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ももこの話/さくらももこ

さくらももこさんのエッセイ3部作シリーズ「あのころ」「まる子だった」「ももこの話」の三作目に当たる。
まる子の時代の思い出をさくらももこさんが描く。

 
これを読むと、子どもの頃、石焼き芋屋さんに憧れて親にねだった思い出が蘇る(いやしきいも)。
そういえば最近、石焼き芋屋さん見かけないような気がするなぁ。
今ではスーパーで焼き芋が買えるけれど、やっぱり憧れは石焼き芋屋さんの焼き芋。
だけど、おばあちゃんと庭で落ち葉を燃やして作る焼き芋や学校行事の焼き芋作りも大好きだ。
芋が好き。そんな私は芋ねーちゃん。

 
また、私もさくらももこさんと同じように給食が全部食べきれない子どもだった(食欲のない子供)。
給食は好きだったが、当時の学校の完食主義は恐怖で、いつも男子に半分あげていた(Nくん、ありがとう!)。
私は昔から胃が弱かったので「残さず食べなきゃいけない」ということは苦手だったし、今でも「たくさん食べなさい」と言われることが怖い。
さくらももこさんは親から残さず食べなさいとガミガミ怒られていたようだが
私の親は逆で「無理をしなくてもいい。多少好き嫌いがあっても大人になれるし、大人だって嫌いな食べ物はある。食べなきゃいけないという意識の食事では楽しくない。」と言ってくれた。
私は親に感謝している。

余談だが私は今も昔も「食べないなら、それ、俺(私)が食べてもいい?」と言ってくれる人が大好きだ。
残すのは気がひける。作ってくれた人にも申し訳ない。
そんなせいか私の周りは好き嫌いなく、たくさん食べる人が集まるし、またそんな人に私は憧れる。

 
「おとうさんのタバコ」「紙しばい屋」「春の小川の思い出」では
それぞれタバコや紙しばいや春の小川の魅力が描かれており
読み応えがある。
私はタバコは吸わないが、タバコを吸う姿が絵になる人はカッコイイと思うし
紙芝居屋さんはまだ会ったことがないが
さくらももこの漫画やエッセイを読むと子どもの頃に会ってみたかったなぁと思う。

春の小川は私も姉も大好きで
小さい頃はよく両親に連れて行ってもらった。
友達や親戚と行ったこともある。
特に母親の実家そばの川は沢ガニがいたり、菜の花や四つ葉のクローバーがたくさん咲いており
胸躍らせたものだ。

 
小学校3年生の頃のわくわく感、切なさを、さくらももこの世界を通して
自分の思い出と重ねたり、似ていないエピソードを読んでも、私はこうだったな…と思い出が蘇ったりする。

余談だがこのシリーズを読むと
パークハイアットに泊まりたくなる。
そして、ホテルオークラのチャーハンと杏仁豆腐が食べたくなる(笑)

なんだか今回はなんか食べ物の話ばかりだ。

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