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【31枚目】Tame Impala『Innerspeaker』

Tame Impalaの1枚目のアルバム『Innerspeaker』(2010)

わーい!オイラはサイケ大好き少年だよー!
サイケって最高だよねえ!(スーパー三助)

はい。今回はTame Impala(テーム・インパラ)
久々に絶賛活躍中のバンド。出会いは割と最近で「2020年 フジロックのヘッドライナーを務める」というニュースを聴いてからです。
知らないのは恥だと思って、1st『Innerspeaker』と2nd『Lonerism』を聞きました。やだ、めっちゃ良い。
※今年出た新譜『The Slow Rush』もちょろっと聴いてます。よりポップな方面に行ってるようで評判良いですね~。

説明しよう!Tame Impala(テーム・インパラ)とは

テーム・インパラ (Tame Impala) は、オーストラリアのミュージシャン、ケヴィン・パーカー(Kevin Parker)によるサイケデリックミュージックプロジェクトである。ケヴィン・パーカーによるソロプロジェクトではあるが、ライブではバンド編成で演奏される。音楽的には1960年代後半のサイケデリック・ロックを現代に昇華したサウンドを特徴とする。
2007年に活動をスタートし、数枚のシングルとEPを発表した後、2010年にデビューアルバム『Innerspeaker』をリリース。オーストラリアでゴールドディスクを獲得し、批評的にも成功を収める。

なんでもオーストラリアではサイケデリック・ロックが熱いらしい。オーストラリアというと「AC/DC」とか「JET」とかロケンロールなバンドのイメージがあります。wikiにもある通りサイケデリック・ロックの正統進化のようなバンド。サイケをベースにポップス、ドリームポップ、ローファイ、シューゲイザー等の要素が程よくミックスされてると思います。

基本的にギターボーカルのケヴィン・パーカーが作曲もレコーディングもほぼ一人で行っているそう。『Innerspeaker』の通りケヴィン・パーカーの頭の中「内側」の音楽、世界観を練りに練って外に発信している感じがありませんか?コロナ禍の今、巣篭もりによって名曲がたくさん生まれるのではないでしょうか。知らんけど。

デビューアルバム『Innerspeaker』ですが、内容はカラフルでポップ、サイケ!淡々として気だるげなボーカルもハマってます。狂気と知性が見え隠れする音がクセになる。中毒性のある音楽ですね。
過去の全盛期サイケデリック・ロック臭がします。ただ古いようで古くないというか。一周回って現代の感覚でいうと新しいみたいな感じでしょうか。自分は古い洋楽や映画が好きなんですが、最近は「単に古いものが好きなんじゃないか?」という懐古主義に陥っています。最近の作品にも目を向けていきたいですね。

【収録曲】

1.It Is Not Meant to Be
もうイントロからサイケデリックな世界にぶち込まれる。酩酊状態。ジャケットの幻覚のような風景がぴったりの音です。まったり渦みたいな音に飲み込まれる。ギター、ベース、ボーカルもぐにゃあ~としてるんですけどドラムの音はクリアで前に引っ張ってくれている気がします。

2.Desire Be Desire Go
アップテンポな曲。キャッチーですね。ノイジーな音でとんとん進んでいく。ギターの音が特徴的、潰れちゃってるんですが不快感はないですね。2:20から荒く、ざわざわしてくる感じも好き。この曲もドラムがスマートに仕事していてかっこいい!

3.Alter Ego
イントロ、シンセのピロローンって音が可愛いですね。曲の入り方が滅茶苦茶かっこいいです。ブレイクがあるわけではないですが気持ちいいタイミングでガッとキメが入る。前に前にドライブしているようなノリが良い。ベースが好きですね。自由にブーンブーン浮遊してる感じが良い。踊れる。リズム隊が本当に素晴らしいな。あとリッケンバッカーが良い。

4.Lucidity
この曲もキャッチーですね。ちょっとビートルズっぽい。ギターのリフがかっこいい。音作りがジェット機みたいでおもしろいです。ノイジー。ボーカルの甘いへろへろした声に熱い演奏が絡みついてきますね。言うまでもなくドラムが良いです。

5.Why Won't You Make Up Your Mind?
サイケ感つよい。好きな一曲です。高揚感のある奇妙な音が左右に行き来してドロドロ流れ込んでくる。後半は情報量がすごい多くて脳がパンクしそうです。脳をかき混ぜられる。脳が喜んでいる。サイケな音にボコボコにされて大満足。ボーカルも危うい高音が響き渡っていてかっこいい。またノリの良いベースがよろしいね。バイオリンベースだ!

6.Solitude Is Bliss
テンポ良いポップス感。カラフルで明るめ、悲壮感はあんまないですね。この作品でも特にパワーがあってアッパーな曲なのかも。移り替わるギターの音色が良いですね。ギターのフレーズは可愛げと中毒性があります。後半のドラムはポップスじゃない(笑)鋭い、殺人的。

7.Jeremy's Storm
インスト。幻想世界。ストーリーを感じる。イントロがまず大好きですね。序盤は幸福というか気持ちいい感じから徐々に怪しく壊れ始める。2:00ぐらいから怖くなってきますね。バッドトリップ。2:30くらいから少しづつ穏やかに(正常に)なってきてメインのリフに戻る。その後も感情の波があってコントロールできていない感じ。聴きごたえあります。

8.Expectation
音圧、パワーのある曲。繰り返しが強調されているように感じました。音が積み重なっていくイメージ。少し長くてくどい気もしますが普通に良い曲です。一回終わったと見せかけて4:30くらいから復活してくるところはギターがthe 空間系って感じでおもしろい。

9.The Bold Arrow of Time
ターラ、ターラッタ、タララ。このリズム、クセになる。ツェッペリンっぽい感じがありますね。ちょっとインドな雰囲気も感じます。2:10~くらいのリフからはロックンロール。ハードにかき鳴らす演奏がかっこいい。後半、静かに「ターラ、ターラッタ、タララ」ってつぶやいてバーン!ってかますとこ最高や!

10.Runway, Houses, City, Clouds
ぐっちょぐちょなギターの音、リフが徐々に近づいてくる。盛り上げ上手。ただ歌い始めはイントロのリフを使わなくて期待を裏切られた感。このリフを使ったり使わなかったり曲がぐるぐる転換しているような印象。ふわふわしたテンションでつかみどころのない曲だ。後半の甘ったるいの好きです。

11.I Don't Really Mind
ポップな曲なのかもしれない。軽いノリだけど1:40~のクソデカシンセから雰囲気が変わりますね。宇宙な感じに。このシンセに小鳥のさえずりをかませるのが変態っぽい。終わりはあっさり。こんなテンションで終わるのも良いんじゃない。

※フジロック、サマーソニックは未だ行ったことがありません。いつフェスに行けるようになるんでしょうか。テーム・インパラとかフェスで聞いてみな、飛ぶぞ。来年も脳内でフェスを楽しむことになりそうです。

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