
砂まみれ、ネズミまみれ、ロマンまみれの良作。3DS「サバクのネズミ団!」紹介
サバクのネズミ団 公式
先日アークシステムワークスから800円で配信された1本。
無骨な陸上要塞と、ドットの可愛いネズミ達と、ロマンが星の数ほど埋もれている砂漠の3つで構成された内容だ。もう大体これだけで800円くらい払って良いかってなりますな!
陸上要塞の内部レイアウトを決めて部屋を作ったら、あとは沢山いるネズミ達にひたすら仕事を割り振っていくシミュレーションゲーム。目指すは東の果ての黄金郷だ。
経営シミュで近いシステムのものは多いが、こっちはネズミと陸上戦艦。題材は泥臭いけど可愛いキャラと独特のまったりした雰囲気が強み。
移動中に拾ったゴミやら植物やらを加工してひたすらにアイテム作成。
水が無い!燃料が無い!あれが無い!これが無い!と悩み、
要塞が狭くて寝床が足りない!倉庫が足りない!工場が足りない!と悩み、
イベントで要塞がデカくなるとこれはこれでやりたいことが満載で、思わず「デカくなりすぎだろ!」と言いたくなるくらい悩む!
そうやって悩んでる間にもアイテムはガンガン増えるし、ネズミもドンドン増えるし、マップもジワジワと埋まっていき俺の睡眠時間は減る!いいゲームバランスだな!寝かせろ!
ネズミ達はせわしなく走り回ってゴミやスクラップを頑張って加工して、
疲れたらボロボロの寝床に入って寝て、
食料が足りなかったら倉庫でチーズをつまみ食い。
あっさり死ぬこともあるけどあっさり増える。
夢見るのはどこにあるのかマボロシの黄金郷。
そんなネズミの逞しさと儚さがたまらない。
SF的ロマンの散りばめられたテキストや雰囲気絶品のオリエンタルなBGMに、ネズミの鳴き声と要塞の汽笛などの効果音も心地良い。
システム自体はそこまでオリジナリティがあるわけでも無いけど、雰囲気と適度にゆるいまとめ方とゲームバランスが絶妙。
まさにガラクタと化した過去の遺物を再加工して復活させる劇中のネズミ達のような作品となっているぜ。
800円でボリュームもたっぷり。今年発売された3DSダウンロードソフトの中でも出色のデキとなっている。オススメ!