ヒトラーが愛した街はマヌケを歓迎しない
今日も仕事が終わる。
時計を見る。
午前0時を回っている。
喧騒を横目に五反田駅に駆け込む。
板橋の家に着くやいなや、汗臭さと仕事の重責を纏ったスーツを脱ぎ捨て、イケてるんだか単にボロいんだか判然としない私服に着替えると、スケボーよりもちょいと小ぶりなペニーを片手に家を飛び出し、タバコの煙をモクモクとふかしながら親友と練馬までの川沿いを滑る。
朝日を背にして帰路に着くも、数時間後にはまた活気を取り戻した朝の五反田へ出社する。
2017年、当時まだエンジニアだった25歳の僕は