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71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活/紫苑

2023年初読書がこちら。

本屋の人気コーナーに置かれており
表紙や帯が気になって購入。

 
先日両親が年金がもらえる年になったが
父親は思ったよりもらえ
母親は思ったよりもらえず
あれこれ言っていてゾッとした。

私の時はいくらもらえるのだろう。

30代で未だに独身の私にとって老後の生活は不安なものだった。

 
帯には「ひとりシニア」「年金5万円」と気になるワードが並んだ。

私の老後のよりよい暮らしのヒントがここには載っているかもしれない。

 
読み進めていくと
どんなものを食べているか、どんなものをDIYしているかが載っている。

 
作者の紫苑さんはDIYが好きらしく
色々なものを手作りしている。

もともと着物が好きな紫苑さんは
洋服のリメイクも上手でお洒落だ。表紙の服もリメイクである。

 
好きな色は青だと言い
青色を中心に作ったもの達を見ると楽しい。

 
食事生活は質素で体に良さそうなものがたくさんだ。
手作りヨーグルトや甘酒がよく登場する。
紫苑さんは基本的に外食をしない。また、市販のお菓子も食べない。

実際、この生活を始めてから健康になったという。

 
紫苑さんは60代の時に中古の住宅を買う。
本書には載っていないが
2000~3000万円と以前話していたらしい(テレビ等にも取り上げられている。)。

更に言えば
シングルマザーで子どもを二人育てており
子どもがいた頃は家賃が月13万(以上)のところに住んでいたという。

 
その話から察するに
年金自体は5万円だが
貯蓄はあったと思われる。

 
着物が趣味で大量に家にあったそうだし
着物はお金がかかるから
貧しい生活では集められないだろう。

 
 
本書では下流老人に触れたり、時折自分を卑下することがあるが
貯蓄がこれだけあれば裕福と言えるのではなかろうか。

 
中古の住宅を買ったことで貯蓄はなくなったらしいが
「なくなった」「もう家賃を払わずに済んだ」という表現からすると
既に全額支払っていると思われる。

 
こちらの本の印税や
テレビ等に出演した影響やその結果により
貯蓄は増えたと思われる。

 
 
紫苑さんは無理をしたり、我慢をすることなく
毎日健康で楽しく暮らしているようだ。
手作りをし、自分好みにする生活はきっと幸せだろう。キラキラして見える。

 
紫苑さんはシャンプーやリンス、化粧(化粧水など基礎化粧も含め)はしないため
その分お金がかからない。
これらをしない人は世の中にはいるが
今の私には真似ができないと感じた。

 
また、歯科通院はしていても他の通院を今はしていないらしい。そして保険は解約したという。

 
もしも体を壊したり
入院や手術をする時は
やはり月5万では足りないと私は感じた。

 
 
私は71歳の時
どんな暮らしをしているだろう。
隣には誰がいるだろう。

そんな風に読みながら考えずにはいられなかった。


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