツマイモ芋6:木薯粉3:砂糖1(黄金比)」で作るそうです。これは重要な示唆ですね(0:30)。この比率と、木薯粉(キャッサバ粉)を使うことがサクサクに仕上げるポイントなのかもしれません。

油の温度は低温で揚げないと、地瓜球の皮が硬くなってしまうといったようなことを話していました(2:55)。他の動画でも共通していますが、揚げ温度は低温(130℃)が良さそうです。

最後に揚がった地瓜球の断面が示されています(5:10)。皮は結構薄く、皮の半分くらいに半生の生地が残っています。これによって、サクサク感とモチモチ感が両立しているのかも?ただ、生地に偏りがあるのが少し気になりました。


今回の動画調査で自分のレシピとの違い、揚げ時間、潰し方等のイメージを得ることができました。次回の試作で活かしてみようと思います。
動画作成者の皆様、参考にさせていただきましてありがとうございました!

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?