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【5,800文字・全文無料】2022年1月〜8月の大学職員選考振り返り

はじめに

2022年1月〜8月(お盆休みまで)を振り返ると、弊ブログでの大学職員合格者数は42名となり、累計合格者数は299名でした。
累計300名の合格まで、あと少しです。

弊ブログでは無料で相談可能なLINE@を運用しており、登録者数は5,600名を超えています。
このブログからLINE@へ登録頂き、活発に選考に関するご質問を頂戴した方々が2022年だけで累計42名が合格したことを非常に嬉しく思います。
日常的な働き方から選考に関するエントリーシートでどんなことを書くべきかという具体的な質問まで、LINE送信するだけで聞けますので、ぜひご活用下さい。

意外とbotでの自動応答かと思われていますが、全部手動で返信しています。
また、LINE@で送信し場合には、コミュニケーションは1対1ですので、他者に見られることも有りません。

>>大学職員の転職についてLINE@で軽めに相談してみる

現職の仕事内容や卒業大学などのお話したい範囲を選択してお聞き頂くと、より具体的な回答が可能かと思います。
ブログを読んで疑問に思ったことを実際にリアルタイムに質問できますので、選考において「分からない」モヤモヤ解消にはなると思っています。

>>まず、どのブログ記事から読んだらいいの?という場合の人向けリンク

では、2022年1月〜8月において、様々な大学職員選考を見てきたなかで感じたこと・自分が転職活動初心者であれば、今ならこんな対応をするという事をまとめてみました。

大学職員へになりたい理由の多くは、「忙しい今が嫌」という理由である為、転職成功までのルートを最大限短くできるこのような他者の取り組みやまとめを読むことは有益だと思います。
ぜひ、大学職員への道のショートカットとして使って頂けますと幸甚にございます。

2022年前半期(1月~8月)を大学職員選考の観点で振り返ってみる

2022年の大学職員選考ですが、求人数はコロナの影響なく上昇傾向にあります。

2019年733件(61件/月)、2020年970年(80件/月)、2021年1,088件(90件/月)、2022年は8月時点で811件(101件/月)と、大学職員の求人は増加中です。

特に、大学職員の転職の場合、民間企業からの即戦力という中途採用の基本方針だけでなく、「若さ」も求められています。
最近では転職市場では35歳でも全然OK的な流れになって来ていますが、大学職員の場合だと年齢の有利さは明確に存在している印象です。

  • 〜25歳:第二新卒として人気

  • 25歳〜30歳:最も大学職員転職をしているボリュームゾーン

  • 30歳〜35歳:それほど大学職員の転職市場では人気ではないが、一応合格者もいる

  • 36歳〜:ほとんど合格した人を見ない(過去に40代女性・非正規での大学職員合格は有り)

弊ブログから毎年平均して60〜70名の合格者、毎月平均では5名以上が大学職員へと合格しているのを考えると、やはり年齢の壁はあるように感じます。
その為、大学職員に転職したい!と思うのであれば、今の会社で●年などと考えずに、早く動き出すのは鉄則です。

大学側としても、ある程度即戦力的に中途採用は欲しいが、大学という特殊社会で今後生きている人を採用するには、民間企業に染まりきっていないほうがいいと考えているような気がします。
その為、民間企業での経験+大学職員として明確化したやりたいことが話せれば、新卒1年で辞めて転職活動しても合格している特徴があり、若ければ誰にでもチャンスが有ると感じた次第です。

それを踏まえ、もし筆者自身が現在の知識のまま民間企業勤務となり、2022年後半~2023年に大学職員転職を狙いたい場合、どんな事をショートカットして対策するか、次で考えてみることにしました。

もし筆者が民間勤務で、2022年後半期~2023年に大学職員へ転職する為にやるだろうリスト

弊ブログや無料相談のLINE@を運営していくなかで、私自身も大学職員への転職活動へ詳しくなってきました。
特に、2022年だけで累計42名が転職し、いままでだと299名が大学職員へと転職してきたなかで、エントリーシートを書くコツやポイントはかなり蓄積されてきた印象です。

もし、現在の知識のまま大学職員への転職活動を行った場合、どんな対策をショートカットとしてやるのかなという観点で一度考えてみます。

まず、大学職員への転職において、何も対策をしていない人ほど聞いて来るのは、「転職したいので何か資格を取得したほうがいいですか?」という特徴があります。
大学職員の転職においては、業界として私立大学職員であれば年収が高い(42歳で平均年収730万円ほど)こともあり、受験してくる層は比較的スペ
ックが高めです。

>>2022年、大学職員の年収ランキングを見る

(ただ、スペックが高い=合格しやすいとは全く別の問題で、弊ブログではブラック勤務のスペックが高くない人も大学職員へと合格できています。)
また、ICT人材や国際部門担当人材としてIT系企業勤務や海外大学卒などを採用することもある為、無資格の状態からMOSやTOEICを勉強することは時間の無駄です。

それに、大学職員求人の90%以上はそのような専門人材ではなく、普通の「事務系総合職」の採用なので、意味の無い資格取得に時間を割くのはコスパ最悪ということを理解したほうがいいです。
(また、SPI系の対策もした方がいいですか?との質問もありますが、志望動機をかなりブラッシュアップして合格する確率と、SPI対策をやって合格する確率では圧倒的に前者が高く、時間が有限ななかで自分自身は何の対策をすべきかという見定めができている人が合格しています。)

それを踏まえると、時間が無い中でやるべき対策は「志望動機の深堀りとフラッシュアップ」であり、大学職員の転職相談をみていると95%ぐらいが最初は「ありきたりな、合格できない志望動機」を書いていることから、この部分に時間を掛けることが最も合格可能性をアップするという考えが、累計299名が転職成功するなかでより強固になりました。

特に、そのなかでも、重要な「志望動機の書き方」では、通過にあたって明確な書き方があります。

これは、大学職員の転職活動において、大学という「知識」の場所で働いている大学職員という人間が面接することから、「知っていない」・「理解していない」ことを明らかに嫌う傾向にあるからです。

大学職員の転職の場合、弊ブログにたどり着かず、時間が無くて「学生の就職活動を支援したい」程度の抽象的な内容でエントリーシートを出す人が殆どですから、読む側からしたら、逆に辛いです。
この人は何も調べれてないし、大学職員のこと理解できていないなというエントリーシートは冒頭を少し読むだけで分かります。
それを大学職員という仕事が人気だからという理由で、ひらすら読まされる採用担当者は辛い作業であり、その中で、「きちんと調べれている志望動機」を書けることは大きなアドバンテージになります。

その為にまず何をすべきかということですが、最初に重要なことは知識をインプットし、そのインプットした知識を受験先大学に応用し、その応用の際に現職のどんな能力を活かせるかという点です。
それをするには、まず自分自身の知識の引き出しが無いとアウトプットが出てこない為、大学業界(専門用語では高等教育業界)や大学職員の仕事について理解する必要があるのです。

  • 中教審「グランドデザイン答申」を読み、国が大学にどのような方向性を求めているのか理解する

  • 「大学時報」を読み、各大学の取り組みを理解する

  • ベネッセ「Between」を読み、各大学の取り組みを違う視点からも確認する

  • その上で、受験先大学ではこんな取り組みに可能性がありそうで、その実現のためには自己の能力はこうやって活かせる(自己PR)という点を考える

落ちる人、失敗している人というのは、このような段階を踏まずに、「営業としての調整力を生かして学生支援がしたいとか、就活支援がしたい」みたいな薄い志望動機で落ちて行っています。
本当に重要なのは、どんな学生支援でそれは国のどのような政策から重要であり、他大学ではどんな取り組みをしていて受験先大学の学生規模ならこんなことが考えられるのかという点であり、それを考えられていないひとが殆どなので、逆に弊ブログやLINE@で対策した人が、累計299名も大学職員へと転職成功しているのです。

自分自身の現職はこんな仕事なのですが、どうやって大学職員にリンクさせましょう?ということが不明な場合はLINE@でご相談ください。

>>大学職員の転職についてLINE@で軽めに相談してみる

また、もう大学職員選考の〆切が過ぎていて、先に答えを知りたい場合には、合格者の事例を交えた志望動機の答えもnoteで書いています。他の人よりショートカットしたい場合に、御覧ください。

>>【8月6日更新】累計296名(2022年8月時点)が合格した大学職員転職で、合格確率を高める志望動機の組み立て方と業務理解のコツ

コロナ3年目で大学職員の選考(エントリーシート・面接)に変化はあったか?

大学職員の転職活動において、大学ごとの選考の質問をLINE@で受験者と意見交換していると、コロナ禍での対策やアフターコロナについて、聞かれる場面も増えました。
ただ、このような内容について聞かれるのは弊ブログで対策している人はむしろラッキーです。

なぜなら、弊ブログで繰り返し説いている「大学職員の仕事理解」のなかで、その為のツールである「大学時報」に全部答えが書いてあるからです。
弊ブログで累計299名の人が大学職員へと合格できてきたのは、その答えを踏まえて「では、あなたが大学職員になったら何をできるのか」という大学職員の仕事を念頭においた応答ができるからであり、それが弊ブログ出身者の強みになっています。

前述の通り、大学職員は「知らないこと」を異常に嫌うのですが、ほとんどの人はその対策すらできずにエントリーシートや面接の初期段階から消えてくれます。
いまこのnoteを見ている人は、むしろ「合格できる側」であり、合格しやすいポイントを押さえたエントリーシートや面接対策ができているかと存じます。

また、最近では「グランドデザイン答申」についてどう思う?というような直接的に知識を問う質問も増加傾向です。

インターネットで様々な情報を手に入れられるだけに、面接側もより具体的に質問するようになっており、そのあたりも弊ブログを読んでいた人なら楽々回答できたという意見をよく頂戴します。

特に、集団面接であれば、出席者の90%ぐらいは未だに薄い志望動機で準備不足な為、高等教育業界の政策理解まで進んでいません。
それを逆手に取り、弊ブログをきちんと読み込めている人は相対的に評価が上昇していくという、「知識を問われる」ことでむしろ好循環になっていると感じます。

大学職員の場合、民間企業のように答えの無い世の中にどう対応するか的な能力は実は必要とされていません。

大学側も一応は「答えの無い世の中に〜」なんか行っていますが、大学が取り組んでいることは文科省や中教審などが示す大枠の方針に沿って、方向性を考えている為です。
その為、出たとこ勝負でありのままの自分を見てもらう的な面接対策は不利であり、きちんと高等教育政策まで押さえて対応したほうが簡単に合格すると言えます。

大学職員に合格した人は、どんな学歴?スペックはどんな感じ?

大学職員に合格した人は、どんなスペックや学歴なんだろうと皆さん気になるようなので、考えてみました。

まず、学歴ですが、年収が一流企業並みである有名私立大学は当然、合格者の学歴も高くなります。

早慶レベルへの合格では、早慶〜MARCHが最下限ですし、MARCHレベルであれば、日東駒専レベルで合格した人はほとんど居ません。
その為、まず自分自身の学歴から、受験先大学の選定や受験スケジュールを考えていくのが最も効率よく就活できます。

MARCH以上の学歴であれば、有名なブランド私立大学を狙えますから、そこまで視野に入れてOKです。
待遇も最終的には年功序列で年収1,200万円ぐらいまで行きます。

日東駒専以下であれば、日東駒専以下の私立大学への転職を目指したほうが、合格可能性が大きくアップしますし、そのクラスには超高学歴は出してこないので狙い目です。

ただ、年収的には十分に1,000万円を狙えることもありますし、転職を考えるということは年収の先も見えていることが多く、私立大学より待遇の良い企業勤務であれば転職しようとしていないでしょう。

大当たりのワンチャンを狙うのではなく、自分の学歴で年収800〜1,000万円を年功序列で狙え、年間休日も120日以上はあるぐらいで考えたら、転職活動としては十分「勝ち」です。

日本の平均年収が400万円台でどんどん落ちていっているなか、私立大学平均はFラン〜早慶まで入れてもまだ740万円あります。
そう考えると、大学業界における日東駒専や関東上流江戸桜等の大学でも全く年収的には日本の上位であり、転職先としては合格レベルであると考えます。

特に、大学という業界は2022年の0才児の数=18年後の市場規模であり、市場規模が完全に見通せています。

いまの勤務先で18年先の未来、見えていますか?

自身を持って見えているし休みも多いから働きやすいと言い切れるのであれば、大学職員なんかになる必要はありません。
安定した未来が見えないと現職で感じるのであれば、大学職員へ転職しても満足の行く選択ができると思います。
自分の周囲の人と比べて、大学職員になったほうが未来が明るそうと感じるのであれば、転職活動をしてOKだと思いますし、考える一つの指標となり得ます。

大学職員の転職が人生最高の選択肢とは思いませんが、18年後の市場規模も見通せ、平均年収でも東証一部上場クラス、夏休みや冬休みも多いノルマの無い事務職であることを考えると、私自身も大学職員に転職してみて、コスパは悪くないなというのが勤めてきた感想なので、転職してみたいのであれば、まず実際に動いてみることが重要です。(いざ志望動機を書いてみると対策していないと難しいので、取り組むのは早めのほうがいいです)


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