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【2019春-36】中村区大門界隈ツアー

~名古屋の旧赤線・中村遊廓跡をじっくりまち歩き~
開催日:2019年5月18日(土)
開催地:愛知県名古屋市
ガイド:松村冬樹さん / 元 名古屋市蓬左文庫 調査研究員
URL:http://dai-nagoyatours.jp/past/4791.html

こんにちは。
大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーは、大正から昭和初期に栄えた中村遊郭の面影が残る中村区の大門地区をまち歩きしました。
その時の様子をちょっとだけお伝えします。

元遊郭街の跡を探します

「遊郭の面影が残っています」と言われても、ただ歩いているだけでは「少し懐かしい面影が残っている」くらいしかわからないものですが、ガイドの松村さんと一緒に歩くことで、まるでかつてのまち並みが頭の中に浮かび上がってくるようです。

遊郭といえば芸者さんですが、大門地区の近くには芸者さんを弔うお寺があります。中に入ることはできませんでしが、小窓から中をのぞくと十一面観世音の大仏様を見ることができます。

歩みを進めていくと、不思議な十字路が。
不自然に斜めになったこの道こそが、遊郭街だった特徴なんだとか。ここは南の東側ですが、四隅全部でこのように斜めの道になっているのだそうですよ。

レトロな飲み屋街もいまだに残っており、こちらの「大門小路」は飲み屋さんが何件も入っていて、のんべえたちにはたまらないスポットになっているのだとか。「今度夜来てみようかな」というお酒好きの参加者さんもちらほら。

唯一残る当時の面影

大門地区は北側に行くほど格式が高くなるそうで、北部に位置していたのが現在唯一遊郭当時の面影を残すこちらの「旧松岡旅館」です。

中もご覧のとおり。100人はゆうに入れる大広間では、豪華な金箔が貼られた障子や、今ではおそらく手に入らないであろう立派な建材がふんだんに使われており、当時の繁栄を物語っています。

それぞれの部屋にも丁寧で細かな装飾が施されており、梅の間には梅にちなんだ装いがされているなど、見つけると小粋な気持ちになる演出です。

上から見る面影

最後に、上からまちを見下ろすことで見えてくる面影をご紹介。道路を歩いていると気づけないかつての面影も、上から屋根をみることで遊郭だったころの建物のつくりがところどころに残っており、かつてのまち並みを想像させてくれます。

「さら地になるのはあっと言う間です」という松村さんの言葉から始まったこのツアーですが、変わりゆくまち並みの中で、今あるかつての面影をしっかり目に焼き付けておきたいと感じさせられました。

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これから開催予定のツアーは、こちらから!
http://dai-nagoyatours.jp/

夏ツアーの松村さんのツアーは、こちら!
http://dai-nagoyatours.jp/article/5699.html
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