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コーヒーを美味しく淹れることができるようになる近道はあるのか

※コーヒー屋さんを営みたい人や競技会などに出場したい人など、コーヒーの技術向上をしたい人向けに書きます。

答えは、「ない」です。
今日、無料で良質な情報があふれていますが、それはコーヒーも同じです。
なので、知識面は本人のやる気次第ですぐに身につけることができるでしょう。
では、何故、コーヒーの技術向上の近道はないのか?
それは、テイスティングスキルが足りないと知識が意味をなさないからです。言い換えると、知識の使い所や正しい使い方がわからないということです。

テイスティングスキルとは、コーヒーの抽出をする上でのコンパス(指針)のようなものです。
北に行くと北海道があることを日本人はみんな知ってますが、コンパスが正確に北を指してなければ、北海道に行くことはもちろんできないし、北の方角へ進んでいるかもわかりません。

テイスティングスキルを身につけるには、
1、良質な体験を伴う学び
2、相当数の経験
このどちらか、または、両方が必要です。

1の良質な体験を伴う学びとは、すでにスキルのある人から体験型の授業を受けたり、お店で働きつつトレーニングすることで得られるかもしれません。しかし、これも反復なしには中々身につかないもので、それなりに時間はかかると思った方がいいです。そして、同じ授業を受けても、成長には結構な個人差があるように感じます。
これは味覚やら嗅覚、触覚には個人差があるし、それを覚える記憶力にも個人差がありますんで仕方ないと思います。
すべてを一回味わっただけで記憶してしまう特殊能力を持った人がいたらその限りではないですな…(そんな人がいたら羨ましい

次に、そもそも学ぶ場所がないんやっ!!(急な関西弁
という人は、自分でたくさんのサンプルを作ってスキルを磨いていくこともできます。その場合は2の相当数の経験を自分ですることになります。
コーヒーの抽出はいくつかの変数(味わいに影響があるもの)をいじってあげたら大体美味しくできます。代表的なものは、湯温・時間・挽き目です。
これらの変数の組み合わせを一つずつ検証し、テイスティングし、そして記憶することで、学ぶことができます。当然、反復が必要です。。

ちなみに細かい変数はその他にもたくさんありますし、まだわかってない(意識してない)変数もあるかもしれません。僕は隠れ変数みたいなものを探し当てるとすごくテンションがあがります。RPGの新しい呪文やスキルを覚えた時のような…。
話が逸れましたが、スキルアップ自体は人から教わっても、自分で検証してもできます。

ただし、人から教わった方が早いし正確なので、圧倒的に前者をオススメします!!
でも、これらを教えられる人はすごーく少ないイメージです。
僕が知らないだけかもしれませんけど。

ちなみに僕は、1と2のハイブリッドで身につけてます。(現在進行形)
具体的にはSCAJ主催のセミナーやスキルの高い人が講師のセミナーに行ったりするのと、自分で検証するのとの両建てです。
始めたての頃はセミナーから得られるものの比率が大きく、スキルが上がってくると自分の検証で得られるものの比率が大きくなってきている気がします。

結局のところ、味覚やらなんやらは内的な感覚なんで、自分と他者で感覚の違いなんかがあったりします。
なので、1と2のハイブリッドが一番効率がいいような気がします。
自分で検証しているだけだと変な方向に進んでしまうかもしれないし、他の人が感じている味わいを自分が感じられてないなんてことも起こります。
それを防ぐために、僕はたまーに外部のセミナーを受けたりしてキャリブレーションする機会を作るようにしてます。

まー、結局どっちも必要だし、どっちも時間かかるって話なんだけど、まあだから近道は「ない」ってことなんだけども。

そんなこんなで、スキルアップのために日々精進している僕にトレーニングを依頼したい方は、DMなどで気軽にメッセージください。
大人の人間が1日働くと会社はどれだけ売り上げを立てないといけないのか…を考えていただいた上で、ご検討いただければと思います。
つまり、ちょっと高いよってことです!そりゃそうでしょ!大人が1日働くんだからっ!笑


ってことで、次は「コーヒーのスキルアップを最速でする働き方について考えてみた」を投稿しようかと思います。
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