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20代後半は、今までの人生とちょっと違う話

20代の前半は、ただいろいろと突き進んできた。周りも多分そうだったと思う。仕事。遊び。それ以外の関心ごとは、きっともっと大人になった時に考えよう。そんな風に過ごすことが多いと思う。

でも、20代の後半になると、人生の中ではじめて、同じ世代が全然違う選択肢を取るタイミングになることを実感する。

20代の後半になると、仕事以外にもいろいろなことに悩むようになる。出世は?結婚は?子育ては?とか。

同じ20代後半の人達は、きっと同じような問いについて、自分なりの答えを出しているはず。まだ結婚しないで遊ぶ。一生結婚するつもりはない。早めに子どもは生みたい。とか。

今まで人生に対して、そこまで問を持つタイミングがなかったけど、20代の後半になると、それぞれの問いに対して、別々の答えを出すタイミングになる。それはきっと30代でも40代でも変わらないけど、少なくとも20代の前半とはちょっと違う。

そして出した答えの違いによって、20代の後半からはより人と比べる機会が増えてしまうんだと思う。子どもを産むことを考えなかった人、子どもを産むことを考えた人、恋人ができた人、恋人を作らなかった人。いろんな選択肢が、それぞれに生まれる。

そしてきっとお互い、自分なりの答えを出した結果に対して、自分と違う答えを出した人を羨ましくなったり、時には憎んだりするんだろう。そういうのが20代後半なんだと思う。一般的に社会的に正解と言われている人でさえ、その正解を選ばなかった人の選択肢を羨まんだりしてしまうものだ。

20代後半って、いろんな問いに対してそれぞれが答えを出すタイミングだと思う。それと同時に、出した問いの答えと、他人が出した答えを比べて、いろいろと悩む時期なんだと思う。

よく、こういう話をライフステージの変化とか言ったりする。でも僕らはこの言葉に呪われているんじゃないかと思う。

一般的にライフステージは序列があるような言葉だ。だから、恋愛→結婚→出産→育児のような、ステージがあるような感覚になる。

あたかも先に行けば尊いもののような感じ。序列になると、あたかもステージが先の人が、偉い、前の人がえらくないみたいな感覚になってしまう。多分人間がプリミティブにスキなんだろう。こういう概念整理。

ただゲームのステージのように、進めば進むほど明日がよくなることも、幸せになることはない。子どもができても、奥さん(旦那)とめっちゃくちゃ仲が悪いのに、子どもができてしまったから離れられないみたいな家庭もある。どのステージでも、ただそれぞれの日常があるだけ。

キャリアパスとかとよく似ている概念だと思っていて、ライフステージを進めば進むほど幸せになることなんてない。基本的には進めば進むほど責任が増えたり、自由度が減ったりして、面倒くさいのだ。

結局、正解は自分で出した答えに、自分が納得すること以外、答えはないのかもしれない。そこに他人を説得するロジックも必要なくて、自分が比較しなくても納得できる、嘘偽りのない答えを用意する。それがきっと、20代後半なんだと思った。

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