【ツアレポ】戦火を逃れた近代建築が点在する、開園110年の鶴舞公園

大ナゴヤツアーズの魅力をちょっとだけお裾分けするツアーレポート。

今回は、2022年5月8日(日)に開催された「戦火を逃れた近代建築が点在する開園110年の「鶴舞公園」。いにしえの華やかな時代を巡る~バラや菖蒲が咲く都会のオアシスに佇む公会堂、奏楽堂などの近代建築を訪ねて~」の様子をお届けします!

名古屋市民にとっては身近な存在の「鶴舞公園」ですが、“近代建築”をキーワードに歩けば、いつもと違う姿が浮かび上がります。

ガイドの加美さんが用意してくれた資料をもとに、かつて鶴舞公園で開催された博覧会の絵図と現在の風景を照らし合わせながら、公園の変遷をたどってみましょう。

さっそく、なにやら気になる柱が木陰に佇んでいるのを発見!実はこれ、大正7年から昭和12年までここにあった市立動物園の通用門の門柱なのだとか。当時はここにいろいろな動物がいたのだという事実に、想像が膨らみます。

公園の中心に位置する「奏楽堂」。現在見られるのは平成9年に建設された3代目の姿で、博覧会にあわせて造られた初代の形が復元されているのだそう。

手すりの音符のデザインが「君が代」の楽譜になっているのも、言われなければなかなか気づかないポイント。

すぐ近くには、昭和12年から平成7年までこの地に建っていた“2代目奏楽堂”の棟飾りと舞台の縁石も残されています。

園内にある噴水や、普通選挙制度実施を記念して建設された「普選記念壇」などを眺めながら歩いて…

昭和5年に昭和天皇のご成婚記念事業で建築された「名古屋市公会堂」へ。

入り口や窓のアーチなど、細部の装飾表現から重厚な雰囲気が感じられます。

公会堂の地下にあるパネル展示も見学。昭和40年代からはポップス歌手やロックバンドの来日公演がたくさん行われ、“洋楽の聖地”と呼ばれるようになったのだそう。「昔、あのバンドが来ていたよね!」と当時を思い出す参加者さんも。

春のお花見やピクニック、日常の憩いの場として利用していた鶴舞公園。当たり前にそこに在るものにも、知っているようで知らない歴史があると気づかされたツアーでした。

――――――――――――――――――――――
開催地:愛知県名古屋市
ガイド:加美 秀樹さん / 文筆家、写真家、美術家

⬇️ガイドさんのこれから開催のツアーはこちら

※今後のツアーの体験内容は、レポートの内容と異なる場合があります。



この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?