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キャリア・リブート(再起動)論~年収ダウンの戦略的キャリア構築~

Inter Race株式会社で事業開発責任者をしている篠原です。
今回は、転職相談を受ける時に「キャリア形成」について考えてみたことを、急にまとめてみたくなったので、記事にしてみました。

年収の上げ方については、いろいろな書籍で書かれているので、
ぜひ参考にしてみて下さい!
個人的には、「転職の思考法」はとてもおすすめです!
今回は、「年収ダウンの戦略的キャリア構築」
名付けて【キャリア・リブート論】(キャリアリ再起動)について
記事にしました。

【キャリア・リブート論とは】

次のキャリアでの「短期的な」待遇を取らずに、「成長」を取ること。
その為には一時的な年収ダウンも受入れるが、将来的には、自身の力で事業を成長させ、事業拡大と共に自身の待遇を上げて行くという考え方。
※「リブート」=再起動といういう意。
いまの待遇、ポジションを守りにいかず、上記思想でキャリアを再起動させて自己成長を図るキャリア形成の仕方。

【前提・背景】

年収アップの転職も、年収ダウンの転職も、個人的にはどちらも良い転職になりえると思っています。
どちらが良いということはなく、転職先で成し遂げたいコト、得たいコト、経験したいコトが明確にあれば、どちらの転職にもフラットな意見です。
個人的には、年収ダウンで転職をし、転職先で年収を上げるた経験しかないですが。(転職下手?!)

大手企業に勤めている方からベンチャー企業への転職を相談されることが多々あります。
最近は、(2020年1月頃までは)資金調達の環境も良かったため、
大手からも年収スライドでのオファーが出たり、ベンチャー企業の待遇は
バブルな状況でした。
ただ、すべてのベンチャー企業への転職が必ずしも待遇維持とは限りません。また、それは大手・中堅企業への転職も同じです。

前置きが長くなってしまいすみません。。

上記の相談を受けたり、ベンチャーに年収を下げて転職する方々を見て、
ふと思ったことがあります。
それは、

戦略的に年収ダウンをして転職する人がいる!!

ということ。
どんな思想の末に上記に発想に至ったのか?を、
面談やインタビューをすることで見えてきたことを
記載させていただきます。

【ベースとなる思考】成長曲線(角度)の話

成長曲線とは、こんな図で表現されることが多いやつです!

成長曲線

その中でも、キャリア・リブート層は【A】タイプの中に存在します。
※便宜上、簡単に表現してます。本来はこんなにシンプルなものではないですよね。

【タイプ①】成長速度を上げる

これは、シンプルにイメージしやすいタイプだと思います。
今の会社で、経験を積み、スキルを磨くよりも、
「より早く成長したい!」というタイプ。
これをもうちょい分解すると、下記の図のイメージです!

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保有しているスキルに変化はないが、同じスキルをより早く獲得する場を
求めている層が当てはまります。
事業拡大スピードが速いベンチャーに転職するケースが多く、
結果、年収が下がってしまうケースが多いです。
ただ、事業成長スピードに自身の成長スピードを合わせる、もしくは、
それ以上のスピードでの成長を求められるため、現職を続けるよりも
早期の成長ができる可能性がある。

【タイプ②】スキルセットを変える

これは、いま保有しているスキルではなく、
「新しいスキルを身に着けたい!」というタイプ。

サッカー選手で例えると、
【スピード型のサイドアタッカーで、技巧なテクニックではなく、スピードで相手選手を置き去りにする選手】が、
【テクニシャンなボランチで、幅広い視野を持ち、試合をコントロールするパサー選手】
に転身する!という感じ。

うまく表現できないのですが、図にするとこんな感じです!

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つまり、いまの自分を否定し、新たな自分に生まれ変わること。
新しいスキルを身に着けるため、年収は下がっても仕方ない。
ただ、新しいスキルを身に着けることができたら、市場価値を上げることができ、結果、年収を上げることができる!というケース。

この上記2つのタイプが【年収ダウンの戦略的キャリア構築】!!

ちなみに「成長を軸」にした、キャリア選択を素人なりに解釈すると、
以下の2パターンに分類されるかなと思います。

①延長キャリア型転職
今までの経験を活かして、転職をする。
過去のスキル・経験を活かす > 新たなスキル・経験を得る
②キャリア・リブート型転職
スキルを活かすことより、得たいスキル・経験を軸に転職
過去のスキル・経験を活かす < 新たなスキル・経験を得る

※もちろん折衷は存在するし、むしろ、すべてのケースは折衷案。
上記分類は濃度の話。

重要なのは
「スキル・経験を活かしたい部分は何か?」
「得たいスキル・経験は何か?」
を整理すること

活かしたいスキル・経験に市場価値がある場合は短期的な年収上昇の
可能性があるし、ないのであれば、年収は下がる。

それでも

得たいスキル・経験が明確にあり、将来的に、年収を上げられる可能性があるのであれば、年収ダウンでの転職もあり!
(キャリア・リブート論)

と考える方が多いのだ!(私見)
という話でした。

ベンチャーへの転職をおすすめしている訳でも、否定している訳でもなく、
最近感じていたモヤモヤで
「成長意欲が高いのに、なぜ年収を下げてでも転職をする人がいるのか?」を整理するために書きました。

ちなみに、ベンチャーへのキャリアチェンジについては、インテリジェンスの大先輩であるキープレイヤーズ高野さんの記事を参考にしていただければと思います!

【大企業からスタートアップ転職する際、90%の人が陥る7つの後悔と失敗】

もし、キャリア・リブート論について、ご意見や、ご感想がありましたら、
ぜひ、ご連絡下さい!

いろいろな考えを吸収し、より考えをシャープにしていきたいです!
よろしくお願いいたします。

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