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15年の恨み辛みを受け止めてくれた『お姉チャンバラORIGIN』【俺GOTY2019】

インフルエンザで2019年の大晦日から正月三が日すべて潰したゲームブロガーのラー油です!やっと治ったぜ!
というわけで持ち越しになっていたゲームライターマガジン12月のテーマだった『俺GOTY2019』を書いていこう。

俺の中では『十三機兵防衛圏(まだプレイ中)』か『デス・ストランディング』が1位で、次点として『お姉チャンバラORIGIN』『グノーシア』『AI:ソムニウムファイル』『おしゃべり!ホリジョ!撃掘』『スーパーマリオメーカー2』『テトリス99』などだが……そこら辺は後々自分のブログでじっくり取り上げると思うので、ここでは改めて紹介したい&他の人があまり紹介しないタイトルを取り上げておくぞ!

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やはり取り上げざるを得ない『お姉チャンバラORIGIN』!SIMPLEシリーズとして生まれて15年の歴史を誇る人気シリーズの、1作目と2作目を合わせてリメイクした原点回帰だ!

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『お姉チャンバラ』はテンガロンハットをかぶったビキニ水着の美女が、日本刀をゾンビを斬りまくる爽快アクションゲーム!2004年にSIMPLEシリーズで発売され、分かりやすいB級っぷりとタイトルのインパクト、2000円という価格でスマッシュヒットを飛ばしたのが1作目だ。この時の煽り文句は「お姉チャンがチャンバラ三昧!」。

まだまだシステムは荒削りで、道が分からなくて1時間以上迷うのもザラというゲームだったが、「敵のゾンビを斬ると四肢がバラバラになって赤い血が飛び散る」「敵の血を浴びるとパワーアップ」「敵を斬ると刀に血がこびりつき、落とさないと切れ味が鈍る」と、演出にもシステムにも2000円ならぬこだわりが感じられる内容だった。攻撃のタイミングに合わせてボタンを押すことで、強力なコンボ攻撃が発動する「クールコンビネーションシステム」もこの時点から搭載。ただのキワモノのヤスモノでは無いのだよ。

そこからシリーズが続いて15年。同じSIMPLEシリーズから生まれた『地球防衛軍』と並ぶD3パブリッシャーの看板シリーズ的な扱いで食ってきているが、実のところ売り上げは「シリーズ累計で」40万本くらいの規模なので、1本で10万本以上売り上げる『地球防衛軍』シリーズとはかなり差があったりする……。

そのせいか新作は毎回予算とスケジュールの都合を感じさせるものが多く、アクション部分は爽快なのにシステムが分かり辛かったり、ボリュームが少なかったり、ステージ構成がイマイチだったり、ストーリーが意味不明だったり。

特に印象的なのがWiiの『お姉チャンバラR』で、新キャラも新しい敵もほとんど無く過去作と似たようなステージばかりで、ストーリーもよく分からない。これじゃあREVOLUTIONのRじゃなくてリサイクルのRだよ!

後のインタビューで「実際の開発期間が半年」だったと言っていて苦笑い。
Wii開発経験が無かったはずのタムソフトに半年で新作を作らせたのか……。
とはいえ、拘っただけあってリモコンを使ったアクション部分は他社のゲームと比べても、かなり良く出来ていたのは確か。スタッフのセンスが光る。Wiiではこれ1本きりだったのでどこにも繋がらなかったがな!

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初のフルプライスかつ初期シリーズの集大成だった『お姉チャンバラVorteX』と、主人公を一新して迎えた『お姉チャンバラZ~カグラ~』の2作に関してはなかなか完成度が高かったが、逆に言うと、この2本以外は全部荒削りと言っていい感じのシリーズだったのだ!


合間に同じ世界観を使った『スクールガールゾンビハンター』という作品もあったが、何故同じ世界観にしたのか、何故この完成度で発売したのか、何もかも謎なゲームだった……。

ずっと付き合い続けた俺としては、開発を担当しているタムソフトは間違いなく面白いアクションゲームを作れるスタッフ陣だと思うので、こう、もっと、なんとか出来ないのかと!お前ならもっと出来るはずだろうと!ずっと歯がゆい思いをしてきたのである。

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