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Carpe Diem.

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読んで字の如し。
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2020年12月の記事一覧

37年前の年末年始はヴァーラーナシーでガンガーを眺めながら過ごしていた

前説というわけで年末年始の話。しかし今日はガンガー、つまりガンジス川の川幅ほど広い(なわけないから広いというのは全くのウソだが)我が家の居間を「年末大掃除」していたので、疲れてしまって、まぁ愛妻と一致協力の大掃除は心地良い疲れをもたらしただけなのだが、とにかく疲れもあるし、年の瀬で普段「自由人」みたいな拙者もなぜか慌ただしい感もあるしで、今日は口数少なめの note 投稿。 ... のわりにはここまでで既に字数が多い。 1983年から翌84年にかけての10ヶ月ほどの海外「

人生の底にいても大丈夫だった 〜 暴れだす(ウルフルズ), IF (Pink Floyd), There but for the grace of you go I (Paul Simon), かんじんなことは、目に見えないんだよ (サン=テグジュペリ「星の王子さま」)

前説タイトルはキーワードみたいなものを並べただけ。Facebook は非常につまらない検閲をしつつユーザーのアカウントを無闇矢鱈とブロックする SNS だけど(筆者のアカウントはいま30日間の機能停止中、この種のブロックはもう百万回目ぐらいなので馴れてしまったけれど、笑)、一方で Facebook の便利なことの一つは、x 年前の同日の投稿とか xx 年前の同日の出来事などを日々ユーザーに知らせてくれること。だから、自分が過去に投稿したものであれば、本人が期日までは忘れてしま

クリスマスの真実 〜 イエス・キリストのこと知ってる?

というようなタイトルは筆者が考えたわけじゃない。本 note 投稿でシェアする他人のインスタグラム投稿のタイトル、それぞれ、"The Truth about Christmas" と "Do You Know Jesus?" を日本語にして、筆者の note 投稿タイトルとして並べただけ。 クリスマス note 投稿、第1弾! 〜 はこちら クリスマスの本当の意味は、ブライアンの誕生日(笑)クリスマスがイエス・キリストの誕生日でないことは、これはもうその通り。ブライアンの誕

無神論者が好きな クリスマス・ソング 〜 7時のニュース/きよしこの夜, ハッピー・クリスマス(戦争は終った)

クリスマスの雰囲気はわりと好きだ無神論者と言ってもここでは「無神論者」一般ではなく、筆者個人のことであって、これは個人の趣味。しかしまぁ無神論者なんだから、そりゃ思いっ切り「宗教」的だったり「宗教」色が強かったりする歌を好きになるはずはない。 日本人としはわりと普通、つまり初詣はする、神道の神社にも仏教の寺にも行く、親族が亡くなれば大抵は仏教式の葬儀になる、先祖の墓は仏教の寺にある、というような家庭で生まれ育って(ただし厳密に言うと自分が子どもの頃は我が一家の家の墓みたいな

タージ・マハル 〜 1983年12月23日

前説37年前の今日、タージ・マハルを訪れた。筆者の頭の中ではずっと「タジ・マハール」で、書く時も「タジ・マハール」だったんだけれど、おそらくは昔はカタカナ表記では普通はそれだった、その名残りということかな。今年 911 に還暦を迎えた筆者(筆者つまり拙者は1960年911生まれなのだが、シリアの独裁者・現大統領のバッシャール・アサドは1965年911に生まれていて、1973年911にはアメリカ合州国CIAの画策による例の如くのチリの民主的に選ばれたサルバドール・アジェンデの政

2001年宇宙の旅 〜 "2001: A Space Odyssey" (Stanley Kubrick, 1968)

前説これまでそれほど沢山の SF映画を観てきたわけではないけれど、この映画とリドリー・スコット(Ridley Scott)監督の「ブレード・ランナー」(Blade Runner, 1982年)は、このジャンルの映画として金字塔だと思う。金字塔、要するにピラミッドの形をした称賛(どういう称賛だ?ほぼ礼讃です)をすべき映画。いや、その二つの映画は、それぞれ趣がだいぶ異なるものの、共に SF映画の枠を超えて永遠に残る大傑作。 本 note 投稿は、スタンリー・キューブリック(S

ポンペイで、アムリトサルで、ダラムサラで聴く 〜 ピンク・フロイド 「エコーズ」 (歌詞和訳)

1983年7月、イタリア・ポンペイ1983年4月26日、横浜港からフェリーで日本を発ち、当時のソ連、現在のロシアへ、そしてシベリア鉄道でヨーロッパへ、ヨーロッパはフィンランドからギリシャまで南下、ギリシャでは真夏のアテネと地中海の島サントリーニに合わせて 1ヶ月滞在、その後はトルコ、シリア、ヨルダン、パレスチナとイスラエル、エジプト、再びトルコ、トルコからイラン、パキスタン、インド、タイ、韓国、最後は釜山からフェリーで下関に着き、1984年2月1日、帰国。10ヶ月足らず。

ダラムサラ 〜 標高2,000m超、インド北部、チベット難民が住む地域の山中で暮らした、1983年12月の10日間

前説タイトル上の写真は、37年前の今日、1983年12月10日に、インドのダラムサラで撮った、筆者(右から 4番目)とチベット仏教の僧侶たち(僧侶および修行僧と言うべきかな)の写真。 タイトルは色々とアバウト(和製英語、というかもはや日本語)。ウィキペディア的に言えば、ダラムサラとはインド北西部、ヒマーチャル・プラデーシュ州(この州はその東側で略称「中国」のチベット自治区と接する)にある都市ダラムシャーラーの一角にあるチベット亡命社会の中心地(ダライ・ラマ14世も此処に居住

ジョン・レノンの命日に, Happy Xmas (War Is Over) 〜 歌詞和訳

はじめに今日は12月8日、1980年のその日に 40年という決して長くはない生涯を閉じたジョン・レノンの命日。 当然ながら「たまたま」、偶然のことではあるけれど、今日12月8日は、日本では「真珠湾攻撃の日」でもある。あれは日本時間で 1941年12月8日未明ながら、現地ハワイ時間では 12月7日。日本がアメリカ合州国(以下、便宜的に「アメリカ」, この略称については本投稿の最後の付録で)に「先制攻撃」を仕掛けることを実はアメリカは事前に察知していたとか、あるいは日本が「先制

「千と千尋の神隠し」の主題歌が、ニール・ヤングの「ハート・オブ・ゴールド」のアンサー・ソングになっているという話

そんな話をしているのは拙者(筆者)だけだと思うが、二つの歌の歌詞を比べてみてほしい。あ、最初に念のため書いておくと、2001年公開の「千と千尋の神隠し」の監督である宮崎駿氏や主題歌「いつも何度でも」の作者(作詞は覚和歌子氏、作曲と歌は木村弓氏)が、1972年リリースのニール・ヤング Neil Young のヒット曲「ハート・オブ・ゴールド」("Heart of Gold", 邦題は「孤独の旅路」)を意識したなどということはまずないと思うが(これはないでしょう、流石に)。 一

Neil Young "Heart of Gold" 〜 宮崎駿 「千と千尋の神隠し」 〜 Corinne Bailey Rae "Stop Where You Are"

Neil Young’s "Heart of Gold" (1972) が、宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」(2001年)と Corinne Bailey Rae's "Stop Where You Are" (2016) に通じているという話。これは今日 2本目の投稿。 以下、最初の章の出だしは、今日 3本目の投稿の中の一段落を丸ごと転載(実は 1本目を書いてから、2本目の前に、先に 3本目を書いたのだ)。 前説 〜 コリーヌ・ベイリー・レイ筆者が掛け値なし、文句なし

ニール・ヤング「ハート・オブ・ゴールド」 〜 歌詞和訳

ニール・ヤングはアメリカ合州国(以下、便宜的に「アメリカ」、この件「備忘録」的に本投稿の最後に付録)のロック史における大物だから(彼は元々カナダ人だけど今年になってアメリカの市民権も獲得した、で、も一つついでに言うとバーニー・サンダースを支持した)、日本でも有名だし、彼の比較的初期の大ヒット曲 "Heart of Gold" も有名だ。ただ、この曲を今も当時の邦題「孤独の旅路」の方で憶えている人が多いのか、それとも「ハート・オブ・ゴールド」の方なのか、その辺、ちょっと微妙。筆