還暦は新たなスタート(住職の独り言_平成30年夏)
今年七月で還暦を迎える。
仲間からは「おめでとう」と言われ、似合わない赤いちゃんちゃんこを着せられ、飲めない酒をすすめられる。
しかし、何がめでたいのか。
暦が一回りしてスタートに戻ることがそんなにめでたいのか。
六十年の年月はそれなりの経験と知識が積み上げられたと思う。
しかしその経験と知識が偏見や思い込みを生み自分の思考体系を作り上げている。
お釈迦様はその考えや見方を否定している。
「正見」(しょうけん)の教えはとらわれることのないものの見方、ありのままに物事を見る修行を勧められたのだ。
還暦を迎える新たなスタートに「正見」を極める目標を掲げられたことはめでたいのかもしれない。
お掃除地蔵を建立しお参りに来られる方々の心をお掃除したいと思います。賛同される方は浄財をお願いいたします。