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バンテアイ・スレイ

人生が変わったカンボジアの旅

旅に出られない今の時期だからこそ、人生が変わったと思える旅の思い出を。昨年8月31日から9月4日まで、3日間カンボジアに滞在、その後ハノイに寄って1泊だけして帰国しました。

特に印象に残ったのは3日目(9月2日)です。この日のためにも行って良かった。むしろ10代で行けば人生違っただろうな。本当にいい国です、カンボジア。もちろん壮大な遺跡、そして影の部分も。

この日は早朝ホテルを出発し、アンコール・ワットで朝日を見る予定でした。しかし雨季の大雨のため見られず…落胆しているとトゥクトゥク運転手が個別契約にて別の遺跡に連れて行ってくれることになりました。

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そもそもアンコール遺跡群とはカンボジア北西部、トンレサップ湖北岸のアンコール平野一体に点在するクメール人による遺跡の総称。そのクメール王朝は9世紀から15世紀に至るまでインドシナ半島を席巻し、現在のカンボジアの基礎になっています。その最盛期、12世紀前半にスールヤヴァルマン2世によって建立されたのがアンコール・ワットです。

バンテアイ・スレイへの道

トゥクトゥクで雨上がりの赤土の道を走り抜けます。道中では現代のカンボジアの村を通り、生の生活が見られました。遥かな地に来た旅情を感じずにはいられませんでした。

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こんなに遠く離れた場所でも、我々と同じように喜び、悲しみ生きている人生があるんですね。

東洋のモナ・リザ

広大なアンコール平原を走ること1時間、バンテアイ・スレイに到着しました。この遺跡は967年、ジャヤヴァルマン5世により建立されたヒンドゥー寺院です。その美しさはクメール美術の最高峰とされます。

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クメール美術の最大の特長と言えば、石への彫刻。涙が出そうなくらい細かく、繊細なんです。この寺院ではバラ色の砂岩に特に精緻な浮彫が施され、その姿は圧巻の一言です。

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中でも微笑みを浮かべた女神立像は美しさに溢れ、「東洋のモナ・リザ」とも称されます。かつてフランス人が持ち出そうとした事件があったそうです。勿論駄目ですが、その気持ち、分かります。

悠久のクメール王国

破風にはインド神話の場面が表現されています。『ラーマーヤナ』から猿王スグリーヴァと兄ヴァ―リンの戦い。チベットの聖なる山、カイラス山で瞑想するシヴァ。勿論当時の人々はカイラス山なんて想像することしかできなかったはずです。その光景を表現力豊かに再現した、創造性と技術力に釘付けになりました。

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そして当時の人々の暮らし。高床式の家。トンレサップ湖での漁。闘鶏。瞑想。千年以上の時を超えて人々の暮らしが営まれている、その悠久の歴史。

実は遺跡の隣は現代寺院で、朝のお経が聞こえてきていたんです。また遺跡のなかでは地元の子どもたちが至る所で遊んでいました。そんな所に佇んでいると、まるで当時の人々の声が聞こえてくるようにさえ思われました。

豪雨の後で観光客が他にいなかったのも良かった。

まとめ

当初行くつもりでなかったこの場所に行くことができて、とても幸せです。まさにクメール王国の栄光、カンボジアの光を見ることができました。高い創造性、技術力、そして精神性を持った人々が連綿と暮らしてきた、その事実の前にため息が出るばかりでした。

この後は余韻に浸りながら再びトゥクトゥクに揺られたのですが、影の部分にも触れてその余韻は一気に置き換えられたのです…(続く)

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しがない20代後半です。将来、アジアと故郷を繋ぐのが夢。趣味は読書、小旅行、外国雑貨、そして人と出会うことです。
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