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建築物内の原則禁煙について

 本記事では、建築物内原則禁煙の施行について筆者が考えていることを述べていく。喫煙者の気分を害する可能性のある内容なので、それでも良いという方以外は今すぐこのページを閉じて頂きたい。

〇新たなるルール
 2019年6月30日を以て、受動喫煙防止条例により飲食店内や職場といった建築物内の空間での原則禁煙が義務化された。私は嫌煙家である。私の場合は軽い喘息を患っているのでそうならざるを得ない。自分の知人が飲食の場で、目の前で煙草を吸おうものなら発狂しそうになるし、外出中に道中で喫煙者を見かけた場合、その道の通行を諦めて迂回するくらいである。中には私よりも症状が重い喘息、化学物質過敏症を患う方もおられるだろう。

 職場や飲食店内といった建築物内の禁煙義務化。一見喜ばしいことかと思われる。しかし、本当に喜ばしいことなのかと聞かれれば、一概に首を縦に振ることはできないのではないか。そう思う理由がある。

〇路上喫煙・歩行喫煙が増えると懸念
 建築物内で喫煙ができないということは、喫煙者は建物の外に出てくる。そうなると、必然的に路上喫煙や歩行喫煙が増加するのではないかと懸念される。マナーが悪い喫煙者、そもそも喫煙者にマナーという概念があるのかは甚だ疑問だが、このような人達はネット上ではヤニカスと称される。このような人達が外に出ることで、結果的に受動喫煙が防げない可能性が浮上するのだ。

 先述のように私のような病気持ちは喫煙者を避けながら歩かなければならないので肩身が狭い。喫煙者は肩身が狭いとよく口にするが、どう考えても外出歩くだけで煙草を警戒しなければならない人達の方が肩身が狭いと言える。しかも喫煙者1人を避け切る為には少なくとも無風の状態でも半径7m以上は離れる必要がある。これが複数人いた場合や風が吹いている場合は、この半径が2倍にも3倍にもなるのだ。外に出るだけで受動喫煙に襲われるリスクが増える可能性を考慮すれば、建築物内での原則禁煙はあまり意義が感じられないようにも思える。

〇駅の喫煙所について
 受動喫煙防止条例により、建築物内での禁煙が義務化された。先述の徹り筆者はあまり効果が望めないと考えているが、その内建物だけでなく、鉄道でも喫煙者は隔離されるのではないかとも考えている。

 駅の傍に設置してある喫煙所。新宿駅や渋谷駅、西大井駅を例に出してみる。これらの駅の喫煙所を見たことがあるだろうか。あの喫煙所は密閉されていない。喫煙者を1箇所に纏めても煙は放出されたままだし、しかも人が大勢歩く通りの横にあるので、喫煙所を設置する意義があまり感じられない。せめて密閉化すればと考えたが、密閉化したところで解決には至らないと筆者は考える。
 何故ならば、喫煙した直後に彼らが乗り物を利用することも十分考えられるからだ。喫煙をしていなくても、喫煙者の吐く息により同じ空間にいる周りの人に受動喫煙が生じることが科学的に証明されている。つまり、喫煙した直後にその人が鉄道やバスを利用すれば、バスの中にいる人達にも受動喫煙のリスクが高くなるということだ。

 煙草の記事のコメント欄で「マナーを守って喫煙しますし」と匿名で発言していた人がいた。マナーを守るのは人として当たり前だし、威張ることでもないので、この人の底が窺い知れてしまう。筆者が喫煙者に対してマナーを守れているかについて疑念を抱いている理由は何を以てのマナーなのかということである。先述のようにセカンドスモーク、サードスモークまで考慮してくれているのか、それとも人が周囲にいないから大丈夫だとか、電子煙草で煙が出ないから大丈夫というあまりにも低次元なものなのかということ。ここまで読んで頂いた喫煙者の方には、自分が守れているマナーのレベルについても今1度考えて頂きたい。貴方の言うマナーとはどのようなものであったのか。そして自分の認識と向き合ってみて欲しい。

〇最後に
 建築物内原則禁煙にする決断に踏み切ったのは大変素晴らしい。少なくとも、食事の場で煙草を吸われることがなくなったことについて筆者は素直に喜んでいる。しかし、屋内原則禁煙と決断する前の土台ができあがっておらず、何もかもが中途半端な状態であるのも事実。施行の前にできることがあったのではないかとも考えられる。受動喫煙を防ぐ為に、これから行政がどのように動いていくのかをもっと追っていきたいと思う。

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作新学院2014卒。高校では硬式野球をしていました。高校卒業後は大学で空間デザインを勉強し、現在は建設会社でまちづくりニュースやマンガ絵を描かせて頂いています。趣味は野球をすることと絵を描くことです。
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